3. アジア・中東地域における市場進出状況
3.2. 国別市場動向と展開戦略(アジア)
3.2.14. ラオス
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② 戦略:代理店を活用したプロモーション
販売代理店を通して販売する際のプロモーション戦略例としては、ラオスの大手医薬品販売 代理店「Palamy pharma」で、以下が挙げられている。
・新製品の販売開始時に処方に関する医師向けセミナーを開催する
・製品ラインナップや各製品の説明をラオス語で記載したリーフレットを作成する
・サンプル品と粗品(ペン、手帳、バッグ、カレンダー等)を渡す
・各種ローカルメディアで宣伝する(ラジオ、テレビ、雑誌)
・医師及び小売店との日常的なコミュニケーションと製品の良さ
これがラオスにおける商慣行として一般的なものであると考えると、販売代理店を通じた進 出を果たしている本調査対象企業も、同様の戦略による展開を図っていると推測される。
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(2) 医療機器市場
① 全体概要
ラオスの医療水準はいまだ低く、検査や治療のためには周辺のより医療水準の高い国(タイ、
シンガポール等)に行かなければならないこともある。医療機器市場についても周辺諸国と比 べても非常に小さく、2010年時点ではMRIは国内に1台もなく、CTスキャナは5台が存在する のみであった。
大手グローバルメーカーを誘致するには市場が非常に小さく、かつ、現地医師の多くが高度 技術に十分に使いこなすことも難しい状況である。本調査対象企業についても、シーメンスが 現地法人を設立し、テクニカル・サポート体制を提供していることが確認されたのみである。
ただし、諸外国の支援によって現地医師のレベルは向上してきている190。また、MRIについて は、2015年1月、オーストラリア政府の支援によってビエンチャンのミタパープ病院にMRIセ ンターがオープン191するなど、医療の高度化が他国より遅れながらも進んでいる。
② 戦略:政府レベルでの交渉・支援
上述した諸外国による医師の教育支援や、オーストラリア政府の支援によるMRI導入といっ た例からは、ラオス進出戦略のひとつとして、政府レベルでの交渉や支援が重要な要因となる ことが伺われる。
③ 参考:「タイプラスワン」(製造業全般における動き)
ラオスの医療機器市場は、今後の成長可能性から先行的に市場に進出しておくことも考えら れるとはいえ、単独市場としての魅力は現時点ではそれほど高いとは言えない。一方で、タイ の隣国という位置や労働コストの低さから、医療機器分野に限らず製造業全般におけるトレン ドとして、タイに所有する工場の工程の一部をラオス(またはカンボジア)で行う、という動 きも見られる。「タイプラスワン」と呼ばれるこの動きは、一義的には人件費が高騰するタイ拠 点の補完を目的として、隣国のカンボジアやラオスに生産拠点を拡大し拠点間分業を行うもの であり、生産コストの低減とともに、リスク分散策としても有効と考えられている。特に、ラ オスは言語(ラオ語)がほぼタイ語と同じであることが特長である。
190 Lao Medical Services Co., Ltd. ホームページ
(http://www.lms.la/index.php?option=com_content&view=article&id=52&Itemid=57)
191 Global Post 2015.1.1付記事
( http://www.globalpost.com/dispatch/news/xinhua-news-agency/150120/laos-launches-1st-mri-scanners)
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