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長期信用銀行法の在り方と銀行社債の発行制度の見直し

ドキュメント内 橡00論点公開表紙2000.PDF (ページ 115-118)

法  務

1  長期信用銀行法の在り方と銀行社債の発行制度の見直し

1  規制の現状と進捗状況 

制度の概要  【長期信用銀行制度】 

・長期信用銀行制度は、昭和27年、長期金融の円滑化を図るため、長期信用銀行法(昭和27年法律第187号)に より導入された。戦後の設備投資資金不足の中にあって安定的な資金供給を進める観点から、長期信用銀行は、預金 の受入れに代えて長期信用銀行法に基づく債券(金融債という。)の発行により長期の資金調達を行い、長期資金を 供給することとされてきた。 

・普通銀行の長期貸出が増加したこと、普通社債の発行が認められたこと等を受け、長短分離制度は事実上撤廃されて いる。 

【銀行の普通社債発行】 

・銀行は、平成11年10月1日より、普通社債の発行が解禁された。 

政府の対応(規制緩和 推進3か年計画) 

  記載なし。 

 

2  論点整理 

(注)・◇は当委員会の規制改革の意見・考え方であり、◆は◇に対する所管省庁等の説明や意見・考え方を示す。 

 

【長期信用銀行法の在り方】 

論点1:長期信用銀行法は廃止すべきではないか。 

◇現在長期信用銀行3行のうち、日本債券信用銀行は特別公的管理下にあり、その譲渡について基本的合意書を締結しており、また、特別公的管 理が終了した日本長期信用銀行については、新生銀行に商号変更して活動しており、日本興業銀行については、富士銀行及び第一勧業銀行との 金融持株会社を通じた統合の方針を発表しているが、既に長短分離制度が事実上撤廃されており、その役割の終えた長期信用銀行法は廃止すべ きではないか。 

◆長期信用銀行の在り方については、普通銀行による普通社債の発行の解禁といった環境の変化を踏まえつつ、現実に長期信用銀行法に基づき業 務を営む長期信用銀行の動向も見守りながら、金融システム改革全体の進展の中で、幅広い観点から考えていくことが必要である。 

   

【銀行社債の発行制度の見直し】 

論点2:金融債と銀行社債の発行手続を含めた制度上のイコールフッティングを図るべきではないか。 

◇昨年10月より銀行の社債発行が認められたが、銀行の社債発行については、売出発行が認められず、証券取引法上のディスクロージャーが求 められている。他方、金融債については、売出発行が可能なほか、金融再生委員会への届出のみであり、アンバランスが生じている。したがっ て、金融債と銀行社債の発行手続を含めた制度上のイコールフッティングを図るべきではないか。 

◆金融債は、長期金融に専念する観点から貸出業務の範囲や預金の受入れが制限されている長期信用銀行に対し、預金に代えて発行を認めた制度 であること、長期信用銀行の特殊な役割に応えるための特殊な制度(商法の特例)である金融債と同じ制度を銀行社債にまで拡大することは合 理性が乏しいこと、金融債と社債との発行手続面での違いが小さくなっていることから、制度上のイコールフッティングを図ることは困難であ る。 

 

3  参考資料 

  別紙のとおり。 

金融債と銀行社債の発行制度の関連条文  

長期信用銀行法(抄)

(債券の発行)

第八条  長期信用銀行は、資本及び準備金(準備金として政令で定めるものをいう。 の合計金額の三十倍に相当する金額を限度として、債券を発行することができる。

(債券発行の届出)

第十条  長期信用銀行は、債券を発行しようとするときは、その都度、その金額及 び条件をあらかじめ金融再生委員会に届け出でなければならない。

  商法(明治三十二年法律第四十八号)第二百九十七条(社債管理会社に対する 社債の管理の委託)及び第二百九十八条(既存の社債に未払込みのある場合の社債発 行の制限)の規定は、長期信用銀行が債券を発行する場合については適用しない。

(債券の発行方法)

第十一条   長期信用銀行の発行する債券は、無記名とする。但し、応募者又は所有 者の請求により記名式とすることができる。

  長期信用銀行は、債券を発行する場合においては、売出の方法によることがで きる。この場合においては、売出期間を定めなければならない。

  前項の場合においては、社債申込証を作ることを要しない。

4・5(略)

  長期信用銀行は、債券を発行する場合においては、割引の方法によることがで きる。

(債券の消滅時効)

第十二条   長期信用銀行が発行する債券の消滅時効は、元本については十五年、利 子については五年で完成する。

証券取引法(抄)

第二条   この法律において「有価証券」とは、次に掲げるものをいう。

一・二(略)

  特別の法律により法人の発行する債券(次号に掲げるものを除く。)

第二章 企業内容等の開示 

第三条   この章の規定は、前条第一項第一号及び第二号に掲げる有価証券、同項第 三号、第五号及び第七号の三に掲げる有価証券(企業内容等の開示を行わせることが 公益又は投資者保護のため必要かつ適当なものとして政令で定めるものを除く。、政 府が元本の償還及び利息の支払について保証している社債券並びにこれらの有価証 券以外の有価証券で政令で定めるものについては適用しない。

 

商法(抄)

第二百九十七条   社債ヲ募集スルニハ会社ハ社債管理会社ヲ定メ社債権者ノ為ニ弁 済ノ受領、債権ノ保全其ノ他ノ社債ノ管理ヲ為スベキコトヲ委託スルコトヲ要ス但シ 各社債ノ金額ガ一億円ヲ下ラザル場合又ハ社債ノ総額ヲ社債ノ最低額ヲ以テ除シタ ル数ガ五十ヲ下ル場合ハ此ノ限ニ在ラズ 

 

第二百九十八条   会社ハ前ニ募集シタル社債総額ノ払込ヲ為サシメタル後ニ非ザレ バ更ニ社債ヲ募集スルコトヲ得ズ 

 

第三百一条   社債ノ募集ニ応ゼントスル者ハ社債申込証ニ其ノ引受クベキ社債ノ数 及住所ヲ記載シ之ニ署名スルコトヲ要ス 

2(略) 

3 社債ノ応募額ガ社債申込証ニ記載シタル社債ノ総額ニ達セザルトキト雖モ社債ヲ 成立セシムル旨ヲ社債申込証ニ記載シタルトキハ其ノ応募額ヲ以テ社債ノ総額トス   

第三百八条   社債権者ハ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外何時ニテモ其ノ記名式ノ債券 ヲ無記名式ト為シ又ハ其ノ無記名式ノ債券ヲ記名式ト為スコトヲ請求スルコトヲ得   

第三百十六条   社債ノ償還請求権ハ十年ヲ経過シタルトキハ時効ニ因リテ消滅ス  2(略) 

3 利息及前条第二項ノ請求権ハ五年ヲ経過シタルトキハ時効ニ因リテ消滅ス   

 

ドキュメント内 橡00論点公開表紙2000.PDF (ページ 115-118)

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