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Answer

1.‌‌子宮頸部細胞診が LSIL,ASC-H,HSIL,SCC,AGC,AIS,adenocarcinoma,

その他の悪性腫瘍のときは,ただちに行う. (B)

2.子宮頸部細胞診が ASC-US では以下の場合に行う.

・ハイリスク HPV 検査

が陽性の場合. (B)

・‌‌ハイリスク HPV 検査が施行不可能な施設では,6 か月後と 12 か月後の細胞診 再検で ASC-US 以上の場合(B),もしくはただちに行う. (C)

3.‌‌子宮頸部細胞診が陰性であっても HPV 検査が行われていた場合は以下の状況で行 う.

・ハイリスク HPV の持続陽性者と判断した場合に行う. (C)

・HPV16 型もしくは 18 型が陽性の場合に行う. (C)

:ハイリスク HPV 検査を保険医として実施するには一定の施設基準を満たす必 要があり,細胞診が ASC-US の場合のみが適応となる)

Key words

:子宮頸部細胞診,コルポスコピー,HPV 検査,ASCCP ガイドライン

▷解 説

 コルポスコピー・生検とはコルポスコピーを行い,所見に基づいて生検を実施することである.所見 がなく生検の実施が必ずしも適当でないケースがあることから,すべての場合において生検の実施を励 行するものではない.近年の ASCCP(米国コルポスコピー子宮頸部病理学会)ガイドライン(2006 年度版1),2012 年度版2))改訂の要点は ASC-US(Atypical squamous cells of undetermined significance)と細胞診陰性例において HPV 検査を利用したトリアージによるコルポスコピー・生検 の運用が CIN 管理に有用として具体的な記載が行われたことである.エビデンスの基になった大規模臨 床研究は,ASC-US-LSIL Triage Study3)4),Kaiser Permanente Northern California(KNPC)

Medical Care Plan コホート研究5)および ATHENA HPV Study6)である.

 1.ベセスダシステム報告様式(表 1,表 2 参照)の細胞診結果が LSIL(Low grade squamous intraepithelial lesion),ASC-H(Atypicalsquamous cells cannot exclude HSIL),HSIL(High grade squamous intraepithelial lesion),SCC,AGC(Atypical glandular cells),AIS,adeno-carcinoma,その他のがんまたは肉腫のときは,二次施設においてただちにコルポスコピー・生検を実 施する.ただし 21~24 歳の LSIL 患者では 5 年以内の CIN3 以上の病変の累積発生リスクが他の年 齢層と比べて低い7)ため,ASCCP ガイドラインでは 1 年後の細胞診フォローでよいとしている2). ASC-H は,高度扁平上皮内病変(HSIL)を除外できない異型扁平上皮細胞と日本語訳され,CIN2 以 上を疑うが確定できないと説明される7).AGC は異型腺細胞と訳され,腺に異型があるが AIS とするに は異型が弱いもの,あるいは腺癌が疑われるが断定できないもの,の 2 つの概念が含まれる.AGC の うち異型内膜細胞では内膜組織診を行う.また異型内膜細胞以外のものでも 35 歳以上か内膜病変のリ スクがあるものには内膜組織診を行う.従来どおり,生検結果の病理組織診断結果によって,その後の

下げ ●表番号のない表で見出しらしきものがあるときはタイトル扱いとする(12Q じゅん 34) ●表中:11Q 12H または 16H じゅん 101 ●脚注:11Q  じゅん 101 16H 

【統一事項】●図表とタイトルのアキ 2.5 mm ●ローマ数字は二バイトⅠ・Ⅱなどを使用 ●イタリックは従属書体の斜体 10 度

(表 1) ベセスダシステム 2001 細胞診結果とその取扱い:扁平上皮系

結果 略語 推定される

病理診断 従来のクラス

分類 英語表記 運用

1)陰性 NILM 非腫瘍性所

見,炎症 Ⅰ , Ⅱ

Negative for intraepithelial lesion of malignancy

併用検診を実施していた場 合のみ以下を参照

①ハイリスク HPV 陽性で尚 且つハイリスク HPV 検査の 既往があり,今回の結果と 併せて持続陽性者と判断さ れた時コルポ・生検する.

② HPV16 型または 18 型が 陽性の時コルポ・生検する.

2)意義不明な 異形扁平上皮

細胞 ASC-US 軽度扁平上

皮内病変疑

Ⅱ-Ⅲ a

Atypical squamous cells of undetermined significance

(ASC-US)

要精密検査(以下の選択肢 が可能)

①ただちにハイリスク HPV 検査施行し

 陰性:1 年後に細胞診検査  陽性:コルポ・生検

② HPV 検査施行せず,6 か 月目と 12 か月目に細胞診再 検.どちらか一方でも ASC-US 以上の時コルポ・

生検する.

③ HPV 検査施行せず,ただ ちにコルポ・生検すること も容認される.

3)HSIL を除 外できない異 形扁平上皮細

ASC-H 高度扁平上 皮内病変疑

Ⅲ a, Ⅲ b

Atypical squamous cells cannot exclude HSIL

(ASC-H)

要精密検査:ただちにコル ポ・生検

4)軽度扁平上

皮内病変 LSIL HPV 感染

CIN1 Ⅲ a

Low grade squamous intraepithelial lesion

5)高度扁平上

皮内病変 HSIL

CIN2 Ⅲ a High grade squamous intraepithelial lesion CIN3 Ⅲ b

CIN3

6)扁平上皮癌 SCC 扁平上皮癌 Squamous cell carcinoma

本書では上記の例外として,20 歳以下の思春期にみられた ASC-US と LSIL は,12 か月目の細胞診再検査とし,

ただちに HPV 検査やコルポ診を推奨しない.ASCCP ガイドラインでも,HSIL 以上が潜在する可能性は極めて低い ことから同様の推奨となっている.

妊婦の LSIL でも,通常はコルポ診が推奨される.しかし,ASCCP ガイドラインと同様に本書では,コルポ診の出 産後までの延期を許容する.

(文献 8. 日本産婦人科医会刊 ベセスダシステム 2001 準拠子宮頸部細胞診報告様式の理解のためにより引用 一部 改変)

これは婦人科・雑誌用のガイドラインの雛形です【版面】W:149.46mm(1段組み) H:208.14mm 【本文】41 行 13Q 20.48H

【図】●図番号:12Q じゅん 34 ●図タイトル・説明:12Q 17H じゅん 34 ●タイトル・説明:1 行の場合はセンター 折り返し字下げなし ●図説 の幅 片・全段ともに図幅 

【表】●表番号:12Q じゅん 34 ●表タイトル・説明:12Q 17H じゅん 34 ●タイトル・説明の折り返し字下げなし ●表説の幅 表幅より左右 1 字 下げ ●表番号のない表で見出しらしきものがあるときはタイトル扱いとする(12Q じゅん 34) ●表中:11Q 12H または 16H じゅん 101 ●脚注:11Q  じゅん 101 16H 

【統一事項】●図表とタイトルのアキ 2.5 mm ●ローマ数字は二バイトⅠ・Ⅱなどを使用 ●イタリックは従属書体の斜体 10 度

(表 2) ベセスダシステム 2001 細胞診結果とその取扱い:腺系

結果 略語 推定される

病理診断 従来のクラス

分類 英語表記 運用

7)異形腺細胞 AGC 腺異型または

腺癌疑い Atypical glandular cells

要精密検査:コルポ・生検,

頸管および内膜細胞診または 8)上皮内腺癌 AIS 上皮内腺癌 Adenocarci- 組織診

noma in situ 9)腺癌 Adeno-

carcinoma 腺癌 Adenocarci-noma 10)その他の

悪性腫瘍 Other

malig. その他の

悪性腫瘍 Other

malignant

neoplasm 要精密検査:病変検索

(文献8.日本産婦人科医会刊 ベセスダシステム2001 準拠子宮頸部細胞診報告様式の理解のためにより引用 一部改変)

43 ガイドライン婦人科外来編

二次施設,三次施設での治療的介入の時機と方法を決定する必要がある.

 2.ASC-US は「意義不明な異型扁平上皮細胞」と訳され,軽度な異型がみられ,軽度扁平上皮内病 変(LSIL)が疑われるが,LSIL の診断基準を満たさないものをさす8).ハイリスク HPV(主に以下の 種類がある:HPV 16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,66,68)が約 50% に検出され,約 10~20% は組織診で CIN2 や CIN3 と最終診断される.

 ASC-US に対する管理に関しては(1)ただちにコルポスコピーを実施,(2)HPV 検査を行い陽性 の場合にコルポスコピーを実施,(3)細胞診のみでフォローし,所見が不変/悪化した場合にコルポス コピーを実施する方法が考えられる.ASC-US-LSIL Triage Study は上記のうち HPV 検査を用いた トリアージがただちにコルポスコピーを実施する場合と同等の CIN3(CIN2)検出感度を有し,コルポ スコピーの実施数を半減させることを明らかにした3).したがって ASC-US と判定された場合には,た だちに HPV 検査を実施することが推奨される.

 その後の取り扱いは ASCCP のガイドライン1)(図 1 参照)に準拠する.HPV 検査が陰性の場合は 1 年後に細胞診を再検とする.HPV 検査が陽性の場合はただちにコルポスコピー・生検を実施する.そ の理由は ASC-US/HPV 陽性の場合,CIN2 以上の疾病存在絶対リスクが 14.0%6)で,これは HPV 検 査を併用しない際の LSIL の場合とほぼ同等4)のリスクだからである.したがって ASC-US/HPV 陽性 例は LSIL と同様の臨床的取り扱いが必要である.ただしこの集団の中で 21~24 歳に関しては 5 年 以内の CIN3 以上の病変の累積発生リスクが他の年齢層と比べて低い7)ため,ASCCP ガイドラインで は 1 年後の細胞診を推奨している2)

 なんらかの理由でハイリスク HPV 検査を実施できない場合,ASCCP ガイドラインは 1 年後の細胞 診再検のみが選択肢である2).しかし本書では 6 か月後と 1 年後の 2 回に細胞診を再検する取り扱い や,ただちにコルポスコピーを実施する 2 つの選択肢を許容した.これは自国の臨床試験を土壌とした 米国の研究結果に基づいた診療指針を,本邦の臨床にそのまま当てはめることに対して懸念があるため である.例えばわが国における ASC-US と LSIL の組織診断内訳には差がない9)とする報告がある.精 度管理や診断資格体制の整備が追いついていないわが国の現状では,まだ一定のセーフティネットが必

これは婦人科・雑誌用のガイドラインの雛形です【版面】W:149.46mm(1段組み) H:208.14mm 【本文】41 行 13Q 20.48H

【図】●図番号:12Q じゅん 34 ●図タイトル・説明:12Q 17H じゅん 34 ●タイトル・説明:1 行の場合はセンター 折り返し字下げなし ●図説 の幅 片・全段ともに図幅 

【表】●表番号:12Q じゅん 34 ●表タイトル・説明:12Q 17H じゅん 34 ●タイトル・説明の折り返し字下げなし ●表説の幅 表幅より左右 1 字 下げ ●表番号のない表で見出しらしきものがあるときはタイトル扱いとする(12Q じゅん 34) ●表中:11Q 12H または 16H じゅん 101 ●脚注:11Q  じゅん 101 16H 

【統一事項】●図表とタイトルのアキ 2.5 mm ●ローマ数字は二バイトⅠ・Ⅱなどを使用 ●イタリックは従属書体の斜体 10 度

(図 1) ASCCP(米国コルポスコピー子宮頸部病理学会)のガイドライン1)

ASC-US 症例の取り扱い

細胞診再検査 6 か月目,12 か月目

細胞診再検査 6 か月目,12 か月目

または HR-HPV 検査 細胞診再検査

12 か月目 2 回とも陰性 どちらか一方でも

ASC 以上 通常の検診

間隔に戻す

CIN なし CIN あり

HPV 陽性 HPV 不明

ASC 以上または HPV 陽性

ASCCP ガイドライン に基づいた管理

陰性

HPV 陰性 HPV 陽性

LSIL と同様に扱う

通常の検診 間隔に戻す 細胞診再検査

12 か月目 コルポ・生検

コルポ不適例および所見なし の場合,内頸部生検を推奨

HR-HPV 検査

LBC 検体または HPV 用検体同時採取時には,

こちらを優先する

コルポ・生検 再検査

44 ガイドライン婦人科外来編

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