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クイックチュートリアル ー マルチパスレンダリング

ドキュメント内 R10Quickstart_jpCS_pdf.indd (ページ 72-79)

63 CINEMA 4D R10 クイックスタート ‒ マルチパスレンダリング

フォーマットを「JPG」に設定し、「パス」 のボタンをクリックして下さい。ハードドライブに画像を保存する場所を探し、画 像を「Multipass̲Scene」という名前にします(デモ版をご使用の場合は、この機能の結果が「scene̲diffuse0015.jpg」、

「scene̲specular0015.jpg」、「scene̲trans0015.jpg」と「scene̲refl0015.jpg」のファイルにあります)。「拡散」、「鏡面反射」、

「スペキュラ」、と「屈折」のチャンネルを追加して、シーンを「レンダリング -> レンダリング後に保存」のコマンドを使って レンダリングして下さい。

画像がレンダリングされている間に気付くことは特に何もないでしょう。画像表示のメニュー「チャンネル」で、レンダリン グしたばかりの画像を各チャンネル別に見ることができます。ハードドライブの画像の保存場所には4つのファイルがあり ます。マルチパスウインドウの「レイヤ名を末尾に追加」が選択されているので、各画像にそのチャンネルに従った名前が ついています。「diffuse」は拡散、「refl」は鏡面反射、「specular」はスペキュラ、そして「trans」は透過や屈折で、フレー ムの番号が各々につきます。各画像をよく見ると、個別チャンネルに相当する画像だけが情報として含まれています。「trans」

の画像には、シーンで唯一透明なオブジェクトである球体だけが見えます。

レンダリングしたこれらの画像を使って、どのようにシーンを操作することができるでしょうか?このためには、Photoshop のような画像編集ソフトを使います。Photoshop は大変一般的なプログラムであり、画像編集ソフトのスタンダードとして 独自を確立しました。Photoshop をお持ちでない皆様は、アドビのホームページ www.adobe.co.jp からデモ版がダウンロー ドできます。

Photoshop では画像を複数のレイヤに分けることができます。これらのレイヤを様々な方法でミキシングできますが、

Photoshop で各画像を開いてこれらを手動で合成すると膨大な作業となるでしょう。CINEMA 4D では全てのレイヤを 統合して1つのファイルにまとめることが可能です。但しこの機能は JPEG のようなファイルフォーマットでは使えません。

Photoshop で作業するので、Photoshop 独自のフォーマット「PSD」(Photoshop Document)を使うのが適切でしょう。

マルチパスウインドウでフォーマットを「Photoshop (PSD)」に設定して下さい。Photoshop 7.0 以降のバージョンをお使い の場合は、ウインドウ右下にある「オプション」下のチェックボックスを選択して下さい。次に画像をレンダリングします。

PSD をフォーマットに選択した直後、マルチパスウインドウにある「マルチレイヤファイル」が選択されます。これは4つの 画像が全て複数のレイヤを持った1つの画像ファイルとして変換されるということです。次に「Multipass̲scene0015J.psd」

のファイルがあなたのハードドライブにあるかを確認して下さい。デモ版をお使いの場合は、 クイックスタート PDFドキュメ ントのかたわらにこのファイルがあります。このファイルを Photoshop で開くと、先程 CINEMA 4D でレンダリングした画 像と同じ画像です。Photoshop のレイヤパレットをご覧になるとチャンネル、レイヤの正確な名称とお互いにリンクし合っ ているのが表示されているでしょう。

65 CINEMA 4D R10 クイックスタート ‒ レンダリング

素晴らしいことには、 Photoshop のレイヤと同時に私たちのレンダリングのチャンネルを変更できることです。この章の始 めで説明したスペキュラの光について覚えていますか?次にスペキュラを少し明るくしてみましょう。

Photoshop で「スペキュラ」のレイヤを選択し、「画像調節レベル」からレベルの機能を呼び出します。

これで画像を再びレンダリングすることなく、より明るいスペキュラが作成できました。

もう気が付かれたかも知れませんが、 オリジナルのシーンには影があったのに Photoshop のファイルでは影が見えません。

これは影が独自のチャンネルを持っており、単にマルチパスレンダリングのメニューで選択しなかったからです。

このチャンネルを CINEMA 4D に追加して画像をレンダリングし、これを Photoshop で開いて下さい(デモ版をお使いの 皆さんにはこの結果が「MultipassShadow̲Scene0015J.psd」にあります)。これで影が独自の Photoshop レイヤを持つ ことになります。影は大変暗く円錐の右エッジがほとんど見えません。そこでこれを変更するために Photoshop で影のレ イヤを選択し、その不透明度を 50% に設定して下さい。

画像がかなり明るく見えるようになりました。次に青色のピンクパンサーが欲しいクライアントにはどうすれば良いでしょ うか?私たちのシーンにはピンク色もパンサーも含まれていないという事実はさておいて、円錐の色を変えたい場合はどう しましょうか?どのようにシーンの単一オブジェクトのカラーを変えますか?これにはまず CINEMA 4D でいくらか準備する 必要があります。

CINEMA 4D のオブジェクトマネージャで、「CINEMA 4D タグ -> コンポジット」で球体にコンポジットタグを指定します。属 性マネージャで「オブジェクトバッファ」のメニューに切り替え、「バッファ1」を選択して下さい。

コンポジットタグは、シーンにある1つまたはそれ以上のオブジェクトに画像バッファを指定させることができます。円錐に もコンポジットタグを指定して2番目のバッファを選択します。

67 CINEMA 4D R10 クイックスタート ‒ マルチパスレンダリング

これで球体と円錐が別々の画像バッファ1と2になりました。次にこれらのバッファをレンダリング設定で選択します。

2つの「オブジェクトバッファ」をマルチパス設定ウインドウで追加して下さい。1番目の「ID」を「1」にし、2番目を「2」

に設定します。シーンをレンダリングして、この新しいファイルを Photoshop で開きます。

まず見る限り Photoshop のファイルでは何も変更がなくレイヤの数も依然として5つです。新しいオブジェクトがどこにあ るかというと、チャンネルパレットで各オブジェクトにアルファチャンネルが1つ作成されています。アルファチャンネルはグ レースケールの画像であり、画像からオブジェクトを切り取るのに使用します。

Photoshop で「屈折」レイヤを選択します。「選択範囲 -> 選択範囲を読み込む」を選択し、「チャンネル」を「オブジェクトバッ ファ 1」に設定して下さい。

これでバッファチャンネルが選択範囲として読み込まれました。複数の画像編集オプションがこの選択範囲(球体)の箇所 だけに制限されます。

「イメージ -> 色調補正 -> 色相、彩度」を呼び出します。「色彩の統一」をクリックし、「色相」を 240 に「彩度」を 100 に 設定すると、

このように球体だけに色が着いていることでしょう。主として屈折から成り立っているので、私たちは前もって相当するレイ ヤを選択します。

アニメーションのシーンにマルチパスを使うと非常に効果的です。単一画像の作業には Photoshop を、アニメーションに は After Effects や Combustion といったコンポジットプログラムを使用します。Final Cut のような編集ソフトウエアは、

画像レイヤも編集できます。CINEMA 4D はこれら全てのプログラムと互換性があり、一部では莫大な数の設定を備えた特 別なエクスポートプラグインも提供されています。15分のアニメーションのカラーの変更が数秒間で処理できます。

69 CINEMA 4D R10 クイックスタート ‒ XPresso

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