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19. 胎児心スクリーニング普及に向けたハイビジョン

遠隔講座

先生方が主催されている「アドバンス講座」も、そうした活動の一貫として実施されているわけですね。

川瀧氏:その通りです。アドバンス講座では、各診療分野のエキスパートの先生方を講師にお招きして、胎児心エ コーの講習会を行っています。参加して下さった医師や医療関係者からの評判も良く、回を追う毎に規模も拡大し ています。3 回目となる今年は、学術総合センターの一ツ橋記念講堂を会場に開催しましたが、定員 500 名の一ツ 橋記念講堂がほぼ満員の盛況でした。

アドバンス講座

今回は一ツ橋記念講堂と金沢大学・三重大学・愛媛大学とを結んだ遠隔講座も実施されています。これには どのような狙いがあったのでしょう。

川瀧氏:アドバンス講座の内容は非常に充実していますので、できるだけ多くの方々に参加して頂きたい。しかし、

現実問題として、毎日忙しい産科の先生方や看護師、技師さんたちが丸一日、二日と病院を空けるのは困難です。

また、遠方から来られる方々にとっては、移動のための時間や費用も大変です。そこで、身近な場所に居ながらにし て参加できる遠隔講座に目を付けたのです。

接続構成図

一ツ橋と各大学を結ぶネットワークには SINET が利用されていますね。

芦田氏:実は、第一回の時にも金沢大学の会場と結んだ遠隔講座を行ったのですが、

使用したシステムが標準画質のテレビ会議システムだったため、思ったような効果が 挙げられませんでした。たとえば、胎児の心拍数は秒間約 150 回もありますが、金沢 側では映像のクオリティが低くて動きがよく分からないような状況だったんですね。

そこで今回はその反省を踏まえ、弊社で取扱っているハイビジョン動画送受信システ ムを採用しました。ただし、高精細動画の送受信には 6Mbps 程度の帯域を必要とし ますので、高い品質と信頼性を備えたネットワークも必要になります。しかも今回は 接続先が全て国立大学ですから、これはもう SINET を使うしかないと判断しました。

SINET を利用した効果はいかがでしたか。

芦田氏:事前テストでも充分な手応えは得られていましたが、本番でも非常にスムーズに講義が行えましたね。丸 二日間に及ぶ日程の中で、映像が途切れたり遅延したりするようなことは一度もありませんでした。SINET の品 質・信頼性の高さを改めて認識した次第です。遠隔側で参加された方々からの評判も非常に良く、「映像を見ること で症例がよく分かった」といったお褒めの言葉も頂いています。ちなみに、今回は新たな試みとして、遠隔地の金沢 大学側から発信する講座も設けています。これも全く問題なく一ツ橋記念講堂側で受講することができました。

胎児心スクリーニングの普及にも貢献できそうですね。

川瀧氏:そうですね。「胎児心スクリーニングに関わる地域と人材の格差を解消したい」というのが我々の大きな 願いです。そのための取り組みを全国レベルで拡げていくには、遠隔地の医療関係者とも効率的に連携できる情 報インフラが必要不可欠です。今回の遠隔講座の成功は、まさにそうした道を拓くものとも言えるでしょう。高精細 な映像を利用した双方向コミュニケーションが行えるとなれば、他の医療分野でもいろいろな可能性が考えられ ると思います。

今後は接続先の拡大なども考えられているのですか。

川瀧氏:ええ。胎児心スクリーニングの普及に意欲的に取り組んで下さる方々には、今後も積極的に協力していき たいと思っています。特に来年のアドバンス講座では、東北地方で被災された大学などと接続し、医療面での復 旧・復興支援を行えればと考えています。そういう意味でも、SINETに掛ける期待は大きいですね。実は、正直申し 上げると、我々医療関係者の間では SINET の知名度はあまり高くなかったのですが(笑)、実際に遠隔講座に適 用してみて高品質な学術ネットワークが存在することのメリット強く感じました。ぜひ今後も発展していって欲しい ですね。

ありがとうございました。

関連 URL 神奈川胎児エコー研究会 http://www.kfem.jp/

20. ハイビジョン双方向遠隔授業による

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