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ベトナム

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3. アジア・中東地域における市場進出状況

3.2. 国別市場動向と展開戦略(アジア)

3.2.10. ベトナム

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OTC薬が26.7%であり、特許薬が最も少なく22.7%となっている162

② 戦略:現地法人設立・製造拠点化か流通のみかの選択

ベトナムでは、2007 年のWTO 加盟により、2009 年から外資企業にも医薬品の輸入権が認 められて海外メーカーの参入が進んだ。参入方法としては、現地法人を設立して輸入するため にはベトナム国内に生産施設を有することが条件とされているため、現地法人を設立してベト ナムを東南アジアの製造拠点とするタイプと、現地法人は設立せずに支店または販売代理店を 通して販売のみ行うタイプの2種類に分かれている163。本調査対象企業では、現地法人を設立し ているロシュ、サノフィ、メルクの3社が前者に該当し、支店を置いているノバルティスとGSK、

販売代理店を介しているファイザーとアッヴィが後者に該当する。

③ 戦略:流通における現地企業との連携

上述のいずれの方法で進出していても、外資企業には流通権は認められていないため、地場 企業・個人経営の薬局が医薬品を消費者・患者に流通する最終的な役割を担っている。しかし、

現行法令では、企業結合を行うことでそれが可能となるため、例えば外国企業が自社製品のベ トナム国内での流通権を確保するため、ベトナム企業との合併や買収を行うこともあるといわ れている164。こうした背景から、最近では、製造拠点の設立ばかりでなく現地企業への出資や 販売での業務提携も加速している。

図表 3-48 調査対象企業のベトナムにおける特徴的な活動

企業名 概要

サノフィ ・ベトナム国内だけでなく、アジア向け輸出の製造拠点として、第1、2 工場(同

市Thu Duc 区、4 区)に加え、さらに医薬品やパーソナルケア用品を製造す

る第3 工場のサイゴンハイテクパーク(SHTP/ホーチミン市)での建設を発 表。

・8割が国内向け、残りはアジア向けに輸出されている。

GSK ・ベトナムの医薬品大手Savipharmと医薬品の製造・供給契約を締結(2010 年)。GSK側で市販承認、テクニカル・サポート、品質管理に責任を負い、

Savipharmが製造及び流通に責任を負う形となった。

・市販承認については、Savipharmがベトナム医薬品管理局から取得していた 15種類の医薬品の販売免許の譲渡を受け、譲渡された医薬品の名称変更も認 められた。

(出典)Pacific bridge medical “Vietnam pharmaceutical market update 2013”、 日本貿易振興機構

(2014)「ベトナム医薬品制度調査」、NNA Asiaニュース等より、みずほ情報総研㈱作成。

162 日本貿易振興機構(2014)「ベトナム医薬品制度調査」

163 Pacific bridge medical “Vietnam pharmaceutical market update 2013” (2013.3.22:

http://www.pharmaphorum.com/articles/vietnam-pharmaceutical-market-update-2013)

164 国際協力機構(JICA)「ベトナム製薬業界の現状」(競争法改正、施行能力強化支援プロジェクト ニュース『ベトナム競争法・政策月報』第1号(2013年8月))

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(2) 医療機器市場

① 全体概要

ベトナムの医療機器市場は、2012年時点で、6.34億ドルである。内訳としては、診断装置が 26%と最も多く、次いでディスポーザブル製品となっている。2015年には、医療機器市場は約

10.5億ドルまで成長することが見込まれている165

輸入額は、5.97億ドルであり、国内に流通している医療機器のほとんどを輸入に頼っている 状況である。輸入状況としては、心電計、超音波診断装置、X線CTを中心として日本がトップ シェアを有している。整形外科関連の医療機器は欧米からの輸入がほとんどである。ペースメ ーカーの輸入は、ドイツが大半となっている。

図表 3-49 ベトナム医療機器市場における製品別シェア

(出典)Espicomよりみずほ情報総研㈱作成

165 世界の医療機器市場~医療機器ビジネス 海外展開の可能性~/JETRO

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図表 3-50 医療機器の輸入状況

(出典)UN Comtradeよりみずほ情報総研㈱作成

② 戦略:現地法人による直接販売

ベトナムでは、現地代理店を通じて市場に参入しているケースが多いが、潜在的市場価値を 高く評価している企業では、直接販売に乗り出すケースも見られる。

シーメンスの現地法人は、2012年に医療検査機器販売部門を設置し、それまでの販売代理店 を通じた販売方法に代わり、自社で直接、ベトナムの病院に対して医療検査機器の販売および 技術コンサルティングを行う体制を整えた166。その後、2013年には、国防省傘下の175病院に 最新型磁気共鳴画像法(MRI)装置「MAGNETOM Verio 3T」をホーチミン市の病院で初めて

166 http://www.viet-jo.com/news/economy/120524074243.html

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設置167するなど、ベトナム市場でのプレゼンスをさらに強めている。

③ 参考:日系企業の動き(製造拠点化の進展)

ベトナムは、上述の通り、心電計、超音波診断装置、X線CTを中心として日本がトップシェ アを有しており、日系企業の戦略は、ベトナム市場における戦略のひとつの大きな流れと捉え られる。近年、日系企業では、ベトナムを製造拠点として重視する動きが強まっており、2007 年にはオムロンヘルスケア株式会社が家庭用血圧計の新しい生産拠点としてベトナムに工場を 進出した。2013年には、テルモ株式会社が輸血関連機器工場を進出させ、9890万USDの投資を 行った。また、パラマウントベッド株式会社は、パラマウントベッドベトナムを製造会社とし て設立した。新工場は2015年6月の操業開始を予定している。

167 http://www.viet-jo.com/news/social/130722010413.html

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