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126億ドルで全体の約20%を占め、単独国からのFDIとしてはシンガポールの173億ドル に次ぎ、EU加盟各国からの総計流入額とほぼ等しい。しかも、シンガポールからの投資の 多くはインドネシア資本の資金還流と考えられており、単独の FDI 供給国として実質的に 日本が最大であると考えてよい。

主要国別に近年の投資分野の構成をみると、シンガポールからの FDI は製造業、卸売・

小売業、金融業の 3 分野が多いのに対し、日本は 9 割以上が製造業に、米国や中国は鉱業 に集中している。韓国からの投資は2006年前後まで製造業が中心であったが、近年は小売 業での投資額がFDI総額の5割近くを占め、製造業を上回っている。なお、これまで目立 った実績のなかった英国が、2011年に全体の25%のFDIを占めているが、これは上半期に 鉱業への巨額の投資が行われたことによる。

図表 4-2 インドネシアの直接投資受入状況(国別)

シンガポール 26%

日本19%

米国9%

英国8%

オランダ7%

豪州4%

中国 4%

マレーシア 4%

フランス 3%

韓国 3%

ルクセンブル

3% その他 10%

2004年~2011年累計 6兆4,367億ドル

シンガポール 40%

英国25%

日本 21%

米国 3%

ルクセンブル 3%

豪州3%

中国2%

その他3%

2011年 1兆4,792億ドル

(注) 2011年は9月までの累計

(出所)いずれもBank Indonesia資料より作成

3.業種別受入動向

近年のインドネシアへの外国直接投資を業種別にみると、製造業と鉱業が継続して高い 割合を占めている。2008年までは金融業もFDIの流入先として20%強の割合を占めていた が、金融危機を境にウェイトは低下している。

2011年の内訳は、製造業が全体の36%、次いで鉱業・採石業が32%、卸売・小売業が13%、

輸送・倉庫・通信業が 11%を占めている。これらのうち、特に卸売・小売業および運輸・

倉庫・通信業については近年金額の伸びも著しく、国内市場を狙った外資の進出を反映し ている。

図表 4-3 インドネシアの直接投資受入状況(業種別、2011 年)

鉱業・採石 業, 32.0 金融, 2.9

農林水産業, 1.1

その他, 5.1

卸売・小売 業, 12.6

輸送・倉庫

・通信, 10.7

製造業, 35.7 2011年

1兆4,792億ドル

(注) 20119月までの実績

(出所)Bank Indonesia 資料より作成

4.日本からインドネシアへの直接投資

日本企業のインドネシア進出が本格化したのは 1960 年代に入ってからである。1960~ 1970年代は繊維と家電メーカーの進出が多く、1967年の外国投資法で外資への優遇措置が 規定された後は進出に拍車がかかった。プラザ合意後の1980年代半ば以降は、国内向けの 自動車や輸出向けの家電等、製造業を中心に幅広い分野で直接投資が積極的に行われ、さ らに1994年には外資への規制が緩和されて日系資本100%での進出が増加した。しかし、

1998年のアジア通貨危機には投資が引き上げられ、2004年までインドネシアへの純投資は マイナスで推移した。

2005年以降の推移をみると、2009年は前年秋からの世界金融危機の影響で投資金額が落 ち込んだものの、インドネシア経済が底堅く推移したことで、同国向けの投資意欲が急速 に回復した。2009年には約9億ドルだった日本からの直接投資額は、翌10年には4倍超と なる37億ドルに達した(図表 4-4)。

図表 4-4 日本からインドネシアへの直接投資流入推移(実行ベース)

-1.1 -1.1

-0.2 0.0

1.5

1.1 1.1 1.1

0.9

3.2

-1.7

3.7

-2 -1 -1 2 3 4

99 00 01 02 04 05 06 07 08 09 10 11

(10億ドル)

(注) 2011年は9月までの累計

(出所)Bank Indonesia資料より作成

日系企業のインドネシアに対する関心は近年高まり、2011年12月に国際協力銀行が実施 した『わが国製造業企業の海外事業展開に関する調査報告―2011 年度海外直接投資アンケ ート調査結果(第 23 回)』では、インドネシアは、中国、インド、タイ、ベトナムに次い で有望事業展開先国の第5位(得票率28.6%)にランクされている。2011年度調査でイン ドネシアを支持する回答企業の8割は「現地マーケットの今後の成長性」を指摘している。

インドネシアに対する評価は、2009年度(8位、得票率10.8%)や2010年度(6位、同20.7%)

に比べて徐々に高まっている。また、今後 10 年程度の長期的な有望事業展開先国・地域の 評価でも、インドネシアは得票率を2010年度の21.2%から、2011年度には35.0%と大きく 伸ばしている。産業別では、自動車産業が中国、インドに次いで第 3 位の評価を受けてい る。