法 務
6 協同組織金融機関(信用金庫等)に係る規制緩和 6−1 信用金庫の債券発行
6 協同組織金融機関(信用金庫等)に係る規制緩和
6−2 銀行等(信用金庫を含む。)による保険募集取扱い
(※)1 規制の現状と進捗状況
制度の概要 【信用金庫による保険募集取扱い】
・信用金庫による保険募集は現時点では認められていない。
政府の対応(規制緩和 推進3か年計画)
・住宅ローン関連の長期火災保険及び信用生命保険については、弊害防止措置を講じた上で、遅くとも平成13年まで に銀行等による販売を認める。
・上記以外の保険商品についても銀行等による販売対象とすること及び銀行等の販売する保険商品はその銀行の子会社 又は兄弟会社である保険会社の商品に限定しないことについて引き続き検討を行い、平成12年度中に結論を得る。
進捗状況、検討状況 銀行等による保険募集取扱いについては、保険業法及び金融機関等の更正手続の特例に関する法律の一部を改正する 法律(平成12年法律第92号)により、銀行等の金融機関(政令で定める金融機関)は、他の法律の規定にかかわら ず、生命保険募集人若しくは損害保険代理店又は保険仲立人の登録を受けて保険募集を行うことができるとともに、銀 行等が行うことができる保険募集を保険契約者等の保護に欠けるおそれが少ない一定の場合に限るものとされ、同法施 行令(平成12年政令第354号)において、銀行、長期信用銀行のほか、信用金庫、労働金庫などが規定された。
2 論点整理
(注)・◇は当委員会の規制改革の意見・考え方であり、◆は◇に対する所管省庁等の説明や意見・考え方を示す。
【協同組織金融機関による保険募集の取扱い】
論点1:各業法において、信用金庫等協同組織金融機関が保険募集の取扱いができるようにすべきではないか。
◇保険子会社を持つことのできない協同組織金融機関である信用金庫は保険募集の取扱いを認められる予定となっていないが、子会社・兄弟会社 限定を外す検討の中で、各業法において、信用金庫等協同組織金融機関が保険募集を行えることとすべきではないか。
◆平成 12 年6月23日に公布された「保険業法施行令及び金融機関等の更正手続の特例等に関する法律施行令の一部を改正する政令」において、
保険業法上保険募集ができる金融機関として信用金庫等協同組織金融機関等を定めたところである。子会社・兄弟会社限定の撤廃については、
保険契約者等保護の観点から、慎重な検討が必要である。
【銀行等による保険募集の取扱いの動向注視】
論点2:銀行等が行うことのできる保険募集の取扱いについては、規制緩和3か年計画において平成12年度中に結論を得ることとされており、
その動向を注視する。
6−3 信用金庫の卒業生金融制度の見直し
1 規制の現状と進捗状況
制度の概要 【卒業生金融制度】
・信用金庫は、信用金庫法第53条に基づき、会員に対する資金の貸付及び会員のためにする手形の割引に係る業務の 遂行を妨げない限度において、地方公共団体、金融機関その他会員以外の者に対して資金の貸付け(手形の割引を含 む。)をすることができるとされており、信用金庫施行令(昭和43年政令第142号)第8条により、金融再生委 員会及び大蔵大臣の定める期間会員であった事業者で、個人にあっては常時使用する従業員数が300人を超える場 合、又は法人にあっては常時使用する従業員が300人を超えかつ資本の額又は出資の額が9億円を超える場合とな ったことにより脱会したものに対し、金融再生委員会又は大蔵大臣の定める期間内に行う資金の貸付けを行うことが できるとされている。
・信用金庫の会員であった期間が3年以上5年未満の場合は脱退の時から5年、5年以上の場合は脱退の時から10年 の間、資金の貸付けができることとされている。(昭和43年大蔵省告示第71号)
政府の対応(規制緩和 推進3か年計画)
記載なし。
進捗状況、検討状況 平成10年12月に、卒業生金融制度を緩和した。
2 論点整理
(注)・◇は当委員会の規制改革の意見・考え方であり、◆は◇に対する所管省庁等の説明や意見・考え方を示す。
【信用金庫の卒業生金融の拡大】
論点:信用金庫の協同組織原則を損なわない範囲内で、卒業生金融を一定の制約の下で拡大することを検討するべきではないか。
◇信用金庫は、企業規模の拡大に伴い会員資格を失う「卒業生」については、一定の範囲で引き続き貸付けが認められているが、一定期限経過後 にその打切りを強制することは、利便性の観点から問題である。信用金庫の協同組織原則を損なわない範囲で認められている員外貸出しの枠内 で、卒業生に対する貸出しを恒久的に認めることを検討すべきではないか。
◆信用金庫は、中小企業者を会員とする協同組織金融機関であり、卒業生金融については、会員が会員資格の範囲を超えて成長した場合に期限を 定めて例外的に認めている。したがって、大企業向け融資を恒久的に行うこととなる卒業生金融の期間撤廃は、協同組織性から措置困難である。
3 参考資料(別紙のとおり)
6−4 信用金庫の会員資格の見直し及び明確化
1 規制の現状と進捗状況
制度の概要 【信用金庫の会員資格の見直し及び明確化】
・信用金庫の会員資格は、信用金庫法第10条により、①その信用金庫の地区内に住所又は居所を有する者、②その信 用金庫の地区内に事業所を有する者、③その信用金庫の地区内において勤労に従事する者で定款で定めるものとされ ている。ただし、①②に掲げる者に該当する個人にあっては、その常時使用する従業員の数が300人を超える事業 者を除くものとし、①②に該当する法人にあっては、その常時使用する従業員の数が300人を超え、かつ、その資 本の額又は出資の額が9億円を超える事業者を除くものとされている。
政府の対応(規制緩和 推進3か年計画)
記載なし。
2 論点整理
(注)・◇は当委員会の規制改革の意見・考え方であり、◆は◇に対する所管省庁等の説明や意見・考え方を示す。
【信用金庫の会員資格にある資本金基準の引上げ】
論点1:中小企業基本法の改正により中小企業者の資本金基準が引き上げられたことなどから、信用金庫の会員資格にある資本金基準を引き上 げるべきではないか。
◇平成11年12月3日の中小企業基本法改正により、例えば製造業等においては、中小企業者の資本金基準が1億円から3億円に、卸売業では 3千万円から1億円に、小売・サービス業では1千万円から5千万円にそれぞれ引き上げられた。同時に中小企業金融公庫の貸付対象が拡大さ れた。こうした状況下において、信用金庫が地域経済において引き続きその役割を発揮するためには、会員資格の引上げをすべきではないか。
◆信用金庫の会員資格については、中小企業基本法の改正にかかわらず、順次引き上げを実施してきており、その水準は協同組織金融機関として 適当なものとなっている。
【信用金庫の会員資格要件の明確化】
論点2:信用金庫の会員の利便性を高める観点から、会員資格要件の③「その信用金庫の地区内において勤労に従事する者」に、法人の役員が含 まれるよう、その解釈を変更するか、法律を改正すべきではないか。
◇「勤労に従事する者」には法人の役員は含まれないとする解釈により、例えば、地区内の法人に勤務し、地区外に住所又は居所を有する従業員 が役員に昇格すると会員資格を失うこととなる。こうした不合理な対応を解消するため、前述の解釈を変更するか、又は法律を改正すべきでは
ないか。
◆「勤労に従事する者」の解釈については、現行法上、勤労者、労働者と同義であって、「勤労に従事する者」に法人の機関たる役員を含ませるこ とは困難である。
6−5 信用金庫の業務方法書の廃止
1 規制の現状と進捗状況
制度の概要 【業務方法書】
・信用金庫は、金融再生委員会の免許を受ける際に、業務方法書(その記載事項は、預金、為替取引その他の業務の種 類並びに預金利子及び貸付利子の計算その他の業務の方法とする。)を提出しなければならず(信用金庫法第29条)、 また、それを変更するときは、金融再生委員会の認可を受けなければならない。(同法第31条)
政府の対応(規制緩和 推進3か年計画)
記載なし。
2 論点整理
(注)・◇は当委員会の規制改革の意見・考え方であり、◆は◇に対する所管省庁等の説明や意見・考え方を示す。
【信用金庫の業務方法書の廃止】
論点:信用金庫の業務方法書については、経営自由度を高める観点から、これを廃止すべきではないか。
◇業務方法書は、事前指導行政の1手段として活用されてきたが、自由化の流れの中で、既に銀行等においては、業務方法書が廃止されているこ となどから、信用金庫においてもその経営自由度を高める観点から、これを廃止すべきではないか。
◆信用金庫の業務方法書は、普通銀行と異なり国民大衆の少額・零細な預金等を受け入れている機関である点にかんがみ、預金者保護の観点から 設けられたものである。