第4章 経済の概況
4.2 貿易動向
を付けた。
インドネシア中央銀行によると、2014年末の国内銀行の貸出残高は3,707 兆ルピアに達し、前年末比で11.6%増加した。
3) 雇用情勢
インドネシア中央統計局によると、2014年8月の労働力人口は前年同月より17 0万人増えて1億2,187万人であった。うち完全失業者数は724万人で、前年同 月よりも17万人減少した。完全失業率は1.32%改善して5.94%となった。一週 間の労働時間が35時間未満の不完全就労者の人口は、前年同月とほぼ横ばい
(3万人増加)で、3,577万人となった。また就業者の学歴別割合を見ると、小学校 卒業以下が47.1%、中学校卒業が17.8%、高等学校卒業が16.2%強、大学 卒業が7.2%だった。
4.2 貿易動向 69
2) 国別貿易動向
2015年の輸出を国別にみると、最大の輸出相手国である日本は前年比22.
2%減少した。特に資源価格の低迷を背景に、原油、天然ガス、石炭などの鉱物性 燃料の輸出が大きく減少した。次に米国が1.8%減少、中国が14.5%減少する など、主要な輸出相手国で減少した。輸入を国別に見ると、最大の輸入相手国であ る中国は4.9%減少し、続いてシンガポールが28.4%減少、日本が22.0%減 少した。
3) 対日貿易動向
日本側の通関統計をドル換算すると、2015年の日本の対インドネシア輸出は前 年比22.2%減少し、115億5,000万ドル、輸入は23.3%増加し、197億7,4 00万ドルとなり、82億2,400万ドルの輸入超過だった。資源価格の低下や投資 に一服感があることで輸出・輸入ともに前年比で2桁減少した。日本からの輸出は、
輸出金額の27.1%を占める一般機械が前年比2割以上減少した。一般機械の中 でも特に減少率が大きかったのは、4割減の金属加工機械、2割減の原動機だった。
これらの品目は設備投資の減少と現地生産が進んだことによる減少と見られる。次 に輸出金額の14.8%を占める輸送用機器が3割減少した。特に自動車が4割減、
自動車部品が25%減少した。現地生産が進んだことに加え、自動車販売が伸び悩 んでいることが影響したと考えられる。
日本の輸入は、輸入金額の37.9%を構成する鉱物性燃料が前年比4割減少し た。次に18.1%を占める原料品が2%減少、12.8%を占める原料別製品では1 3.3%の減少を記録した。
4.2.2 2014年の貿易動向
インドネシア中央統計局(BPS)によると、2014年の輸出は、前年比3.4%減少し、
1,762億9,270万ドルだった。輸入は4.5%減少し、1,781億7,880万ドルだっ た。輸出、輸入ともに前年比減少した。貿易赤字は18億8,160万ドルとなり、前年比 で赤字幅は縮小したものの、依然として輸入超過が続いた。特に2014年に導入され た未加工鉱石の輸出禁止政策によって鉱物資源の輸出金額が大幅に減少した。
1) 品目別の貿易動向
輸出を品目別に見ると、最も伸び率が落ち込んだのは鉱石・スラグ・灰で、前年 比7割減少という、非常に大きな落ち込みを記録した。背景には未加工鉱石の輸出 禁止政策が関係していると見られる。次に落ち込み幅が大きかったのが、ゴムおよ び同製品で、前年比2割以上減少した。ゴムの最大の輸出先である米国への輸出 が2割減少したことや第2位の輸出先である中国への輸出が減少した。一方、主要 な輸出品目の内、動植物性油脂のみ9.5%増加した。最大の輸出先であるインド への輸出が減る一方でパキスタンからの輸入が急増し、前年比6割j増加した。
輸入を品目別に見ると、主要な品目で前年比減少した。石油・ガスは前年比4.
0%減少した。前年までは国内の石油・ガス需要を背景に輸入が増加していたが、
減少に転じた。電気機器・部品は前年比5.4%減少した。最大の輸入相手国であ る中国からの輸入が横ばいとなった一方、近年輸入が急増するベトナムからの輸 入が3割増えた。
2) 国別貿易動向
2014年の輸出を国別に見ると、最大の輸出相手国である日本が前年比14.
5%減少した。続いて中国が22.1%減少、シンガポールが0.7%増加した。米国 への輸出は5.3%増加した。輸入を国別に見ると、最大の輸入相手国である中国 は2.6%増加し、続いてシンガポールが1.5%減少、日本が11.8%減少した。
3) 対日貿易動向
日本国財務省のデータによると、2014年の日本の対インドネシア輸出は前年比 13.4%減少し、148億4,754万ドルだった。輸入は11.3%減少し、257億8,
897万ドルだった。貿易収支は109億4,143万ドルの輸入超過だった。輸入・輸 出ともリーマンショック後の2009年以降で最も低い水準となった。
日本からの輸出は、輸出金額の28.8%を占める一般機械が前年比1割以上減 少した。一般機械の中でも特に減少率が大きかったのは、2割減の金属加工機械、
荷役機械だった。これらの品目は日本企業による対インドネシア投資が一服感があ ることを背景に需要が減少したと見られる。次に輸出金額の24.8%を占める原料 別製品が11.7%減少した。特にインドネシアの内需に減退感があることから、鉄 鋼、非鉄金属、金属製品ともに1割以上減少した。日本の輸入は、輸入金額の48.
7%を構成する鉱物性燃料が前年比2割弱減少した。次に14.2%を占める原料品 が1割以上減少、11.3%を占める原料別製品では8.1%の減少を記録した。