3. 大学活動の状況
3.2 組織活動
3.2.2.12 医学系研究科
3.2.2.12.1 教育課程の基本構成及び現況
教育課程[医学系研究科]は,応用医工学系専攻(入学定員:前期 31 名,後期 14 名),応用分子 生命科学系専攻(入学定員:前期 36名,後期 12 名),及び保健学専攻(入学定員:前期 12名,後 期 5 名),システム統御医学専攻(医学博士課程入学定員 14名),情報解析医学系専攻(医学博士 課程入学定員16名)の5専攻から編制されている。
平成25年5月1日現在で,教員組織構成及び学生状況(学生数/入試状況/就学状況/卒業状況
/学位授与状況/資格取得状況/就職状況等)は以下のとおりであり,研究分野や専攻分野の枠を超え
た体制で生命科学に関する研究・教育を行っていることが特徴的である。
3.2.2.12.1.1 教員組織構成
山口大学医学系研究科教授会規則に基づき,教育活動を展開する上で必要な運営体制を整備・
機能させている。教授会の下部組織である医学系代議員会・保健学系代議員会に付託している。
3.2.2.12.1.2 学生状況 1. 博士前期課程 学生数
応用医工学系専攻45名,応用分子生命科学系専攻109名,保健学専攻30名 入学志願者・入学状況(平成 25年度)
応用医工学系専攻: 募集人員31名,志願者数30名,合格者数26名,入学者数21名 応用分子生命科学系専攻:募集人員36名,志願者数65名,合格者数60名,入学者数54名 保健学専攻: 募集人員12名,志願者数14名,合格者数13名,入学者数10名 修了者数(平成25年3月31日)
応用医工学系専攻26名,応用分子生命科学系専攻48名,保健学専攻11名 就職者数
研究者 5 名,農林水産技術者 3 名,製造技術者(開発・化学)8 名,製造技術者(開発・その他)1 名,製造技術者(開発者除く・機械)13名,製造技術者(開発除く・化学)4名,化学製造技術者(開 発除く・その他)3名,情報処理・通信技術者12名,教員1名,看護師7名,医療従事者2名,事 務従事者4名,サービス職業従事者2名
2. 博士後期・医学博士課程 学生数
システム統御医学系専攻 40 名,情報解析医学系専攻 54 名,応用医工学系専攻46 名,応用分 子生命科学系専攻56名,保健学専攻18名
入学志願者・入学状況(平成 25年度)
システム統御医学系専攻:
募集人員14名,志願者数4名(医学博士課程),合格者4名,入学者数4名 情報解析医学系専攻:
募集人員16名,志願者数7名(医学博士課程),合格者数7名,入学者数7名 応用医工学系専攻:
募集人員14名,志願者数10名,合格者数10名,入学者数9名 応用分子生命科学系専攻:
募集人員12名,志願者数17名,合格者数17名,入学者数16名 保健学専攻:
募集人員5名,志願者数3名,合格者数3名,入学者数3名 修了者数(平成25年3月31日)
システム統御医学系専攻 7 名,情報解析医学系専攻 10 名,応用医工学系専攻 2 名,応用分子 生命科学系専攻15名,保健学専攻2名
就職者数
製造技術者(開発・化学)1名,製造技術者(開発除く・化学)3名,教員9名,医師24名,看護師 1名,事務従事者1名
3.2.2.12.2 教育課程の基本的方針とその概要
教育課程[医学系研究科]においては,「教育目的」,「入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)」,
「教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)」,「学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)」及び
「教育の国際化」に係る基本的な考え方をそれぞれ次のように定めている。
3.2.2.12.2.1 教育目的
医学系研究科では,人類の健康の増進に資するために生命科学分野及びその学際領域の研究を 推進し,社会や時代のニーズに対応できる専門的な知識と技量,並びに豊かな人間性と高度の倫理 観を持つ人材を育成することを理念・目的としており,以下のとおり目標を設定している。
1. 研究分野や専攻分野の枠を超えた体制で生命科学に関する研究を推進する。
2. 個々の研究の企画,立案,遂行を積極的に支援することにより,特徴ある研究プロジェクトを実践す る。
3. 研究活動に必要な知的情報環境を整備し,研究環境を充実させる。
4. 研究者及び大学院生に対する支援体制を確立し,研究活動の活性化を図る。
5. 研究者としての高い倫理性,社会性,豊かな人間性を涵養する。
6. 生命科学に関わる研究を推進することにより,高度専門医療人を育成し,地域及び国際社会に貢 献する。
7. 産・官・学連携体制を強化し,優れた創業を推進することにより,社会に貢献する。
システム統御医学系専攻の目的は,生体や医療環境をシステムという視点でとらえた教育研究を行 い,高度先進医学医療や人間性豊かな医療を担う人材を育成するとしている。
情報解析医学系専攻の目的は,分子,細胞レベルから臓器,個体,社会に至るまでを情報という観 点から統合的にとらえ,医学,医療に貢献できる人材を育成するとしている。
応用医工学系専攻の目的として,激しく変容する医学・医療とグローバル化する競争的環境の中で,
個性ある学際的教育研究を推進するため,従来の固定的な医学の専門分野に限定されない医学と工
学との連携のもと,生体情報のデジタル化を基盤にして医療・福祉の新しい動向に即した理論と先端 的医療機材に開発研究に必要な創造的な幅広い視野の人材を育成するとしている。
応用分子生命科学系専攻の目的として, 医・工・理・農の連携のもと,バイオインフォマティクスを 駆使した分子レベルの病態解析や生命機能解析,化学合成及び先端バイオ技術による有用分子の 研究開発などを行うことができ,臨床応用にも貢献できる創造的で幅広い視野を持った人材を育成す るとしている。
保健学専攻の目的として,「保健・医療の分野において,真理を探求し,人類の幸福と発展に資す る高度な知識・技術を教育・研究する」ことを教育理念とし,「医療に関する高度な専門知識と技術を 持った高度専門職業人を育成すること」を目的として,地域及び社会の要請に応えることができる人材 を育成するとしている。
3.2.2.12.2.2 入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
○求める学生像
システム統御医学系専攻では「求める学生像」を以下のように定めている。
①強い意欲と協調性をもって医学・医療の発展に寄与したいと考えている人 ②医学・医療の分野の高度な専門知識および技術の修得を目指す人 ③医学・医療分野で国際的に活躍できる研究能力の修得を目指す人 ④医学・医療分野での横断的・統合的思考能力の習得を目指す人 情報解析医学系専攻では「求める学生像」を以下のように定めている。
①強い意欲と協調性をもって医学・医療の発展に寄与したいと考えている人 ②医学・医療の分野の高度な専門知識および技術の修得を目指す人 ③医学・医療分野で国際的に活躍できる研究能力の修得を目指す人 ④医学・医療分野での横断的・統合的思考能力の修得を目指す人 応用医学系専攻では「求める学生像」を以下のように定めている。
①新しい応用医工学の生命科学分野を探求するのに必要な基礎学力を有する人 ②医・工学の融合した新分野を学習し,自由な発想と柔軟性を持つ人
③先端医療の発展に貢献する意欲と豊かな人間性を持つ人
応用分子生命科学系専攻では「求める学生像」を以下のように定めている。
①化学,生命科学,生物学などの分野において基盤的な知識を修得し,将来は有用分子の研究開 発,製薬・バイオ関連産業分野で活躍を目指す人
②微生物及び動植物などの代謝や分子機能を中心に基盤的な知識を修得し,将来は製薬・バイオ 関連産業分野で活躍を目指す人
③人体の機能と統御及び医療技術の基礎を修得し,将来は最先端の分子生命科学を医療分野で 応用することを目指す人
3.2.2.12.2.3 教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
医学系研究科の教育課程では,以下のとおり各課程の教育カリキュラムの特徴を明文化し,Webペ ージで公開している。
医学博士課程
1. 研究科各専攻横断的な共通教育によって,学際領域に関する知識を含め幅広い視野を持った高 度専門職業人を育成するため医学共通基礎科目を提供する。
2. 幅広い知識を身に付けるため,倫理教育からなる「医学系研究科基礎科目群」および情報・知財 等からなる「理工学研究科共通基礎科目群」の中から,2 科目を選択させ,複雑化した現代社会に 対応できる医療人を育成する。
3. 高度先進医学・医療への対応と学際融合領域との連携を持った広い範囲の専門科目を提供する。
4. 国際的な研究交流の促進を図り,異なる研究領域の国内外の研究者との学際的な交流を促進す るため,セミナー,講演会,学会を利用した最先端ライフサイエンス研究科目を開設する。
博士前期・後期課程 応用医工学系専攻
医学と工学との連携したカリキュラムによる大学院教育の実施(医学,工学の横断的な教育の実 施):学際的な領域であり,社会のニーズに応えるための医学,工学両分野にまたがる知識及び視 点を有するとともにそれらを有機的に活用することができる応用力を持った人材育成を行う。教育上 特別の必要があると認められる場合には,夜間その他特定の時間又は時期において授業又は研究 指導を行う等の適切な方法により教育を行う。
応用分子生命科学系専攻
1. 生命科学に関連した理学,医学,工学,農学分野が連携した専攻共通コースの設定や複合的教 育体制により,生命科学の急激な展開に対応した融合教育を行う。
2. 基礎生命科学応用科学の複視的発想を持ち,バイオ産業や医療分野で即戦力となる人材を育成 するための基礎生命科学,バイオインフォマティクス,応用科学に関する幅広い知識や技術習得す るための教育[応用分子生命 科学基礎科 目(前期 課程)・応用分子 生命科 学展開科目(後 期 課 程)]を行う。
3. 社会の様々な分野で必要となるプレゼンテーション能力,交渉力を養うための教育[応用分子生命
科学基礎演習(前期課程)・応用分子生命科学展開合同演習(後期課程)]を行う。
保健学専攻 看護学分野
本分野の博士前期課程では,基礎・地域看護学領域及び臨床看護学領域の 2 領域を設け,
共通科目と,各領域の特論・演習の履修によって,実践の科学である看護学の基礎的研究能力 を養い,特別研究を通して,修士論文の研究指導を行う。また,博士後期課程では,探索的医療 情報解析学特講と比較文化保健医療学特講を共通科目とし,地域保健看護学,高度侵襲医療 看護学,母子発達・遺伝看護学の 3領域の特講と演習で,各専門領域の研究課題を追求し,特 別研究において看護学に関する博士論文の研究指導を行う。
生体情報検査学分野
博士前期課程は,分子細胞解析学,細胞情報解析学,病原体情報解析学,高次神経情報 科学,遺伝情報検査学,検査診断情報学,機能情報解析学,病態応用検査学の8つの科目か ら構成されている。また,特別研究を通して,生体から得られる様々な情報を多様な視点から的 確に把握し,分析して,疾患発生の可能性や,経過や予後の判定に資することのできる理論や 技術を研究すると共に,修士論文の指導を行う。また,博士後期課程は,探索的医療情報解析 学特講と比較文化保健医療学特講を共通科目とし,細胞情報応用解析学と病態情報解析学の 2 領域はオムニバスにて特講と演習を行い,各専門領域の研究課題を探求する。特別研究では 生体情報検査学に関する博士論文の研究指導を行う。