• 検索結果がありません。

規制産業における競争政策の在り方

ドキュメント内 橡00論点公開表紙2000.PDF (ページ 80-83)

1  規制の現状と進捗状況 

制度の概要  【適正な電力取引についての指針】

・適正な電力取引について、独占禁止法上問題となる行為及び事業法の変更命令の発動基準にとどまらず、競争促進 の観点から望ましい行為を明示することによって、適正な取引の在り方を示した指針。(公正取引委員会と通商産 業省が共同して作成し、1999年12月に公表) 

【適正なガス取引についての指針】

・適正なガス取引について、独占禁止法上問題となる行為及び事業法の変更命令の発動基準にとどまらず、競争促進 の観点から望ましい行為を明示することによって、適正な取引の在り方を示した指針。(公正取引委員会と通商産 業省が共同して作成し、2000年3月に公表) 

政府の対応(規制緩和 推進3か年計画) 

【電力供給システムの見直し】

・電力供給システムの見直しについては、効率化という要請と、エネルギー・セキュリティ、ユニバーサルサービス、

安定供給及び環境負荷などの政策課題が両立する新たなシステムとして小売の部分自由化等を実施する。(平成1 2年3月措置済み)

【ガス事業における競争の更なる導入】

・一般ガス事業者の供給区域であって、許可された時点から相当期間が経過しているにもかかわらず当該ガス事業が 開始されていないもの(未普及供給区域)について、総合エネルギー調査会都市熱エネルギー部会報告書(平成1 1年10月21日)において示された具体的な運用の方針に基づき、該当する未普及供給区域を有する一般ガス事 業者が、自らガス事業法第8条第1項の規定に定める供給区域の変更許可を申請するよう適切に監督する。(平成 12年6月末までに供給区域の変更許可)

・簡易ガス事業者が一般ガス事業者の供給区域内に参入しようとする場合において適用される簡易ガス事業許可の審 査基準を具体的かつ客観的なものとするとともに、策定した審査基準について、許可の事務を行う各通商産業局に 対する周知を行い、厳正かつ統一的な運用を徹底する。(平成11年度措置済み) 

・LPガス事業における更なる競争を促進する観点から、LPガス取引の適正化・料金透明化に関する取組の効果を 注視するとともに、必要に応じてLPガス事業者に対して所要の指導を行うこと等により、引き続き競争環境の整 備に努める。(平成12年度逐次実施) 

進捗状況、検討状況  ・平成12年3月、改正電気事業法施行。(特別高圧需要家を対象とした電力小売の部分自由化と、これに伴う小売 託送制度の整備を行うとともに、電気料金について、料金引下げ時における届出化(従来は認可)を行った。) 

・平成11年11月、改正ガス事業法施行。(自由化分野である大口供給の範囲を年間使用量200万m以上から同 100万m以上にまで拡大するとともに、ガス導管を利用する際の託送ルールの整備、一般ガス事業の供給区域内 において簡易ガス事業を行おうとする際の地方ガス事業調整協議会の廃止と許可基準の明確化を行った。) 

 

2  論点整理 

(注)・◇は当委員会の規制改革の意見・考え方であり、◆は◇に対する所管省庁等の説明や意見・考え方を示す。

 

【規制産業における競争的仕組みについて1】 

論点1:公益事業分野などの規制産業について、事業法やガイドラインを見直す作業を含め、事業所管省庁と公正取引委員会は競争を促進す る観点から協力を行うための仕組みについて検討をすべきではないか。 

◇電気事業、ガス事業、国内航空旅客運送事業、電気通信事業などの規制産業については、規制を緩和、撤廃することにより参入の自由を図っ たとしても、既存の事業者と新規参入した事業者の経済力格差が大きく、有効な競争が行われない場合がある。したがって有効な競争を促進 するための制度設計が重要である。規制産業における競争的仕組みの導入等に係る政策提言等は公正取引委員会の重要な職務の一つであるこ とにかんがみ、公正取引委員会は今後も競争促進の観点からこれらの産業における競争の状況を調査し、改善の余地がある場合には積極的に 提言を行っていくべきであり、それを踏まえて、事業所管省庁と公正取引委員会は競争を促進する観点から協力を行うための仕組みについて 検討をすべきである。例えば、電気事業及びガス事業においては、競争政策の観点から、所轄官庁と公正取引委員会とが共同で制度の見直し を行ったが、他の公益事業分野などの規制産業についても、事業所管省庁と公正取引委員会が必要に応じて共同でガイドラインを作成するな どさらに競争を促進する仕組みについて検討をすべきではないか。

◆競争促進の観点から、例えば国内航空分野については、既に公正取引委員会と連絡を取り、必要なガイドラインを策定し運用している。この 結果、航空会社によって、多様な割引運賃の設定が実際に行われている。よって、当該分野について、事業所管省庁と公正取引委員会が共同 して改めてガイドラインを作成する等の仕組みは、特段必要ない。(運輸省) 

◆既にガイドライン等が策定されている事業分野においても、更なる規制緩和の進展等を踏まえた形でガイドラインの見直し等を行う場合には、

改めて事業所管省庁と公正取引委員会が競争を促進する観点から協力を行うことが必要である。(公正取引委員会) 

◆また、事業所管省庁は、当該所管分野全体について政策対応を行う立場にある。したがって、事業所管省庁は、競争促進の観点のみならず、

市場原理だけでは確保されない不採算なサービスであっても、ナショナルミニマムとしての利用者利便や安全の確保等といった競争の激化に より発生し得るマイナス面への影響についても合わせて取り組んでいくことが必要である。よって、競争促進のための公正取引委員会との協 力の際にも、あくまでも事業所管省庁が主体となり、公正取引委員会と必要な調整を進めつつ、適切な対応を図ることが合理的かつ効率的で ある。(運輸省) 

◆事業所管省庁と公正取引委員会は、競争促進の観点からそれぞれの立案機能を生かしつつ必要な調整を行い、協力関係を築いていくことが肝 要である。(公正取引委員会)

◆公益事業分野などの各産業分野については、競争導入が行われて間もない産業分野から非対称規制が既に法律上導入されている分野等まで状況が 様々であり、事 業所管省庁と公正取引委員会が競争を促進するために行うべき仕組みの検討に当たっては、かかる競争の実態等を十分に踏まえる必 要がある。(郵政省) 

 

【規制産業における競争的仕組みについて2】 

論点2:規制産業における競争的仕組みの導入等に当たり公正取引委員会が役割を担うに際して、職権行使の中立性、独立性は確保されてい るのか。 

◇規制産業における競争的仕組みの導入等に当たり公正取引委員会が役割を担うに際しては、公正取引委員会の職権の行使についての中立性・

独立性が確保されていなければならない。公正取引委員会の委員長および委員の職権行使の独立性や身分保障は独禁法で定義されているとこ ろであるが、省庁再編に際してもその中立性、独立性については現行どおり確保されているのか。

◆公正取引委員会については、省庁再編後においても、その中立性、独立性を確保するため、委員長及び委員の職権行使の独立性や身分保障が 独占禁止法で明定され、委員長及び委員の任命は、引き続き、両議院の同意を得て内閣総理大臣がこれを行うこととしていることから、公正 取引委員会は、その特性にふさわしく機能を中立的かつ独立的に発揮していくことが確保されている。

 

ドキュメント内 橡00論点公開表紙2000.PDF (ページ 80-83)

Outline

関連したドキュメント