法 務
5 分社化、アウトソーシングなど経営効率を高める観点からの諸規制の見直し 5−1 保険業法における業務の代理、事務代行の範囲の見直し
1 規制の現状と進捗状況
制度の概要 【保険業法における業務の代理、事務代行の範囲】
・保険会社は、保険業法(平成7年法律第105号)に基づき、他の保険会社(外国保険業者を含む。)の保険業に係 る代理又は事務の代行を行うことができる。
・具体的に行うことができる業務の代理又は事務の代行は、保険業法施行規則(平成8年大蔵省令第5号)により、保 険の引受けその他の業務に係る書類等の作成・接受等、保険料の収納事務・保険金等の支払事務、保険事故その他の 保険契約に係る事項の調査、保険募集を行う者の教育・管理等とされている。
政府の対応(規制緩和 推進3か年計画)
記載なし。
2 論点整理
(注)・◇は当委員会の規制改革の意見・考え方であり、◆は◇に対する所管省庁等の説明や意見・考え方を示す。
【保険業法における業務の代理、事務代行の範囲の拡大】
論点:グループ経営を効率化させる観点から、保険業法における業務の代理及び事務代行の範囲を拡大する方向で見直すべきではないか。
◇競争力強化の観点からの金融再編等に伴い、グループ経営を効率化していくために、保険会社が行う業務の一部を他社に委託できるようにする 必要が生じている。こうした観点から、保険会社の業務の代理及び事務の代行の範囲を拡大すべきではないか。
◆業務の代理・事務代行については、他業態からの異種のリスクの進入を防ぐ趣旨から、現行において他の保険会社の保険業に係る業務の代理・
事務代行に限定しているところである。
5−2 他業禁止に係る規制の見直し
(※)1 規制の現状と進捗状況
制度の概要 【他業禁止に係る規制】
・銀行・保険会社等は、本業以外の業務を営むことによる異種のリスクの混入を阻止すること、銀行業務又は保険業務に 専念することにより効率性を発揮すること、利益相反取引を防止することなどの観点から、「他業禁止」の規制が掛け られている。
・金融システム改革法(平成10年法律第107号)により、本体業務の範囲、子会社・関連会社等の業務範囲が整理さ れた。
・子会社等に関連する規制として、従属業務と金融関連業務の併営禁止、従属子会社の収入依存度規制、子会社の業務範 囲規制などがある。
政府の対応(規制緩和 推進3か年計画)
・銀行業務又は保険業務と密接な関係を有し、経営効率を高めると思われる業務(銀行・保険会社の資産運用・ファイナ ンスに関する助言、銀行のパソコンソフトの顧客向け販売、銀行の利用回線のリセールなど)を銀行又は保険会社本体 で行うことについて、利用者保護の観点を含め検討を行い、平成13年度までに、銀行又は保険会社本体の業務範囲に ついての考え方を整理し、結論を得る。
・子会社の効率的な経営を可能とする観点から、グループ全体でのリスク管理という点に十分留意しつつ検討を行い、平 成13年度末までに、銀行等及び保険会社の子会社が従属業務と金融関連業務を兼営することについて結論を得る。
・子会社経営の効率化の観点から、銀行法又は保険業法の体系における銀行又は保険会社の従属子会社の収入依存度規制 を緩和することについて検討し、平成13年度末までに結論を得る。
・「他業禁止」の今日的意義の検討を踏まえた上で、子会社の経営効率の改善という観点から、平成13年度末までに、
銀行等の子会社に対していわゆるファイナンスリース以外のリース業務を認めることについて結論を得る。
・保険会社の子会社等の業務範囲規制の適用対象から関連法人等を外し、保険業法上の子会社と子法人等に限定すること について検討を行い、平成13年度末までに結論を得る。
2 論点整理
(注)・◇は当委員会の規制改革の意見・考え方であり、◆は◇に対する所管省庁等の説明や意見・考え方を示す。
【他業禁止に係る規制の見直し状況の注視】
論点:他業禁止に係る規制については、規制緩和3か年計画に掲げられた項目について着実に実施されることを注視する。また、他業禁止に係 る規制に関しては、幅広い要望が各業界から出されており、これら個別要望も検討課題として拾い上げ、経営効率を高める観点から必要と 考えられるものについては、認めていくべきではないかと考えている。
◇銀行・保険会社等には、本業以外の業務を営むことによる異種のリスクの混入を阻止すること、銀行業務又は保険業務に専念することにより効 率性を発揮すること、利益相反取引を防止することなどの観点から、「他業禁止」の規制が掛けられているが、こうした他業禁止に係る規制につ いて、規制緩和3か年計画に掲げられた項目が着実に実施されることを注視していく。また、他業禁止に係る規制に関しては、幅広い要望が各 業界から出されており、これら個別要望も検討課題として拾い上げ、経営効率を高める観点から必要と考えられるものについては、認めていく べきではないかと考えている。
3 参考資料(省略)