これから複数のプリミティブがお互いに衝突し合うシーンを僅かのマウスクリックで作成しましょう。まず必要なオブジェク トの設定から始めます。メインメニューで「Dynamics-> 解析オブジェクト」をクリックして下さい。
同じメニューで重力場オブジェクトを作成し、これを解析オブジェクトにドラッグします。以前に述べたように、解析オブ ジェクトに影響されるべきオブジェクトは全て解析オブジェクトの子オブジェクトである必要があります。解析オブジェクト の子でないオブジェクトは、解析オブジェクトによって影響されることはありません。次にお互いに衝突し合うオブジェクト が必要なので、メインメニューから「オブジェクト ->プリミティブ -> 球体、立方体、平面」で球体、立方体と平面をそれ ぞれ1つずつ作成します。平面の幅を 3000m 高さを 1000m に球体の半径を 80m に設定し、立方体は作成したそのまま のサイズにしておきます。立方体の各軸方向の分割数を7に設定してます。他の3つオブジェクトの該当する「分割数」のフィー ルドはそれぞれ 7 を入力して下さい。
全体のシーンが見えるようにズームアウトして下さい。平面オブジェクトを「B」角度に 15 °傾け、他のオブジェクトを次の 画像の位置にほぼなるように配置します。
立方体と球体はお互いにパスを交差しないように平面よりかなり上の、上面から各平面の半分上が見える位置に配置すべ きです。球体、立方体と平面を解析オブジェクト上にドラッグして、これらをメインメニューの「ファンクション -> 編集可能 にする」でポリゴンに変換するか、または下図のアイコンをクリックします。
139 CINEMA 4D R10 クイックスタート ‒ Dynamics
次の段階では Dynamics タグを使って Dynamics の属性を指定します。ソフトサーフェスの属性にはソフトボディタグが必 要です。球体と立方体をバウンスさせないで表面上に落としたいので、剛体タグが必要です。各オブジェクトに右マウスボ タンで「Dynamics タグ -> 剛体」で剛体タグを適用して下さい。
これでアニメーションを再生すると、全てのオブジェクトが画面から消えてしまうことに気付くでしょう。この状態が起った 理由は、全オブジェクトが質量を持っているからです。その位置から動かないオブジェクトが少なくとも1つ必要であり、他 のオブジェクトが衝突できるようにします。これが平面の仕事です。ダイアログフィールドで平面の「総質量」を「0」にします。
次にシーンを再生すると、平面オブジェクトは移動しませんが、総合の結果はまだ満足できるものではありません。オブジェ クトが平面を通過して落ちてしまう理由は、衝突の属性を持ったオブジェクトがないからです。3つのオブジェクトにそれぞ れ「衝突判定」の値を「ポリゴン」にします。あなたのワークフローを高速化するには、全てのタグを一度に選択し、全オブジェ クトに変更を行います(「立方体」や「球体」の設定も使用できます。これらは「ポリゴン」よりずっと高速であり、よく単 一オブジェクトに効果的です)。
アニメーションを再生する前にアニメーションの長さを変更しましょう。「編集 ->プロジェクト設定」をクリックして「終了 フレーム」のパラメータを 300 フレームに変更して下さい。こうして解析オブジェクトがアニメーションのフレーム 75 で停 止しなくなったので、同じく右ダイアログフィールドの「基本」で「終了フレーム」のパラメータを 300 にします。
まだアニメーションは退屈ですが、少なくとも Dynamics で何が期待できるかをデモンストレーションできます。(2つのボ ディが落ちて衝突する!) オブジェクトを私たちの希望通りにふるまわせるには更に2つの設定をが必要です。解析オブジェ クトをクリックし、「エネルギーの減衰」の値を 5% から 2% に設定します。これによってオブジェクトを徹底的に遅くなる ように保ちます。次に、重力場オブジェクトの「場の性質」ダイアログボックスにある「強度」の値を 3 に設定して下さい。
これでオーケーです。再生ボタンをクリックしてこの章を終了しましょう。もしオブジェクトが目的の通りにふるまわなけれ ば、これは解析オブジェクトの積分法とそのオーバーサンプリングの設定による可能性があります。オーバーサンプリング の値が高いほど、解析オブジェクトのシミュレーションがより正確になります。もちろんこの場合はシミュレーションに要す る計算時間も増加します。
重要な秘訣があります。オブジェクトの1つが正確に位置していない場合は、解析オブジェクトの選択が外れていない限り この位置は変更することができません。オブジェクトの位置を変更した後は「Dynamics-> 解析オブジェクトを初期化」を 選択するか、「全ての解析オブジェクトを初期化」を選ばなければなりません。それから解析オブジェクトが再び選択でき ます。
異なった属性の設定を試して、Dynamic タグ、重力場オブジェクトや解析オブジェクトに何が変化するかを見てください。
変更や変化量は限りがないものであり、あなたの目的の結果に達成するためには多くの微調整が必要です。次にこのチュー トリアルの2番目の部分、ソフトボディに移りましょう。