• 検索結果がありません。

Baxter International Inc

ドキュメント内 ●● 様 (ページ 55-58)

2. グローバルメーカーの国際展開戦略

2.3. 各企業の国際展開状況と戦略(医療機器)

2.3.5. Baxter International Inc

51

52

(3) 主力製品の販売状況

バクスターの製品別売上では、腹膜透析・血液透析関連製品が主力製品であり("Fluid Systems”と”Renal”あわせて約41%)、世界シェアも、フレゼニウスに次いで第2位となってい る。なお、バイオサイエンス分野の血友病関連製品(血液凝固因子製剤等)の占める割合も大 きい(約22.5%)。

図表 2-52 バクスターの製品カテゴリー別売上シェア

(出典)Baxter International Inc. “Form 10-K 2013”

図表 2-53 透析関連製品と血液透析の世界シェア 透析関連製品の世界シェア 血液透析の世界シェア

(出典)Fresenius Medical Care., “Annual Report 2013”よりみずほ情報総研㈱作成 Fresenius

34%

Baxter 30%

Others 36%

53

(4) 海外市場における特徴的な戦略や活動等

① 新興国・先進国両方のニーズ対応へのハブ

バクスターは、中国およびインドでのビジネスモデル革新プロジェクトを進めている。具体 的には、中国蘇州に研究・設計(R&D)施設を設立する一方、インドでは地元企業とのR&D パートナーシップを拡大している。例えばSyngene社との協力を拡大した結果、バンガロール にSyngene社のバクスター専用グローバルリサーチセンターが開設された。またR&Dエンジニ アリングサービスに関し、HCLとも引き続き協力を行っている78

② 事業領域の再編成による企業価値向上

バクスターは、2012年にスウェーデンの血液透析(HD)用機器メーカーであるガンブロを 約40億ドル(約3300億円)で買収したことで、透析関連事業を拡大し、同製品の世界第2位の シェアを獲得した。一方で、透析関連製品と並んで主力となっている血友病関連製品を含むバ イオ製薬事業は、2015年半ばをめどに分離し、別会社として上場する計画が発表されている79。 この事業再編により、市場や成長ペースが異なる2つの事業を分離し、経営効率や株主価値の向 上が見込まれている。

③ 積極的な公民連携

バクスターは、公民連携にも積極的な姿勢をとっており、中国保健省傘下の中国病院管理機 構とのパートナーシップのもと、地方部における腹膜透析へのアクセス向上に取り組んでいる。

また、タイでは、腹膜透析製品の製造工場を新たに設立中であるが、これはタイ政府の掲げる、

腹膜透析を新患の一次治療の選択肢とする”PD First”政策をサポートするものである。そのほ か、ブラジル保健省の設立した企業Hemobrasと20年間の長期パートナーシップを締結し、こ れによってブラジルの血友病A患者約1万人のうちの20%程度をユーザーとして獲得している80

④ 新興国売上の目標値

バクスターは、2013年時点でアメリカ以外の海外における売上が88.08億ドルに上っており、

成長率は8%と高い水準にある。中でも、新興国における売上げの伸びが顕著であり、全体売上 げの20%に上っている。バクスターは、2017年までに新興国における売上を30%まで伸ばすこ とを目標にしている。

78 Baxter. Inc., サステナビリティ2013年報告書

(http://www.baxter.co.jp/downloads/sustainability/report/2013_sustainability_report_jpn.pdf)

79 Baxter. Inc., 2014年3月24日付プレスリリース

(http://www.baxter.com/press_room/press_releases/2014/03_27_14_company_organization_chan ges.html)

80 Baxter International Inc. “Form 10-K 2013”

54

ドキュメント内 ●● 様 (ページ 55-58)