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共同獣医学部

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3. 大学活動の状況

3.2  組織活動

3.2.2.8 共同獣医学部

3.2.2.8.1 教育課程の基本構成及び現況

教育課程[共同獣医学部]は,獣医学科(入学定員 30 名)の 1 学科から編制されている。平成 25 年 5月 1 日現在で,教員組織構成及び学生状況(学生数/入試状況/就学状況/卒業状況/学位授与

状況/資格取得状況/就職状況等)は以下のとおりである。

3.2.2.8.1.1  教員組織構成 

共同獣医学部の教育は,主として,共同獣医学部と大学院連合獣医学研究科に属する教員が担 当している。

3.2.2.8.1.2  学生状況  学生数

獣医学科30名(完成年度180名予定)

入学志願者・入学状況(平成 25年度)

獣医学科:募集人員  30名,志願者数139名,合格者数  31名,入学者数  31名 合 計:募集人員 30名,志願者数 139名,合格者数 31名,入学者数 31名 卒業生数(平成25年3月31日)

農学部獣医学科:33名 就職状況

卒業者数33名,進学者2名,就職者27名,不明4名(内訳:臨床獣医師59.3%,公務員22.2%,

その他18.5%)

3.2.2.8.2 教育課程の基本的方針とその概要

教育課程[共同獣医学部]においては,「教育目的」,「教員組織編制」,「入学者受入方針(アドミッ ション・ポリシー)」,「教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)」,「学位授与方針(ディプロ マ・ポリシー)」及び「教育の国際化」に係る基本的な考え方をそれぞれ次のように定めている。

3.2.2.8.2.1  教育目的 

共同獣医学部では教育目標を以下のように山口大学共同獣医学部規則第2条で定めている。

国際水準の獣医学教育を体系的に創出・実践するとともに,学際協力により高い知識と高度な技術 を備えた専門性の高い獣医師を養成することを目的とする。また,共同獣医学部は「生命科学の中核

をなす動物生命科学研究を推進し,人類と動物との共生環境社会を科学的に考究し,動物生命倫理 を通じて命の尊厳を学び,豊かな人間地球社会の創生に貢献する」ことを基本理念としている。

3.2.2.8.2.2  教員組織編制 

共同獣医学部の教育を担当する教員は,平成 24 年度の共同学部設置に伴い,鹿児島大学共同 獣医学部教員とともに,学部の理念・目的に沿った教育体制を構築するための教員組織となっている。

教育運営に関しては,学部長を最高責任者として,学務委員会(教学委員,入試委員,就職委員)が 責任を負っている。

3.2.2.8.2.3  入学者受入方針(アドミッション・ポリシー) 

共同獣医学部では,発展・進化する獣医科学に取り組む知識欲と探求心,これを実践・活用する論 理性と創造力,及びチーム活動と共生社会形成のためのコミュニケーション能力の素養を備えた,次 のような学生を求めている。

①獣医師の幅広い職責について理解し,獣医学を志す明確な目的意識を有する人

②自然科学,人文・社会科学及び語学に関する基礎教科を万遍なく学習し,獣医学の知識や技術を 充分に理解,習得するための基礎学力を身に付けている人

③人と動物の健全な共生社会実現のために積極的に取り組む意思を有し,社会的にコミュニケーショ ンがとれる人

3.2.2.8.2.4  教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー) 

教養教育,専門教育をすべて包括したカリキュラム・マップが作成されており,それが本学における 教育課程の編成・実施方針を詳細に記述している。全体を概観するならば,専門教育課程前に一般 教養,理系基礎,外国語科目を配して専門教育の基礎力の充実を図り(1 年次),次いで,積み上げ 式に,導入科目・基礎獣医学科目(2年次),応用獣医系科目(3年次),臨床獣医学系科目(4年次)

へと展開させる。これらの専門教育は,獣医学が係わる広汎な職域において必要となる基礎知識を教 授し,5 年次以降の参加型臨床実習及び 4 分野専修科目(動物生命科学,病態制御学,伴侶動物 臨床獣医学,産業動物臨床獣医学)でのより専門性の高い学修へと発展させる。それぞれの科目の 担当は,山口大学・鹿児島大学共同獣医学部教員が各人の専門性を活かして協力連携して実施して いる。以上の体系的獣医学教育を通して,国際水準の高い知識と高度な技術を備えた獣医師の養成 を図っていく。なお,学生にこれらのカリキュラム・ポリシーを明確に伝えるために,カリキュラム・フロー チャートを作成し公開している。

〈資料3-2-2-8-2-4  共同獣医学部獣医学科カリキュラム・フローチャート〉

3.2.2.8.2.5  学位授与方針(グラデュエーション・ポリシー) 

共同獣医学部では,以下のようなグラデュエーション・ポリシーを定め,Webページで公開している。

GP1:豊かな人間性と獣医師としての正しい倫理観を持ち,行動規範に従い職務を遂行できる。

GP2:獣医学を基礎とした動物生命科学研究を実践するための探究心と問題解決能力を備えている。

GP3:動物感染症とその脅威を理解し,制圧のための基礎知識と技術を習得している。

GP4:高度な動物医療を適切に実践する知識と技術を習得している。

GP5:畜産資源の安定供給と安全性確保に関する基礎知識と技術を習得している。

3.2.2.8.3 教育課程の充実のための特色ある取組

獣医学部の教育課程の充実を図るため,次のような特色ある取組を行っている。専門教育において は「獣医学教育モデル・コア・カリキュラムに関する調査研究」(文部科学省)に対応できるカリキュラム を設定している。これらのカリキュラム実施のために鹿児島大学と共同獣医学部を設置し,専任教員の 確保及び遠隔地での授業実施のためのシステムの構築を行っている。次のステップとして,参加型臨 床実習のための全国規模で行われる『共用試験(獣医学 CBT,OSCE)』の策定に参画し,実施を計 画している。

3.2.2.8.4 点検・改善体制と教育課程の現状と課題

学務委員会及び鹿児島大学との協議会内の教学 WG において,教育課程の点検・改善を行って いる。FD 研修会としては,遠隔講義システムの習熟と活用,Moodle の活用を中心に昨年度実施し,

必要に応じて技術補佐員により活用法について指示を受けている。

鹿児島大学との連携により設置した共同獣医学部において,共同教育課程による初年次教育(共 通教育及び専門教育の一部)及び 2 年次教育(共通教育の一部及び専門教育)を編成し,次のとお り実施した。

<共通教育>

1) 一般教養教育科目においては,大学人としての基礎知識,考察力,人間性を涵養する学問分野 であることを踏まえ,両大学間で科目区分や分野を統一し,各々の大学の特色ある教養教育が幅 広く受講可能となる体制を整え実施している。

2) 初期教育科目,外国語科目及び基礎教育科目においては,シラバスを統一し,遠隔授業システム

(リアルタイム双方向性遠隔講義システム)を用いた同一教員による遠隔講義を行うとともに,大学別 に異なる教員による対面授業や集中講義を実施した。

<専門教育>

1年生対象の導入科目として,獣医学概論A(山口)及びB(鹿児島)を夏季の集中講義として編成 し,様々な職域の獣医師や教員が,一堂に会した両大学の学生に対し,獣医師の社会的役割や責務,

獣医師の職域,獣医学の歴史等を教授するオムニバス形式の講義として実施した。

2 年次生対象科目として,基礎獣医系科目を編成し,分野の獣医解剖学 A・B・C・D,獣医組織学

A・B・C・D,生化学Ⅰ・Ⅱ,獣医生理学 A・B,獣医臨床栄養学,獣医微生物学Ⅰ,動物行動学,免

疫学Ⅰ・Ⅱを開講し,遠隔授業システムを用いた同一教員による遠隔講義を行うとともに,一部大学別 に異なる教員による対面授業を実施した。また,獣医解剖学実習 A・B,獣医組織学実習 A・B,獣医 生理学実習,生化学実習を大学別に異なる教員により,シラバスを統一して実施した。

今後の大きな課題としては,

1) 遠隔講義システムの教員の習熟と効率的な活用のためのシステムアップ 2) 国立大学改革強化推進事業による国際水準の教育システムの構築

などが挙げられる。

3.2.2.8.5 教育の国際化

「国際的な教育環境の構築」を目標として制定された「獣医学教育モデル・コア・カリキュラムに関す る調査研究」(文部科学省)に対応できるカリキュラムを設定している。また海外の大学との大学間協定 に基づいて「国内学生の海外派遣」も行っている。

国際化に対応可能な教育内容・方法である「獣医学教育モデル・コア・カリキュラムに関する調査研 究」(文部科学省)に対応できるカリキュラムの設定については,現在実施可能な教育体制及び教育 施設の整備を計画し,国立大学改革強化推進事業により,国際水準の獣医学教育を構築していく計 画となっている。各国の獣医師行政に,教育プログラムが関わることから,ダブル・ディグリー/ジョイン ト・ディグリー・プログラムによる海外派遣学生,短期海外派遣学生(単位互換制度等による海外派遣 学生),超短期海外派遣学生(サマー・プログラム等による海外派遣学生)は実施困難であり,教育課 程における海外留学は,本学の教育プログラムに対しての付加価値との位置づけである。なお,中興 大学との短期交換留学(SSSV)については平成25年度も実施した。

3.2.2.8.6 教育課程と地域貢献活動

3.2.2.8.6.1  地域貢献活動の基本方針 

獣医師の育成そのものが地域貢献活動の目的や基本方針となっている。加えて,獣医学に関する 地域貢献として,行政に関する事項,臨床獣医師の卒後教育,動物感染症対策など,幅広く活動でき る体制を計画している。

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