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第5章 産業の動向

5.17 運 輸

5.17.3 航空、空港

5.17.3 航空、空港

5.17 運 輸 175

2) 国内航空概況

国内線旅客数上位5路線は、5.25.3-表2のとおりである。上位の殆どをジ ャカルタ発着路線が占めている。国内線はガルーダ航空、LCC のライオンエア を中心として、主要都市幹線と地方・離島路線をそれぞれが分担する形で運営 がなされているが、近年インドネシア・エアアジア、シティリンクを含むLCCの運 航拡大が顕著である。

広大な国土と2億5千万人を超える人口を有するインドネシアにとって、航空 輸送網は必要不可欠なものであり、かつ国民所得が高くはないところから、200 0年以降新興格安航空会社の設立が相次ぎ、LCCが国内航空網の中で大きな シェアを持ちつつある。

しかし、当地航空会社の中には安全管理体制の不備による事故の多発や、

燃料費高騰による経営状態の悪化など、急成長のひずみも見受けられる。

■主な既存航空会社 ガルーダ航空、ライオンエア

■主な新興航空会社 スリウィジャヤ・エア、インドネシア・エアアジア、シティ リンク他

5.17.3-表2 国内航空主要路線 (2014年)

(単位:千人)

順 位 路 線 旅 客 数

1 ジャカルタ ― スラバヤ 5,200 2 ジャカルタ ― デンパサール 4,200 3 ジャカルタ ― メダン 3,800 4 ジャカルタ ― マカサール 3,000 5 ジャカルタ ― ジョグジャカルタ 2,600 資料:DGCA(Directorate General of Civil Aviation)I

3) 国際航空概況

現在71ヵ国と航空協定が締結され、37ヵ国が乗り入れている。首都ジャカル タは業務渡航の需要が中心で、アジア域内の路線に旅客が集中している。

一方、バリ島を中心に観光需要も順調な伸びをみせていたが、2002年10月 に起きたバリ島爆弾テロにより多大な痛手を受けた。テロ後3年を経て需要の本 格的な回復が期待された2005年の10月、再度バリ島にてテロが発生し、観光 需要が激減、各航空会社の減便、運休が相次いだ。

その後2007~2008年にかけて、バリ島を訪問する観光客は急速に回復し

たが、2009年は世界的な不況と一般治安の問題により観光需要が再び低迷、

2010年には日本航空がバリ路線を休止するなど、依然として変動が大きい。

観光産業はインドネシアにとって貴重な外貨獲得資源であり、治安や経済情勢 の安定化が強く望まれるところである。

5.17.3-表3 国際線旅客数(2014年)

(単位:千人)

順 位 空 港 旅 客 数 1 ジャカルタ・スカルノハッタ 12,400

2 デンパサール 8,200

3 スラバヤ 1,738

4 メダン 1,730

5 マカッサル 766

資料:DGCA(Directorate General of Civil Aviation)I

5.17.3-表3は国際線の空港別旅客数一覧である。インドネシアの航空会社に よる国際線の運航はナショナル・フラッグ・キャリアであるガルーダ航空が大部分を 占めるが、一部の国際路線にライオンエア、インドネシア・エアアジアなどが進出し ている。

日本との間には、ガルーダ航空、日本航空、全日空が運航しており、インドネシア の2都市(ジャカルタ、デンパサール)と日本の3都市(羽田、成田、関空)を結んで いる。(5.17.3-表4)

5.17.3-表4 日本とインドネシアとの定期航空路線 (2017年2月)

航空会社 路 線 便 数 機 材

日本航空(JL) 成田-ジャカルタ-成田 週14便 B777,B787

全日空(NH) 成田-ジャカルタ-成田 週7便 B787

全日空(NH) 羽田-ジャカルタ-羽田 週7便 B787

ガルーダ航空(GA) 羽田-ジャカルタ-羽田 週7便 B777

ガルーダ航空(GA) 成田-デンパサール-成田 週7便 B777

ガルーダ航空(GA) 関空-ジャカルタ-関空 週3便 A330

ガルーダ航空(GA) 関空-デンパサール-関空 週7便 A330 資料:DGCA(Directorate General of Civil Aviation)

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4) インドネシアの主要空港

インドネシアの主要空港別旅客数の上位10空港は、5.25.3-表5のとおりであ る。ジャカルタ・スラバヤ・デンパサールの3大空港が上位に名を連ね、メダンがそ れに続いている。

ジャカルタには、1985年開港のスカルノ・ハッタ国際空港(現在の第2ターミナル は1992年共用開始)とハリム空港があり、前者は国際線と主要国内線の発着、後 者は近距離国内線、チャーター便、国賓などVIP便の発着の他、空軍も使用してい る。

スカルノハッタ国際空港は、第3ターミナルの大幅拡張、貨物エリアの移設等の需 要の拡大に伴う拡張工事を実施中である。この拡張工事により、空港利用客の収 容能力は年間4000万人から6200万人になる予定であり、2017年の工事完了 を目指している。また、空港アクセス整備の一環として、スカルノハッタ空港からジャ カルタまでを結ぶスカルノハッタ国際空港鉄道の建設工事も実施中である。

5.17.3-表5 主要空港利用者数 (2015年)

都 市 名 空 港 名 旅客数(単位:千人)

1 ジャカルタ Soekarno-Hatta 国内線 39,954 国際線 12,352

2 スラバヤ Juanda 国内線 14,553

国際線 1,687

3 デンパサール Ngurah Rai 国内線 8,467

国際線 8,538

4 メダン Polonia 国内線 6,251

国際線 1,614

5 マカッサル Hasanuddin 国内線 7,099

国際線 115

6 バリックパパン Sepinggan 国内線 6,544

国際線 73

7 ジョグジャカルタ Adi Sucipto 国内線 6,021

国際線 362

8 バタム Hang Nadih 国内線 4,429

国際線 59

9 スマラン Semarang 国内線 3,536

国際線 136

10 パダン Minangkabau 国内線 2,928

国際線 231

資料:DGCA(Directorate General of Civil Aviation)