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経済学研究科

ドキュメント内 16 Web ICT Web (ページ 142-151)

3. 大学活動の状況

3.2  組織活動

3.2.2.11 経済学研究科

3.2.2.11.1 教育課程の基本構成及び現況

経済学研究科は,経済学専攻(入学定員16名)及び企業経営専攻(入学定員10名)の2専攻か ら編制され,経営学専攻に公共管理コース,企業経営専攻に企業経営コース及び医療・福祉経営コ ースを設けている。平成 25 年 5 月 1 日現在で,教員組織構成及び学生状況(学生数/入試状況/修 了状況/就職状況等)は以下のとおりであり,専任教員総数 64 名のうち,教授 37 名(57.8%),女性 教員 11名(17.2%),外国人教員7名(10.9%)の割合が高いことが特徴的である。

3.2.2.11.1.1  教員組織構成 

経済学研究科の教育は,経済学部と大学院東アジア研究科の社会動態講座に属する教員が担当 している。

3.2.2.11.1.2  学生状況  学生数(平成25年5月1日)

経済学専攻34名,企業経営専攻 20名

入学志願者・入学状況(平成 25年度4月期及び10月期入学者)

専攻別

経済学専攻:  募集人員16名,志願者数21名,合格者数18名,入学者数18名 企業経営専攻:募集人員10名,志願者 8名,合格者数8名,入学者数8名 合計:      募集人員26名,志願者数29名,合格者数26名,入学者数26名 入試区分別

一般入試: 志願者数 3名,合格者数 3名, 入学者数 3名 推薦入試: 志願者数 0名,合格者数 0名, 入学者数 0名 社会人入試: 志願者数 7名,合格者数 5名, 入学者数 5名 外国人留学生入試:志願者数19名,合格者数 18名, 入学者数 18名       合計: 志願者数29名,合格者数26名,入学者数26名 修了生数(平成25年3月31日)

経済学専攻8名,経済学専攻(公共管理コース)5名 企業経営専攻(企業経営コース)3名

〃    (医療・福祉経営コース)4名 就職状況

修了生数 20 名,進学者・留学者 4 名,就職者 12 名(内訳:医療・社会福祉事業 20.0%,公務 25.0%他)

3.2.2.11.2 教育課程の基本的方針とその概要

経済学研究科においては,「教育目的」,「教員組織編制」,「入学者受入方針(アドミッション・ポリ シー)」,「教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)」及び「学位授与方針(ディプロマ・ポリシ ー)」に係る基本的な考え方をそれぞれ次のように定めている。

3.2.2.11.2.1  教育目的 

経済学研究科では,教育研究上の目的を山口大学経済学研究科規則第 1条の2 で,「経済学研 究科は,経済,経営,法律,観光等の社会科学の分野における高水準の教育研究を行うとともに,当 該分野の高度専門職業人を養成することを目的とする。」と定めている。

また,それぞれの専攻の目的は次のとおりである。

経済学専攻

主として経済,公共管理,法律,観光等の領域における教育研究及び当該領域の高度専門職業 人の養成

企業経営専攻

主として経営,会計,医療・福祉経営等の領域における教育研究及び当該領域の高度専門職業人 の養成

3.2.2.11.2.2  教員組織編制 

経済学研究科は,経済学専攻及び企業経営専攻の理念・目的に沿った教育体制を構築するため の教員組織となっている。研究科の運営のため,研究科の専任教員で構成する「経済学研究科委員 会」を設置し,次の事項を審議・決定している。また,研究科の企画・立案に関すること,意見集約及び 連絡調整のため,教員の互選による委員 4 名及び大学院係長で構成する「経済学研究科運営委員 会」を設けている。

(1) 大学教育職員の選考に関する事項 (2) 教育課程に関する事項

(3) 学生の入学,退学,休学,転学,除籍及び賞罰に関する事項 (4) 試験に関する事項

(5) 修士課程の修了に関する事項 (6) その他研究科に関する重要事項

3.2.2.11.2.3  入学者受入方針(アドミッション・ポリシー) 

経済学研究科の求める学生像は次のとおりである。

1. 国際及び地域経済,企業経営,企業法務など今日の現代社会の基本的な諸問題に深い関心を 持っている人

2. 経済あるいは企業経営に関する総合的理解を深めるとともに専門的知識を身につけ,高度専門職 業人等を目指し,将来大学院博士課程に進む意欲を持つ人

3. 地域社会及び地方自治体にあって地域の活性化と再生に積極的に関わろうと考えている人 4. 経済や企業経営を学び国際的な舞台で活躍することを考えている人

3.2.2.11.2.4  教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー) 

経済学研究科の「理念・目的」として,次のとおり定め,Webページで公表している。

1. 複雑化し絶えず変化する現代社会に対し,自ら課題を探求し,総合的視野を持って解決の方法    を探り発言できる社会科学的能力を備え自立した専門家の育成をめざす。

2. 社会科学に関連した高度な知的能力へのニーズを持つあらゆる人に対し,「だれでも,いつでも」

学べる,柔軟な教育システムの構築を目指す。

3. 教育研究における交流と協力を推進し,研究水準の高度化と最新の成果の摂取に努めることで教 育水準をさらに高めるよう不断に努力する。

これらの「理念・目的」の実現のため,教育課程の編成・実施方針として,次の目標を定めている。

・課題探求能力の育成のために,柔軟かつ効率的な研究指導体制を構築する。

・高度専門職業人養成のためのコース・ワークの整備に努める。

・多様なニーズに応じうるよう,入試方式と学習形態を多様化する。

・社会人がいつでも必要な教育サービスが受けられるように,啓発活動を行うと共に,多様で柔軟な学 習形態,開講方式,学習環境を用意する。

・留学生を積極的に受け入れると共に,研究・教育上の国際的協力関係を強化し,国際社会に貢献 できる国際水準の大学院教育を目指す。

学生に対しては,履修の手引きを配付し,「修了要件」,「演習の履修方法」,「社会人入試による入 学者への対応」及び「修士論文提出日程」を示すことにより周知・徹底している。

3.2.2.11.2.5  学位授与方針(グラデュエーション・ポリシー) 

経済学研究科では,学生の到達目標を以下のようにグラデュエーション・ポリシーとして定め,Web ページで公開している。

1. 経済学および経営学,法学の専門的知識を身につけている。

2. 課題探求能力を身につけている。

3. 問題解決能力を身につけている。

4. 得られる情報を判断し,必要な情報を収集し分析する能力を身につけている。

5. 相手の考え,意見を理解する能力を身につけている。

6. 自分自身の考え,意見を論理的に説明する能力を身につけている。

7. 専門知識の習得ならびに論文の作成に必要な外国語の能力を身につけている。

3.2.2.11.2.6  教育の国際化 

[公共管理コース] 

平成14年度,経済学研究科経済学専攻に外国人留学生を対象とする「公共管理コース」を開設し た。本コースは,(独)国際協力機構(JICA)の「人材育成支援無償事業(JDS)」の要請に基づき,主に バングラデシュからの留学生を対象としたもので,日本の対外援助事業におけるカウンターパート育成 を狙いとし,授業は全て英語で行い,秋季入学を導入している。 

その後,日本政府は「留学生 30 万人計画」を掲げ,グローバル化を推進する中,他の先進国に比 して,日本の留学生受入体制が遅れていることから,海外と日本の大学を中心とする高等教育機関と のネットワークを通じて,優秀な人材を育成し,友好関係を構築(アジアシード)することを目指した。ま た,アフガニスタンのインフラ開発及び農業農村開発を支援するため,アフガニスタンからの留学生の 受入れを計画(PEACE)した。本コースでは,これらの要請に応えるため,平成 22 年度インドネシア,

平成 23年度アフガニスタン,平成25年度ラオスからの留学生の受入れを行っている。 

近年,アジア及びアラブ諸国では経済発展に伴って,各国政府が負担する奨学金を受けてこれら 諸国の公務員が諸外国の大学に留学生として派遣されている。経済学研究科の提供する公共行政 管理というテーマは,政策研究大学院や明治大学等,東京都内を除いて,英語で講義を提供できる 包括的体制は国内他大学でも整っておらず,その意味で重要な意味を持っている。

3.2.2.11.3 教育の特色ある取組

[医療・福祉経営コース] 

我が国の医療・福祉経営領域では,多くの解決すべき問題が山積している中,病院及び福祉施設 経営の視点,国民経済と社会保障・公共政策についての知見,解決型の知識をも具備した総合的判 断力・実践力を備えた人材が求められている。こうした要求に応えるべく,医療・福祉経営専門家を育 成するため,平成 21 年度に企業経営専攻の中に医療・福祉経営コースを設けた。同コースの学生は,

現在のところ全て社会人であり,福祉・医療系の組織に勤務している者が,多数を占めている。

平成 21 年度から3年計画で,同コースが推進する「病院・福祉施設に係る専門職業人育成プログ ラム」に対して,運営費交付金の特別経費が措置されている。平成 22 年度は,手術室原価管理シス テム,経営診断システムや経営分析システム等のカリキュラム開発を行った。 

また,毎年度シンポジウムを開催し,平成 21 年度は「自治体病院改革」,平成 22 年度は「メディカ ル・ツーリズムの国際的動向と日本の課題」,平成 23 年度は「〈レスパイトケア〉家族介護者支援の推 進にあたって」をテーマとした。医療福祉・経営研究室では,家族介護者を主眼としたレスパイトケアの プログラムの構築を目指し,山口県を中心とし全国の介護者を対象に,その負担要因,負担軽減効果 の調査及び分析を実施してきた。平成 23 年度のシンポジウムでは,これをテーマとして,講演会及び パネルディスカッションを実施し,350名を超える参加者があった。

3.2.2.11.4 点検・改善体制と教育課程の現状と課題

経済学研究科の運営のため,教員の互選による委員 4 名及び大学院係長で構成する「経済学研 究科運営委員会」を設置している。経済学研究科の教育課程は,開設前年度に2年間分の授業計画 を立案しており,その際に点検・改善を行っている。授業計画の企画・立案は同運営委員会が発議し,

「研究科委員会」で審議・決定している。平成 24 年度に教育課程の大幅な見直しを行い,スリム化を 図ることにより,学生が幅広く各教育研究分野のコアとなる科目を選択できるようにした。

経済学研究科の大きな課題の 1 つとして優秀な学生の確保があり,これに対応するため,平成 25 年度から中国貴州大学及び山東大学での渡日前入試を実施し,4名の平成25年10月入学合格者 を出したところである。優秀な学生の確保,入学後の研究指導については,特定の教員に負担が集中 する傾向にあり,また,学生の獲得のための広報活動及び現地での入試の実施のための経費の捻出 の問題もあり,これらについて引き続き検討していく必要がある。

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