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慮される 前掲の判例によれ 、意匠権侵害 認められなか たデザインに い 、更 に不正な状況 存在することを求め いる 、具体的な不正状況 保護の要件とされる点

、意匠法による保護の可否を問わない

また、不正競争防 法によるデザイン保護の期間 、一定期間常に認められるわけで なく、事案によ 判断される 前掲の判例のように、モード品の場合に、1クーゲンの みの差 めを認めた判例 ある 保護期間 一定の長期にわた 認められる意匠法と 大きく異なる

このように、意匠法と比較すると、い れの法律も工業意匠を広範に保護するものと いえない ドイゼにおい デザイン保護におい 中心的役割を果たし いるの 意匠法で あるといえる

旧法 におい 、実体的要件に い 審査を経 に意匠権 成立し、新規性の要件に い 権利の有効性 推定される一方、独創性の要件に い 権利の有効性 推定さ れなか た このため、独創性の要件 権利者側に立証責任 あ た この点で、意匠権 の行使の際の費用的、時間的、作業的なコスト 権利者側に課 られ いた

欧州意匠指令に国内法を適合さ るための法改正後 、新規性及び独自性の要件に い 有効性 推定されるものとされ おり(新法年拡条)、無効を主張する側に立証責任 転換 される 訴訟実務におい 権利者側の負担 軽減されることからも、新法 におい 一層 意匠法 デザイン保護の中心的役割を果たし いくと思われる

(鹿又 弘子)

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Ⅵ. その他の欧州諸国

欧州意匠指令

1

との関係で、法改正のなされた条項に関連する裁判例とし 、スゞェーデ ン及びウモクホの裁判例を紹介する

イタモアに い 、産業デザイン 著作権により保護されるか否か 問題とな た裁 判例を紹介する

1. スゞェーデン

スゞェーデンで 、欧州意匠指令に基 く改正意匠法 平00平年7月1日より施行され、こ の日よりスゞェーデン特許庁 新規性等の実体審査を行 いない 権利付 後の異議申 立制度 ある

スゞェーデンに い 、出願意匠の登録可能性に関する自動車事件判決と、意匠権侵 害に関する自動車用プヤート・ビルジー事件判決を紹介する

前者の事案 、スゞェーデン特許・企業登録庁(Pバ典e点典- 為cプ Reブ至モ典rer至点ブモュerke典:PRV、

以 、単に 特許庁 という) 実体審査を行 いた頃の判決であり、自己の公知意匠と の関係で新規性 あるか否か 問題とな いる

後者の判決で 、意匠侵害の判断主体である 情報に通 た使用者 の意味に い 検 討し いる

裁判例

・ 努バ至m争er助プr止モ争er ュ. PRV 特許抗告裁判所平00平年4月15日判決―自動車事件

(事案の概要と解説)

4

努バ至m争er助プr止モ争er社の出願意匠 、自己の公知意匠(引用意匠)に類似するか否か 争われ われた事案である

出願意匠 、旧法 で出願されたものであるため、スゞェーデン特許庁 、旧意匠法平 条の新規性の規定(意匠 登録されるために 、その出願前における公知意匠と実質的に異 ならなけれ ならない)を適用した 、特許抗告裁判所(Pバ典e点典パeモュバrモrバ典典e点) 、欧州意 匠指令5条(独自性)の要件に照らし 判断し、出願人の抗告請求を棄却した

1

意匠の法的保護に関する1拡拡拠年10月1年日の欧州議会及び理事会指令拡拠/71/E助 (努至rec典至ュe 拡拠/71/E助 為フ 典プe Eur為peバ点 Pバr争至バme点典 バ点d 為フ 典プe 助為u点c至争 為フ 1年 Oc典為パer 1拡拡拠 為点 典プe 争eブバ争 pr為典ec典至為点 為フ deモ至ブ点モ)

特許庁委 成14年度工業所有権制度各国比較調査研究等事業 EU意匠規則成立後の欧州における意匠制度に関す

る調査研究報告書 拡1頁((社)団法人日本国際知的財産保護協会、平00年年)参照

努バ至m争er助プr止モ争er ュ. PRV, Pバ典e点典パeモュバrモrバ典典e点, グpr至争 15, 平00平 (01-1平4) : 図の出典 Muモker弁護士

4

、Muモker, 努. 助. バ点d シu争典プ, L.-グ. ジイムラーェライスラーのスゞェーデン意匠出願事案 1-1 に関す る特許抗告裁判所の 月1 日判決 グ同PP同 4拡巻年号5拡頁 (平004年)参照

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原告スェーデン出願意匠 引用意匠:スゞェーデン登録意匠6456平号

(判決からの引用)

“相違 の要件 、意匠 登録によ 保護されるために遵守する必要のある要件であ り、常に変化するものである 時間の経過と共に、相違の要件 、知られ しま た意匠 の件数 増えるに れ 、 ま くる これ 、現在検討中の自家用車の意匠の分野に も当 まる かかる展開 、意匠保護 効果的な競争を 進するという全体的な目的を 達成するために必要な前提要件とな いる 意匠分野におい ますます増える集中の後 に 、外観における隔たりの要件を達成すること 益々容易にな くるということを考 える更なる理由 ある

5

当該出願と相 する引用例意匠の意匠権を出願人自身 有し いるという事実 、平 の 意匠を比較する時に何ら重要性を有し得ない

6

助ェラスの意匠(注:出願意匠) 、特許抗告裁判所に 、・・・、そのSェラス(注:引用 意匠)の基本的な特徴の上に構築されたそのノランドのモデルであると見られる かかる状 況 で 、助ェラスの意匠 、登録されるに十分な程度に 、Sェラスの意匠と異な い ないこと 明らかである

7

・ Tプe G為争de点 Frバme グB ュ. F為rmバc グk典至eパ為争バブ,

レェェクー地方裁判所平00年年6月1平日判決―自動車用プヤート・ビルジー事件

(事案の概要と解説)

本件に先立ち、ゞーラ・゠モェソン(O争バ Er至kモモ為点)氏 、1拡拡7年平月平拠日にスゞェーデン 特許庁に本件意匠出願を行 た 、拒絶されたため特許抗告裁判所に抗告した 一方、本 件被告(F為rmバc) 、Er至kモモ為点氏 F為rmバcの登録意匠57777号(1拡拡4年拡月平日出願:1拡拡5年6 月平1日登録)を侵害(至点典rå点ブ)したとし 提訴した 特許抗告裁判所 、Er至kモモ為点氏の出願 意匠 F為rmバcの登録意匠57777号と異なるとし 登録を認めた Er至kモモ為点氏 出願意匠を登 録し(登録意匠6年6拡0号)、原告(G為争de点)に権利を譲渡した

5

訳文 、前記注4 グ同PP同 6平頁右欄より引用

6

訳文 、前記注4 グ同PP同 6平頁右欄~6年頁 欄より引用

7

訳文 、前記注4 グ同PP同 6年頁 欄より引用

Tプe G為争de点 Frバme ュ. F為rmバc, Våxjö T至点ブモ典rä典典, T10拠7-0平, スu点e 1平, 平00年, 未公表 : 図の出典 Muモker弁護士

判決文におい 、゠モェソン氏 G為争de点 にライセンスを譲渡したと記載され いる 、G為争de点 この意匠を登録した

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本件 、F為rmバcの意匠(自動車用プヤート・ビルジー) 、旧法 で登録された製品 自 動車用プヤート・ビルジー に い のG為争de点の登録意匠の侵害を構成するか否か 争わ れた事案である

登録意匠と被告意匠 、情報に通 た使用者から見 、全体的印象 異なるとし 、意 匠権侵害 否定された

情報に通 た使用者 当該分野の゠キスパートで ないにし も、問題にな い るタイプの製品及び当該分野に既に存在する意匠に い ある程度の知識を持 いな けれ ならないとしないとし、車両のプヤート・ビルジーの場合、情報に通 た使用者 、 自動車の取引業者であると判示し いる これ 、自動車の取引業者 、プヤート・ビルジ ーを仕入れ 、車両に取り付けることを活動の一部とするためである 車両の製造者、車 両の購入者 、この場合、 情報に通 た使用者 に該当しない

車両登録番号 表示されたプヤートのサイゲに い 制限 あり、プヤート・ビルジ ーの外観に 余り大きなバモ゠ークョン 設定できないので、意匠の個 的な性格に関す る要件のヤベル かなり低くすべきであると判示し いる

原告スゞェーデン登録意匠6年6拡0号 被告意匠正面

被告意匠背面

公知意匠:被告スゞェーデン登録意匠57777号

(判決より引用)

次に問題になる点 、G為争de点の登録意匠の侵害 あるか否かである 指令5.1条及び意 匠 保 護 法 平 条 年 項 に よ る と 、 の 互 い に 異 な た 意 匠 の 間 に 存 在 す る 外 見 上 の 隔 た り

とも記載され おり、このライセンス 、意匠権自体を意味するのか、実施権を意味するのか 未確認である