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グローバルメーカー進出状況の概観

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3. アジア・中東地域における市場進出状況

3.1. アジア・中東地域の市場概観

3.1.2. グローバルメーカー進出状況の概観

(1) 医薬品市場

アジア地域、中東地域ともに新興国市場として注目されており、本調査対象企業においても 積極的な進出・活動が見られる。

アジア地域では、中国やインドのような巨大市場での製造、研究開発、販売活動が大規模に 行われているほか、新興市場が密集しているASEAN地域に対しては、シンガポールを地域統括 拠点として面的な展開が行われている。また、アジア地域では、生産の現地化が進んでおり、

自社資産による製造だけでなく、インド、インドネシア、タイ等を中心として、現地企業への 製造委託(CRO)が盛んに行われている。

進出戦略としては、第2章にて概観した医薬品分野における海外展開戦略と同様に、現地企業 の買収や提携、低価格製品の供給(後発医薬品の供給、柔軟な価格設定スキームの導入等)、政 府機関等との関係構築といった動向が主となっている。また、カンボジアやラオスのように、

現状市場規模は大きくはないが、今後の経済成長に期待される国においては、先行投資的に進 出を果たし、同国における保健福祉の向上にも貢献しながらシェアを獲得する動きも見られる。

一方、中東地域では、UAE(特にドバイ)を地域統括拠点として、中東・北アフリカ地域に おける面的な展開が進んでいる。欧州との玄関口であるトルコは、製造・研究開発拠点として 位置づけられているケースが多く、中東地域だけでなく欧州に向けて輸出も行われている。ま た、中東地域の商慣行として、対面での関係構築が好まれる傾向にあり、現地企業(主にディ ストリビューター)と連携することが重要となっている。なお、経済制裁が緩和されたイラン に対しては、各社が一大マーケットとして期待しており、積極的な訪問が行われている。

本調査対象企業の各対象国への進出状況は、以下のとおりである。

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図表 3-3 本調査対象企業(医薬品)の対象国進出状況

【凡例】●:現地法人あり、○:支店あり、△:代理店、空欄:文献に進出情報なし

※網掛けは、生産拠点の存在が明確に判明したもの。

(出典)各社アニュアルレポート、有価証券報告書、ホームページよりみずほ情報総研㈱作成

インド インドネシア カンボジア シンガポール タイ 台湾 中国

1Pfizer Inc. アメリカ

2Novartis International AG スイス

3F. Hoffmann-La Roche Ltd. スイス

4Sanofi フランス

5Merck KGaA ドイツ

6GlaxoSmithKline plc. イギリス

7Johnson & Johnson アメリカ

8AstraZeneca イギリス

9Eli Lilly and Company Ltd アメリカ

10AbbVie Inc. アメリカ

アジア

No. 企業名

フィリピン ブルネイ ベトナム 香港 マレーシア ミャンマー ラオス

1Pfizer Inc. アメリカ

2Novartis International AG スイス

3F. Hoffmann-La Roche Ltd. スイス

4Sanofi フランス

5Merck KGaA ドイツ

6GlaxoSmithKline plc. イギリス

7Johnson & Johnson アメリカ

8AstraZeneca イギリス

9Eli Lilly and Company Ltd アメリカ

10AbbVie Inc. アメリカ

No. 企業名 アジア

UAE イラン カタール サウジアラビア トルコ バーレーン

1Pfizer Inc. アメリカ

2Novartis International AG スイス

3F. Hoffmann-La Roche Ltd. スイス

4Sanofi フランス

5Merck KGaA ドイツ

6GlaxoSmithKline plc. イギリス

7Johnson & Johnson アメリカ

8AstraZeneca イギリス

9Eli Lilly and Company Ltd アメリカ

10AbbVie Inc. アメリカ

No. 企業名 中東

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(2) 医療機器市場

医薬品市場と同様に、アジア地域、中東地域ともに新興国市場として注目されており、本調 査対象企業においても積極的な進出・活動が見られる。

アジア地域では、やはり巨大市場である中国・インドへの進出が活発であり、都市部の富裕 層向け病院に対するハイエンド医療機器の供給、農村部の低価格需要に対応したローエンド医 療機器の供給が盛んに行われている。生産も現地化されていることが多く、現地開発・現地生 産で、現地ニーズに対応した製品を市場に投入することでシェアが獲得されている。また、

ASEAN地域では、シンガポールを地域統括拠点としながら、中国やインドで製造された製品の 市場投入が面的に展開されている。なお、ASEAN地域では、タイを戦略拠点化する動きも出て きている。

進出戦略としては第2章で概観したのと同様に、欧米留学の多さやブランド力を背景としなが ら、病院向けのトータルパッケージとして幅広い医療機器、情報システム、及び製品購入のた めの販売金融が提供されている。製造の現地化、ローエンド製品開発、販売金融といった点か ら、アジア新興国市場では、医療機関が購入しやすいスキームで自社製品を提供することが重 要な戦略となっているといえる。あわせて、販路については、現地ディストリビューターを活 用して確保されている。

また、中東地域では、地域統括拠点としては、医薬品市場の事情とは異なり、トルコが選ば れることが多くなっている。アジア地域以上にステークホルダーとの関係構築が重視されるた め、より積極的に現地ディストリビューターが活用され、ビジネス体制の磐石化が図られてい る。加えて、公立病院の医療機器の調達は入札が基本となることや、病院の新規建設が続いて いることなどから、ディストリビューターも活用しながら政府機関等との関係構築に努め、入 札情報や病院新設等のプロジェクト情報が入手されている。特に、病院建設プロジェクトに初 期段階からかかわることで、自社製品の優位性を高めている。

本調査対象企業の各対象国への進出状況は、以下の通りである。

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図表 3-4 本調査対象企業(医療機器)の対象国進出状況

【凡例】●:現地法人あり、○:支店あり、△:代理店、空欄:文献に進出情報なし

※網掛けは、医療機器に関する生産拠点の存在が明確に判明したもの。

(出典)各社アニュアルレポート、有価証券報告書、ホームページよりみずほ情報総研㈱作成

インド インドネシア カンボジア シンガポール タイ 台湾 中国

1Johnson & Johnson アメリカ

2GE Healthcare アメリカ

3Medtronic Inc. アメリカ

4Siemens AG  ドイツ

5Baxter International Inc. アメリカ

6Fresenius Medical Care AG & Co.

KGAA  ドイツ

7Koninklijke Philips NV  オランダ

8Cardinal Health Inc. アメリカ

9Novartis AG (Alcon) スイス

10Covidien plc  アメリカ

No. 企業名 アジア

フィリピン ブルネイ ベトナム 香港 マレーシア ミャンマー ラオス

1Johnson & Johnson アメリカ

2GE Healthcare アメリカ

3Medtronic Inc. アメリカ

4Siemens AG  ドイツ

5Baxter International Inc. アメリカ

6Fresenius Medical Care AG & Co.

KGAA  ドイツ

7Koninklijke Philips NV  オランダ

8Cardinal Health Inc. アメリカ

9Novartis AG (Alcon) スイス

10Covidien plc  アメリカ

No. 企業名 アジア

UAE イラン カタール サウジアラビア トルコ バーレーン

1Johnson & Johnson アメリカ

2GE Healthcare アメリカ

3Medtronic Inc. アメリカ

4Siemens AG  ドイツ

5Baxter International Inc. アメリカ

6Fresenius Medical Care AG & Co.

KGAA  ドイツ

7Koninklijke Philips NV  オランダ

8Cardinal Health Inc. アメリカ

9Novartis AG (Alcon) スイス

10Covidien plc  アメリカ

No. 企業名 中東

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