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(2.0 mm 以下)を採用し,股関節痛との関連を比較したところ,男女ともに 60 歳以 上で股関節痛と最も強い相関があったものは MJS 2 mm 以下であった(オッズ比 男性 3.3,女性 3.2)(HF10117,

EV level C-Ib).

●静脈性尿路造影を受けた 60 ~ 75 歳の男性 1,315 例の X 線像から,7 つの指標(① 外側関節裂隙幅,②上方関節裂隙幅,③内側関節裂隙幅,④MJS,⑤最大骨硬化幅,

⑥骨棘サイズ,⑦ Croft グレード)を調べたところ,股関節痛とは MJS(1.5 mm 以 下)が関連していた.検者間,検者内再現性の良好なものは MJS であった.これら より MJS が最もよい指標であるといえる(HF11869,

EV level C-Ib).

●45 歳以上の 1,071 例にアンケートを施行.1 ヵ月以内に 24 時間以上継続する股関 節痛のあった群とない群に分けて,近医で股関節 X 線像を撮影し,X 線所見(K/

L グレード,MJS,Croft グレード)と股関節痛の関連を検討した.股関節痛は男性 の 6.8%,女性の 10.3%にみられた.X 線所見上重度の股関節症は股関節痛ありの 群の 16%,なしの群の 3%でみられた.年齢と性別を調整した後の検討では X 線 所見上重度の股関節症と股関節痛はオッズ比 17.4(95% CI 3.0 ~ 102)と相関をみ た.しかし,中等度の股関節症とはオッズ比 1.4(95% CI 0.4 ~ 4.7)と相関はなかっ た.高年齢層では股関節痛を有する者が 54 ~ 70%に及ぶのと対照的に,45 ~ 54 歳の男性では重度の股関節症所見がある患者でも股関節痛は 22%にしかみなかっ た.若年の男性では X 線所見上重度の股関節症所見があっても股関節痛を伴うこ とが少ない(HF11649,

EV level C-Ib).

●初診時に股関節痛を有する股関節症で,手術を施行せずに 10 年以上の経過観察を 行った 52 例 76 関節(前股関節症 21 関節,初期股関節症 31 関節,進行期股関節症 18 関節,末期股関節症 6 関節)の検討では,初診時に前・初期股関節症であった症 例の 40.4%,および進行期・末期股関節症であった症例の 66.7%で変形の進行が みられた.進行期・末期股関節症における股関節痛の軽減群に,寛骨臼外上方の 骨棘形成がみられた.進行期・末期股関節症のなかには寛骨臼に骨棘が形成され,

疼痛が軽減する症例もあった(HJ11483,

EV level C-Ⅱ).

●保存療法にて 10 年以上経過した股関節症 31 例 55 関節(前股関節症 17 関節,初期 股関節症 23 関節,進行期股関節症 12 関節,末期股関節症 3 関節)の調査では,前 股関節症は 26%に病期の進行を認め,初期股関節症では 78%に変形の進行を認め た.進行期と末期股関節症で,症状の進行がなく 10 年以上の経過観察が可能な例 では,roof osteophyte が形成され,寛骨臼形成不全が改善されるものが多かった

(HJ11477,

EV level C-Ⅱ).

●発育性股関節脱臼および寛骨臼形成不全に基づく二次性股関節症 167 例 197 関節

(進行期股関節症 36 関節,末期股関節症 161 関節)において,初診時の X 線所見 と疼痛の関連をみると,疼痛と関連のある因子は X 線所見における capital drop の形成と変形度,嚢胞形成で,roof osteophyte 形成との関連はなかった.しかし 進行期・末期股関節症の自然経過では,約 1 割の症例に疼痛改善がみられ,その 60%には経過とともに著明な roof osteophyte の形成と,全例に関節適合性の改善 がみられた(HJ11624,

EV level C-Ⅱ).

●60 歳未満の両側進行期あるいは末期股関節症で,片側の人工股関節全置換術

(THA)の術後経過が良好な 5 年以上の追跡調査が可能であった 33 例における,

非手術側の臨床症状および X 線所見の経過観察によれば,5 年で X 線所見の進行

上では股関節痛の改善が 1/3 に認められ,X 線像と疼痛の間には明らかな関連は なかった(HJ11717,

EV level C-Ⅱ).

文 献

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