第 9 章 主要投資インセンティブ
4. 道路
インドネシアの道路総延長は、約 47 万 km(2009 年)。道路距離の推移としては、1995 年から2004年までの10年間は年率0.5%の伸びであったが、2005年から2010年までの6 年間では年率4.3%で伸長している。2009年時点の道路の内訳は、国道が約3.8万km、州 道4.8万km、県道39万kmとなっている。
近年、道路の総延長距離は伸びているものの、舗装率の上昇は2000年前後から頭打ちと なっている。2009年の約47万kmの内、アスファルト舗装が約27万km、未舗装が20万 kmで、道路舗装の余地は大きい。
道路の整備・運営は1985年から民間の参入が認められ、BOT(Build, Operate and Transfer) 方式による道路建設も行われている。高速道路についてはインドネシアの道路公団にあた る国営のPT. Marga(PERSERO)が道路開発・運営のほとんどを行っている。
図表 19-11 道路距離と舗装率の推移
0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500
70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 (1,000㎞)
20%
25%
30%
35%
40%
45%
50%
55%
60%
65%
70%
道路総延長 舗装率(右軸)
(出所)国家統計局資料より作成
市街を走る乗合タクシー 専用レーンを走るトランスジャカルタ
首都ジャカルタでは交通渋滞が酷く、自動車とバイクの道路占有面積が道路の総面積を 越えて交通が麻痺する「グリッドロック(金縛り)」状態に陥るとの現地報道もある。PT.
Marga 管理下の高速道路の交通量は増加の一途をたどっており、2011 年は前年比 14.6%の
増加となった。
渋滞緩和に向けた対策として、ジャカルタ特別州では2004年から専用バスレーンを走行 する新型バス(トランスジャカルタ)の運行を開始した。すでに第1~第8路線まで開業し ており、今後はさらに第9、第10路線の開業が予定されている。
図表 19-12 PT.Marga 管理下の高速道路交通量の推移
1,089 916 951
859 880 829
0 200 400 600 800 1,000
06 07 08 09 10 11
(100万台)
+14.6%
(出所)PT.Margaホームページより作成
図表 19-13 PT.Marga 管理下の高速道路交通量(2011 年)
(単位:100万台)
区間 1~6月 7~12月 通年 ジャゴラウィ 82.1 87.9 170.0 ジャカルタ~チカンペック 81.5 94.8 176.3 ジャカルタ~タンジェラン 47.0 50.9 97.8
Prof. DR. Sedyatmo 32.3 34.2 66.5
ジャカルタ環状線 96.0 100.6 196.6
Padalarang-Cileunyi 26.3 26.5 52.8
Cipularang 3.5 2.5 5.9
Surabaya-Gempol 32.6 35.0 67.7
Semarang 17.6 19.5 37.1
Belmera 9.4 10.1 19.5
Palikanci 7.5 9.1 16.6
JORR 63.3 67.8 131.1
Ulujami-Pondok Aren 20.2 21.1 41.3
BORR 4.2 4.9 9.1
Semarang-Solo - 0.4 0.4
Surabaya-Mojokerto - 0.6 0.6
合計 523.6 565.8 1,089.4
(出所)PT.Margaホームページより作成
アジア諸国の幹線道路網を有機的に結び付ける国際幹線道路網としての「アジアハイウ ェイ」に関しては、インドネシアでは路線番号AH2とAH25の2路線、総延長にして4,115km が該当している。
ジャワ島を横断するAH2は、同島東部のデンパサールから西に向けて、スラバヤ、スラ カルタ、セマラン、チレボン、チカンペック、ジャカルタ、メラクと進む。なお、チカン ペックからはジャカルタ方面の他にバンドン方面にも延びており、これらの総延長距離は 1,545kmに及んでいる。
メラクからフェリーでスマトラ島のバカフニに渡り、スマトラ島を南北に縦断するAH25 では、バカフニから北に向かってパレンバン、ジャンビ、ペカンバル、ドゥマイ、メダン、
バンダアチェまで続く。AH25の総延長距離は2,570kmに達している。
全4,115kmの内、AH25の一部が未舗装の砂利道(134km)で、また別の一部で1車線の 舗装道路(201km)である以外、2 車線以上の舗装道路(3,746km)となっている。長大架 橋計画はあるものの、現時点ではフェリーによる連絡となっている(ジャワ~バリ間:8km、 ジャワ~スマトラ間:26km)。
双方ともに、工業中心地であること、農業集積地連絡・主要港湾連絡のため等により選 定されたルートである。
図表 19-14 インドネシアのアジアハイウェイ路線網
(出所)国土交通省ホームページ