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27. 先進的なITを活用した

演習室や実験室の環境も非常に充実していますね。

林氏:学内の基幹ネットワークでは 10Gbps の回線を使用しているほか、500 台以上の        ワークステーションを端末として学内の各教室に配置しています。また、言語や各種の

ツール類など、研究・教育に役立つフリーソフトを約 500 本提供しています。本学では国 内でも最先端の環境を目指していますから、学生が常に最新のテクノロジーに触れら れるよう様々な取り組みを行っています。

 大学の情報基盤においては、安定稼働や可用性の確保も重要なポイントですから、

新しい仕組みを導入する際には事前に十分な検証を行っています。たとえば、技術文書

や論文などの執筆用に約 70 台のシンクライアント端末を導入していますが、学内へのサービスを開始するまでに はかなり綿密にチェックしました。先ほどのお話に出た WiFi サービスやフリーソフトなどについても同様ですね。

フリーソフトについては、動作や全体としての整合性まで確認しながら、ソースから構築して検証済みのものを提 供しています。

 ちなみに、少々余談になりますが、会津大学では大学発ベンチャーの支援・育成にも力をいれており、設立され たベンチャーの数は、国内の公立大学法人の中でもトップクラスの規模を誇ります。

コンピュータ演習室

会津地方の大学ならではの取り組みもあるのでしょうか。

林氏:ご承知の通り、福島県は 3.11 の東日本大震災で大きな被害を受けました。現在では復興に向けた活動もい ろいろと行われていますが、本学でも「会津大学 復興支援センター」構想を現在進めているところです。120 名 近い IT 関連の研究者が集まっている大学というものは、世界的にもあまり例がありません。その特長を最大限に 活かし、IT の側面から福島の復興を支援していこうというのがこのプロジェクトの狙いです。各教員がそれぞれ の専門分野の立場から参画し、県民健康調査の支援や IT 人材の育成・雇用創出、新産業の創出など、さまざまな 事業に取り組んでいく予定です。

ネットワークを活用した研究も多いと伺いました。

林氏:たとえば私が関わっている「Live-E!」プロジェクトもその一つです。これは地球に関する生きた環境情報を ネットワークで共有し、研究・教育やビジネスへの応用を目指すプロジェクトです。具体的には気温・湿度・気圧・風 向・風力などのデータを取得する気象センサーを各参加機関に設置し、地球環境問題やセンサーネットワークに関 わる研究、小・中学生や高校生の教育などに利用します。また、その他にも、本学では JAXA や JAMSTEC のよう な外部機関との連携、地方自治体との共同研究など、様々な活動にネットワークを活用しています。

そのインフラとして SINET が活用されているわけですね。

林氏:そういうことです。今述べた通り、最近では遠方の大学や研究機関との連携を行う場面も非常に多くなって います。地理的・時間的なギャップを埋める上で、SINET のような高品位な学術ネットワークが存在することの意 義は非常に大きい。ちなみに福島県では再生可能エネルギーの研究に力を入れており、本学でもスマートグリッド のための情報基盤作りに取り組む予定です。こうした研究も、まずネットワークがないと話になりません。

SINET4 では福島県にもノードが設置されましたが、その効果については如何でしょうか。

林氏:以前は東北大学経由での接続でしたから、福島県ノードができたおかげで本学からの接続ポイントが非常 に近くなりました。このことは、回線コスト削減の面で大きなメリットがあります。また、回線帯域も大幅に増強され ましたので、学内の教育・研究活動にもたらす効果も大きいですね。ネットワークが果たす役割は年々重くなってい ますので、今回のノード設置のような取り組みは我々としても大歓迎です。

SINET に対する期待などはありますか。

林氏:最近では本学でもネットワークを経由した広域連携やクラウド活用が今後に向けた重要テーマの一つと なっていますが、こうした取り組みでも SINET が役立ってくれることと期待しています。現在はまだ利用していま せんが、将来的には L2 オンデマンドなどのサービスも活用して、他大学や研究機関との連携もさらに深めて行き たい。先端研究ではコミュニティの重要性も高いので、研究者と研究者をつなぐ活動なども SINET 側で支援して もらえると嬉しいですね。  

最後に今後に向けた抱負を伺えますか。

コーエン氏:冒頭にも申し上げた通り、本学には先進的なコンピュータ/ネットワーク環境と各分野のエキスパート の先生方が揃っています。しかも学費の面でも安心な公立大学ですので(笑)、最先端のテクノロジーやエンジニア リングを学びたい学生には、ぜひ本学を目指して欲しいと思っています。その期待に応えられるよう、我々教職員も 全力で頑張っていきたい。また、学内での教育・研究活動を通じて、東北や福島の復興にも貢献できればと考えて います。

ありがとうございました。

28. 「四国の知」の集積を基盤とした

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