第2章 日本との関係
2.1 概 観
2.1.1 沿 革
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その後の両国の要人往来は引き続き活発で、日本の総理、閣僚級要人のインドネシ ア訪問は過去にも増して頻繁となっている。1991年の天皇・皇后両陛下のインドネシ ア訪問、1995年のインドネシア独立50周年を記念したインドネシアにおける日本側 主催日本インドネシア友好祭、1997年の日本におけるインドネシア側主催友好祭、そ して、2003年の日・ASEAN交流年 (7月がインドネシアの担当月)に続いて、日本・
インドネシア両国間の平和条約の調印・発効から50周年目にあたる2008年には、秋 篠宮同妃両殿下の御臨席の下、ジャカルタで日本・インドネシア友好年のオープニング 式典が開催されたことに象徴されるように、日・イ両国間の友好関係はあらゆる分野で ますます拡大・深化している。
1997年から始まったアジア通貨危機では、日本はインドネシアに対する最大の支 援国として、緊急プログラムローン、コメ支援などに取り組むとともに、貿易保険の継続 を通じて日系企業が厳しい経営環境の中でインドネシアに踏みとどまれるよう支援を続 けた。苦しい時の友こそ真の友という言葉どおり、未曾有の経済危機下で両国の関係 は更に深まったと言える。その後も、日本は引き続きインドネシアの本格的経済回復、
債務軽減措置、民主化以降のガバナンス分野での協力など様々な分野で協力を行っ ており、両国の関係は更に緊密化している。また、2004年12月末に発生したスマトラ 沖地震津波災害に対し、医療チームや自衛隊の派遣等の緊急援助、総額300億円以 上のインドネシアへの二国間及び国際機関を通じた資金協力を行った。
2011年3月の東日本大震災に際しては、インドネシアは日ASEAN特別外相会議 の開催を主導するとともに、毛布、缶詰、200万ドルの寄付金、人道支援チームの派 遣を行ったほか、2011年6月にはユドヨノ大統領自らの意志で被災地(気仙沼市)を 訪問し被災者を慰問し、2004年のスマトラ沖地震・津波の被災地アチェの子どもから のメッセージを伝達して被災地の子供たちを激励する等、両国の深い絆が再確認され た。近年はインドネシアの堅調な経済成長及び国際的な地位の向上にともない、両国 関係は、「戦略的パートナーシップ」の下、「日本とインドネシアが協力して他国を支援し 国際社会の取り組みを支える」時代へと発展を遂げつつある。地域の民主化支援(バリ 民主主義フォーラム)、気候変動、パレスチナ支援等、地域・国際的な課題において両 国は具体的な協力を行っている。
2015年12月にはASEAN加盟国との間では初となる外務・防衛閣僚会議(2+2)
が開催され、協力は安全保障分野にまで拡大している。さらに、2016年12月、海洋フ ォーラム設立に係わる協力覚書により、両国は海洋分野における協力を一層強化する ことに合意したほか、2017年1月に安倍総理がインドネシアを訪問し、首脳会談にて 発出された共同声明により、安全保障、海洋協力、防衛協力等を進めていくことが確認 された。
2.1 概 観 37
2.1.1-表1 インドネシアと日本の関係資料 1) 外交関係
(1) 外交関係樹立 1958年4月15日 (2) 主な条約、協定
○ 平和条約 1958年1月20日署名、1958年 4月15日発効
○ 賠償協定 1958年1月20日署名、1958年 4月15日発効
○ 友好通商条約 1961年7月 1日署名、1963年 3月 8日発効
○ 航空協定 1962年1月23日署名、1963年 9月 3日発効
○ 租税条約 1981年3月 3日署名、1981年12月31日発効
○ 科学技術協力協定 1981年1月12日署名、1981年 4月28日発効
○ 青年海外協力隊派遣取極 1987年8月 7日署名、同日発効
○ 日インドネシア経済連携協定 2007年8月20日署名、2008年 7月 1日発効
○ その他経済協力関係取極は多数 2) 両国関係略史
第2次大戦前 スカルノ等民族主義者との接触 1942年 日本軍上陸、日本軍政
郷土防衛義勇軍、隣組等その後のインドネシアに大きな影響を与えた 1945年 8月 終戦。独立宣言
1945~49年 対オランダ独立戦争。一部の元日本軍兵士が参加
戦後の一時期、関係が希薄となる(1955年の在留日本人数20人以下)
1957年11月 岸総理訪問
1958年 1月 スカルノ大統領訪日(以後10数回訪日)
1958年 4月 平和条約、賠償協定発効。国交正常化
1962年1~2月 皇太子殿下御夫妻(現今上天皇・皇后両陛下)訪問 1965年 9・30事件
1966年 9月 I G G I (Inter-Governmental Group on Indonesia:インドネシア問題に関する多 数国間会議)が日本のイニシアティブの下、東京で開催。主要債権国、国際機 関による対インドネシア援助の枠組みについて合意される。
1967年 外国投資法制定。日本企業のインドネシア進出が急増
1968年 3月 スハルト大統領就任、就任後初めての公式訪問として訪日(以後10数回訪 日)
両国経済関係活発化(1973年在留日本人数約3,000人)
1974年 1月 田中総理訪問。マラリ事件発生
1986年 プラザ合意、日本企業の東南アジア進出顕著 1991年10月 天皇皇后・両陛下御訪問
1995年 阪神大震災復興にインドネシア政府が合板等を援助 独立50周年記念日本主催友好祭
1997年 インドネシア側主催日イ友好祭(於:日本)。アジア通貨危機 2002年12月 「アチェにおける和平・復興に関する準備会合」(於:東京)
(日、米、EU、世銀が共同議長)
2003年 5月 アチェ和平会合(於:東京)(日、米、EU、世銀が共同議長)
2008年 日本インドネシア友好年
2011年 3月 東日本大震災でインドネシア政府が援助
2.1.1-表1 インドネシアと日本の関係資料(続)
3) 最近の首脳等の往来
(1) 我が国からのインドネシア訪問 1990年 5月 海部総理 1991年10月 天皇皇后両陛下 1993年 1月 宮澤総理 1994年11月 村山総理 1997年 1月 橋本総理 1998年 3月 橋本総理 1999年11月 小渕総理 2003年10月 小泉総理 2005年 1月 小泉総理 2005年 4月 小泉総理 2007年 8月 安部総理
2008年 1月 秋篠宮同妃両殿下 2009年12月 鳩山総理
2011年11月 野田総理 2013年 1月 安倍総理 2013年10月 安倍総理(APEC)
2015年 4月 安倍総理(アジア・アフリカ会議)
2017年 1月 安倍総理 (2) インドネシアからの訪問
1990年11月 スハルト大統領(即位の礼)
1992年 9月 スハルト大統領(非公式訪問)
1993年 7月 スハルト大統領(非公式訪問)
1995年11月 スハルト大統領(APEC非公式首脳会議)
1999年11月 アブドゥラフマン・ワヒド大統領(非公式訪問)
2000年 4月 アブドゥラフマン・ワヒド大統領(非公式訪問)
2000年 6月 アブドゥラフマン・ワヒド大統領(非公式訪問)
2001年 9月 メガワティ・スカルノプトゥリ大統領(非公式訪問)
2003年 6月 メガワティ・スカルノプトゥリ大統領(公式訪問)
2003年12月 メガワティ・スカルノプトゥリ大統領(非公式訪問)
2005年 5月 スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領(公式訪問)
2006年11月 スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領(国賓)
2008年 7月 スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領(洞爺湖サミット出席)
2010年11月 スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領(横浜APEC出席)
2011年 6月 スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領(被災地訪問)
2013年12月 スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領(ASEAN特別首脳会議)
2014年 9月 スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領(非公式訪問)
2.1 概 観 39
2015年 3月 ジョコ・ウィドド大統領
2016年 5月 ジョコ・ウィドド大統領(G7アウトリーチ会合)