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容器包装リサイクル法における新たな処理費用負担ルールの検討等

ドキュメント内 橡00論点公開表紙2000.PDF (ページ 58-62)

環  境

5  容器包装リサイクル法における新たな処理費用負担ルールの検討等

1  規制の現状と進捗状況

制度の概要 【対象製品】

・特定容器及び特定包装(ただし一般廃棄物に限る):ガラス容器、紙製容器包装、ペットボトル、プラスチック製容 器包装等を含むすべての容器包装(ただし、スチール缶、アルミ缶、段ボール製の容器、アルミを使っていない紙製 の飲料容器は除く。)(「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」(以下「容器包装リサイクル 法」)第2条第1項〜4項、同施行規則第1条)

【再商品化義務を負う特定事業者】

・特定容器利用事業者(内容物メーカー等)特定容器製造等事業者(容器メーカー等)、特定包装利用事業者(内容物 メーカー等)の3者。但し、中小企業(製造業ならば従業員数300人以下かつ資本金1億円以下)は平成12年3 月まで適用猶予、小規模事業者(製造業ならば従業員20人以下かつ売上高2億4千万円以下)は適用除外。(容器 包装リサイクル法第2条第11項〜13項)

【消費者・市町村・事業者の役割分担】

・消費者は、容器包装廃棄物の排出の抑制に努めるとともに、特定容器包装を廃棄する場合には、それぞれの市町村ご とに定められたルールに従って排出する義務を負う。(容器包装リサイクル法第4条)

・市町村は廃棄された容器包装を定められた分別基準に合わせて収集・分別・洗浄等を行い、適切な施設に保管する義 務を負う。(容器包装リサイクル法第6条)

・特定容器利用事業者、特定容器製造等事業者及び特定包装利用事業者は、毎年度再商品化義務量について自らの負担 で再商品化する義務を負う。(容器包装リサイクル法第11条〜13条)

【再商品化の方法】

・特定事業者が再商品化の義務を果たすあるいは免除されるためには、以下の3種類の方法がある。

  1)指定法人ルート:国の認定を受けた「指定法人」に再商品化を委託する。この場合、指定法人に契約に基づく委 託料金を支払うことで再商品化を行ったと見なされる。(容器包装リサイクル法第14条)

  2)独自ルート:特定事業者が自ら再商品化、あるいは直接リサイクル業者に委託する。ただし主務大臣の認定を要 する。(容器包装リサイクル法第15条)

  3)自主回収ルート:一定の回収率(おおむね90%)が期待できる場合(例:リターナブルびんの場合)は「自主 回収ルート」として再商品化の義務は免除される。ただし主務大臣の認定を要する。(容器包装リサイクル法第1 8条)

【再商品化義務量と分別収集量】

・再商品化義務総量は以下のいずれか低い量に設定される。(容器包装リサイクル法第11条〜13条)

  1)分別収集計画総量×特定事業者責任比率(+前年繰越)

  2)再商品化計画量×特定事業者責任比率

政府の対応(規制緩和 推進3か年計画)

  記載なし。

2  論点整理

(注)・◇は当委員会の規制改革の意見・考え方であり、◆は◇に対する所管省庁等の説明や意見・考え方を示す。

    ・(環境関連)は、環境問題関連の論点を含むことを示す。

【特定容器及び特定包装の処理費用の負担ルールの見直し】(環境関連)

論点1:特定容器及び特定包装のリサイクルに要する費用に関し、消費者・自治体・特定事業者の間での分担ルールについて、廃棄物の減量化 及び健全なリサイクルの推進のために見直しをすべきではないか。

◇容器包装リサイクル法制定以降も特にペットボトルの消費量は著しく増大しており、これに伴って市町村が収集する使用済みペットボトルの収 集量も大幅に増え、特に平成11年度は予定量を大幅に上回る量が分別収集されたことから、実際に分別収集された量が再商品化事業者の能力 を上回った(57,600トンの収集量に対して55,800トンの引取り)。また分別収集計画を上回る収集が行われたことから、再商品化事 業者の設備投資計画では対応できなかったため、地方公共団体が収集・分別・洗浄した容器包装廃棄物の引取先が不足するという状況が発生し ている。ペットボトルの再商品化後の需要が大幅には伸びていないことが、再商品化施設の設置がペットボトルの消費拡大に追いつかない一つ の原因ではないかと言われている。リサイクルは、リサイクル品の需要があって初めて十分に機能するものであり、もし特定容器包装のリサイ クル後の需要が伸びていないとすれば、容器包装リサイクル法の目的である「再生資源の十分な利用」は困難な状況である。また、もう一つの 目的の「一般廃棄物の減量化」に関しても、直近の使用済みペットボトルの急増を見るに、機能性に優れた容器として消費が著しく拡大したと いう面を差し引いても、容器包装リサイクル法は、使用済みペットボトルの発生抑制という機能を十分果たしているか否かについては疑問があ る。

  特定容器及び特定包装のリサイクル費用の中で最も大きいのは、市町村が負担している収集・運搬及び分別・洗浄を行い分別基準適合物にす るまでの費用である。これはリサイクルコスト全体の約80%(平成11年度7都県市調査報告書より)を占めている。分別収集にかかる費用 は、特定容器及び特定包装廃棄物の数量増加に伴い増加している一方、特定容器及び特定包装を製造・利用する特定事業者の負担する再商品化 費用は、再商品化施設の能力に制約を受けるため、もし今後再商品化施設の能力が頭打ちとなった場合には、容器包装廃棄物が増加しても特定 事業者の費用負担は増加しないことになる。その場合、事業者側からは、廃棄物の増加を抑えて健全なリサイクルを推進しようというインセン ティブは起きにくい。さらに再商品化の方法として、「指定法人ルート」を選択することが多くの事業者にとって相対的に負担の軽い方法である ため、自主回収という手間暇はかかるが、事業者としては自己完結的なリサイクルの方法を選択する事業者は容易に拡大しないことが予想され る。

  したがって、容器包装リサイクル法の実施状況を調査の上、廃棄物の減量化及び健全なリサイクルの推進のために、消費者・自治体・特定事 業者間のリサイクル費用の負担に関するルールを見直すべきである。

◆一般廃棄物の減量化については、容器包装リサイクル法の施行以来、分別収集量は増加しており、その分一般廃棄物の最終処分量が削減されて いるものと考えられる。(厚生省)

◆容器包装リサイクル法は、本年4月から全面的に実施されたばかりで、日々排出される容器包装を確実にリサイクルできる処理体制もいまだ構 築途上であることから、同法の施行に力を尽くし、効果や問題点を検証・評価した上での検討が必要である。(厚生省)

◆容器包装リサイクル法の円滑な施行を図る観点から、本年7月「容器包装リサイクルシステム検討会」を設置し、容器包装リサイクル法の実施 状況及び問題を整理した上で、年内に改善方策の選択肢を提示する予定。(厚生省)

◆容器包装リサイクルシステムの構築は、製造事業者、販売事業者、消費者、市町村、国などの様々な関係者にまたがる問題であり、これらの関 係者が適切な役割分担の下で協力して取り組むことが不可欠である。このような観点から、容器包装リサイクル法においては、事業者に容器包 装の製造量、利用量に応じてリサイクルコストを負担させることにより、廃棄物の発生抑制を促しているとともに、社会システム全体の実効性、

効率性の観点から、従来から回収システムを構築・運営してきた市町村が回収を実施することとしたものである。このため、「消費者・自治体・

特定事業者間のリサイクル費用の負担に関するルールを見直すべき」との記述については、そもそも部分施行から3年目、また容器包装廃棄物 の中でも圧倒的に量の多い紙製容器包装及びプラスチック製容器包装が追加され、全面施行後4か月目という現段階では、リサイクル費用の負 担に係る「ルールの見直し」にまで至るのは時期尚早である。むしろ、完全施行後のシステムを軌道に乗せるため、円滑な施行に全力を尽くす ことが先決と考える。(通商産業省)

◆製造業者がリサイクル費用を商品の価格に反映できるか否かは、製造業者の責任を拡大することについてコンセンサスを図るためのポイントに なると考えられることから、流通・販売業も含め、公正な価格転嫁が確保される仕組みも必要である。(厚生省)

【容器包装の目標リサイクル率の明示】(環境関連)

論点2:特定容器及び特定包装についてリサイクルの目標を明確にするために、容器包装リサイクル法においてリサイクル率を明示すべきでは ないか。

◇廃ガラスのカレットについては、リサイクル目標を明確にしてその推進を図るため、「資源の有効な利用の促進に関する法律」(平成12年改正 による名称改正前は「再生資源の利用の促進に関する法律」)に目標リサイクル率が明示されているが、ペットボトル等の特定容器及び特定包装 については、容器包装リサイクル法の中ではリサイクル率が設定されていない。特定容器及び特定包装についてもリサイクルの推進という同じ 目的で品目として選択され容器包装リサイクル法が制定されたことから、同法において目標リサイクル率を明示すべきである。

◆まず、容器包装リサイクル法は資源有効利用促進法の特別法としての位置付けであり、リサイクル率の設定を行うようなシステムにはなってい ない。さらに、容器包装リサイクル法においても、容器包装に関する再商品化計画を立てているところであり、排出量のうちどの程度回収され る見込みがあり、どの程度再商品化されるかについては、既に目標を立てていると考えられる。

  同様に資源有効利用促進法におけるガラスカレット等の目標リサイクル率の設定は、例えばカレットの場合にはカレットを再生資源として利 用できる業種であるガラスびん製造業を指定して設定しているものであり、この趣旨からすると、ペットボトルや他の容器包装のように、再生 資源として利用できる事業者が新規参入者であるものについての資源有効利用促進法の下での目標リサイクル率の設定は、誰に対する義務付け

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