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調査方法

ドキュメント内 2016 年度 博 士 学 位 申 請 論 文 (ページ 150-153)

第5章 日本人英語教師の英語観と形成要因

5.2 調査方法

量的調査の実施にあたり、まず、質問紙を作成した。リカートスケールの 5 件法 で、62項目の質問を作成し、私立大学国際学部1年~3年の教職志望者を含む75名 の大学生の協力を得てパイロット調査を実施した。実際に教壇に立ち、学習指導を する教師に対する質問と、現役の大学生への質問では、教育に対する信条やより具 体的な場面の想像などについて、大きな違いがあることは否定できないが、質問項 目のわかりやすさや回答の行いやすさ等を検証することを目的に予備調査をした。

その際に、質問項目の表現は学生に合わせたものにある程度調整した。

回答された結果について、いくつかの質問項目から構成される下位尺度を検討し、

クロンバック α 係数の算出をすることによってそれぞれの内的整合性を検証した。

その結果、どの下位尺度にも関連のない項目の削除や、質問の意図が不明瞭な点、

わかりにくい表現を調整し、最終的に57項目の質問紙調査表を完成させた。

次に本調査として、作成した質問紙を北海道・東北・関東・関西・九州地域の100 校(国公立校 75校、私立校 25校)の高等学校に郵送し、回答の依頼をした。英語 科教員配置数を考慮し、国公立校には1校あたり10人分、私立校には1校あたり15 人分の質問紙を同封し、計1,125人分の回答依頼をした結果、290名の先生方の協力 を得ることができた。うち、回答に不備があったものを除き、有効回答を 288 とし

た。回収率は25.8%であった。

5.2.2 質問紙

質問紙を作成するにあたり、Jenkins(2007)、および Mimatsu(2011)を参考にし た。いずれも「国際語としての英語」の観点からみた教師の英語観を調査したもの であり、前者は、拡大円圏の数か国の英語教師における母語話者英語、および非母 語話者英語に対する態度の調査、後者は、学習指導要領における「国際語としての 英語」に対して日本人英語教師がいかに認識しているのかについての調査である。

また、教師の認知、意識、信条についての調査であるKindsvatter, Wilen, & Ishler(1988)、

笹島・ボーグ(2009)も参照した。前者は、教師が抱く信条の要因を検証したもの で、教師の信条には「学習者としての経験、成功体験、確立した習慣、個人的要因、

教育学等に基づいた原理」が関係しているとしている。また、後者は言語学習者の 信条を計測する BALLI(Horwitz, 1988)を改定した日本人英語教師の認知調査であ る。

質問紙の構成は、始めに自身が英語でコミュニケーションを行う際に重視する点 について問い、次に生徒に教える際に重視する点を質問することとした。さらには、

英語にまつわるこれまでの経験、興味・関心について問い、最後に英語(教育)に 関する言説をめぐる自身の見解を問う質問を配置した。5件法で回答してもらうこれ らの質問項目の後には、国際語としての英語についてどう考えるかについて、自由 記述形式の設問を設けた。

5.2.3 調査協力者

288名の調査協力者における性別は、男性が168名(58%)、女性が118名(41%)、

回答がなかったのは2名(1%)であった(図5.1参照)。また年齢については、年代 別に回答を依頼したところ、20 代が64名(22%)、30代が 80名(28%)、40代70 名(24%)、50代58名(20%)、60代14名(5%)、不明2名(1%)という年代構成 であった(図5.2参照)。学校種別の状況は、公立が139名(48%)、私立が149名(52%)

であった(図5.3参照)。協力者全体の教員経験年数の平均は16.3年である。

図5.1 協力者の性別 5.2 協力者の年齢

図5.3 協力者の勤務高校 学校種別

また、勤務校の所在地は表5.1に示すとおりである。

表5.1 勤務校の所在地(都道府県別)

北海道 25名 山梨 8名

福島 15名 長野 10名

栃木 14名 岐阜 9名

東京 105名 兵庫 29名

神奈川 23名 佐賀 27名

千葉 15名 長崎 8名

男性 168名

58%

女性 118名

41%

不明 2名

1% 20代

64名 22%

30代 80名 28%

40代 70名 24%

50代 58名 20%

60代 14名 5%

不明 2名

1%

公立 139名

48%

私立 149名

52%

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