3. 大学活動の状況
3.2 組織活動
3.2.2.4 理学部
3.2.2.4.1 教育課程の基本構成及び現況
教育課程[理学部]は,数理科学科(収容定員 200 名),物理・情報科学科(収容定員240 名),生 物・化学科(収容定員 320名)及び地球圏システム科学科(収容定員120名)の4学科から編制され ている。
平成25年5月1日現在で,教員組織構成及び学生状況は以下のとおりである。
3.2.2.4.1.1 教員組織構成
理学部の教育は,主として,大学院理工学研究科と大学院医学系研究科の理学系に属する教員 が担当している。学科別の教員数は,数理科学科が14名(教授6名,准教授3名,講師4名,助手 1名),物理・情報科学科が 19名(教授 11名,准教授 5名,助教3名),生物・化学科が 26名(教 授11名,准教授10名,講師1名,助教4名),地球圏システム科学科が12名(教授7名,准教授 5名)である。
3.2.2.4.1.2 学生状況 学生数
数理科学科225名,物理・情報科学科281名,生物・化学科348名,地球圏システム科学科144 名
入学志願者・入学状況(平成 25年度)
数理科学科: 募集人員 50名,志願者数310名,合格者数59名,入学者数53名 物理・情報科学科: 募集人員 60名,志願者数414名,合格者数 70名,入学者数 62名 生物・化学科: 募集人員 80名,志願者数270名,合格者数 96名,入学者数 84名 地球圏システム科学科:募集人員 30名,志願者数90名,合格者数 38名,入学者数 32名 合計: 募集人員220名,志願者数1,084名,合格者数263名,入学者数231名 卒業生数(平成25年3月31日)
数理科学科47名,物理・情報科学科 43名,生物・化学科64名,地球圏システム科学科21名,
自然情報科学科1名【旧学科】
就職状況
卒業者数176名,進学者・留学者 81名,就職者69名(内訳:教育・学習支援業 18.9%,製造業
18.9%,情報通信業・運輸業・郵便業27.5%,卸売・小売業等10.1%,複合サービス事業等8.7%,
その他15.9%)
3.2.2.4.2 教育課程の基本的方針とその概要
教育課程[理学部]においては,「教育目的」,「教員組織編制」,「入学者受入方針(アドミッション・
ポリシー)」,「教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)」,「学位授与方針(ディプロマ・ポリ シー)」及び「教育の国際化」に係る基本的な考え方をそれぞれ次のように定めている。
3.2.2.4.2.1 教育目的
理学部では教育目標を以下のように山口大学理学部規則で定めている。
(1) 幅広い教養及び自然科学分野の専門知識を修得した人材を育成する。
(2) 論理的思考力及び柔軟な発想力をもった人材を育成する。
(3) 広い視点から社会で活躍できる,活力に満ちた人材を育成する。
また,それぞれの学科の教育の目的は次のとおりである。
数理科学科
(1) 数理科学の教育研究を通して論理的思考方法を修得した人物を育成する。
(2) 確かな論理思考をもとに,柔軟な発想を持って様々な分野に積極的に関わることのできる人物を 育成する。
物理・情報科学科
(1) 物理学,情報科学並びに学際的分野の学習及び思索を通して科学的素養を身につけた人材 を育成する。
(2) 柔軟性に富んだ発想力及び思考力をもった人材を育成する。
(3) 広い視点をもって,社会で活躍できる人材を育成する。
生物・化学科
(1) 生物科学,化学及びこれらの融合領域分野の専門知識・技術を修得した人材を育成する。
(2) 論理的思考力及び柔軟な発想をもった人材を育成する。
(3) 広い視点をもって,社会で活躍できる人材を育成する。
地球圏システム科学科
(1) 地球科学分野の専門知識を修得した人材を育成する。
(2) 自然災害,環境保全等の社会的諸問題に自律的に対応できる柔軟な思考力及び的確な表現 力を持った人材を育成する。
(3) 国内外で活躍できる人材を育成する。
3.2.2.4.2.2 教員組織編制
理学部の教育を担当する教員は,平成 18 年度の部局化に伴い大学院理工学研究科(自然科学 基盤系,環境共生系),医学系研究科(応用分子生命科学系)に所属しており,数理科学科,物理・
情報科学科,生物・化学科及び地球圏システム科学科 4学科の理念・目的に沿った教育体制を構築 するための教員組織となっている。教育運営に関しては,学部長を最高責任者として,学科長・専攻 代表者会議及び学科長・専攻代表者会議の下に設置された学生委員会,教務委員会,就職委員会 が責任を負っている。
3.2.2.4.2.3 入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
各学科の求める学生像は次のとおりである。
数理科学科
(1) 数理科学に興味をもち,物事の有様を深く考えることの好きな人。
(2) 論理的思考能力や新しい概念を柔軟に吸収する能力に優れている人。
(3) 多様に進展している情報化社会で,数理科学分野で自己実現をしたいと思う人。
物理・情報科学科
(1) 物理学,情報科学やこれらの学際的分野に対する向学心を持ち,将来これらの分野で活躍する ことを目指す人。
(2) 忍耐強く勉学に励み,論理的に思考することの好きな人。
(3) 幅広く学び理数の基礎を身につけ,新しいことに挑戦したい人。
生物・化学科
(1) 生物学,化学やこれらの学際的分野に対する向学心に燃え,将来これらの分野で活躍すること を目指す人。
(2) 忍耐強く勉学に励み,自然現象を実験的・論理的に思考することができる人。
(3) 自ら積極的に学ぶ姿勢をもち,新しい分野に立ち向かうチャレンジ精神をもつ人。
地球圏システム科学科
(1) 地球科学に強い興味をもち,将来この分野での活躍を希望する人。
(2) 自然科学の真理を探究するため,物事を深く考えるとともに,社会,歴史,経済などにも広く関心 をもつ人。
(3) 自らが学ぶ姿勢をもち,新たな分野に立ち向かう柔軟性とチャレンジ精神をもつ人。
3.2.2.4.2.4 教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
理学部では,学科別,コース別に共通教育科目及び専門科目に関する授業科目,単位数,履修方 法等を詳述した「履修簿」を作成し,学生に配付している。授業科目には,講義ばかりでなく演習,実 験,実習も含まれ,各学科の教育目的を達成できるよう必修科目,選択必修科目を指定し,選択科目 も含めて,教育上の効果も勘案しながら,開設年次を決定している。
本学では,教養教育及び大学基礎教育は共通教育として,大学教育センターで実施している。初 年次を中心に3年次までに共通教育科目40単位を修得し,くさび型で1年次から始まる専門教育で 84 単位を修得し,合計 124 単位の修得をもって,学士(理学)の学位を与える。なお,一部の共通教 育科目は4年次でも修得が可能である。
高校生の履修科目と選択学習範囲の多様化の中で,入門教育及び専門基礎教育は一層重要で あり,理学部の教育改革に際して,一部の専門基礎科目の内容を新たに学部の専門教育として位置 づけて体系的に実施している。また,学科の基礎根幹科目については講義と演習を組み合わせた科 目設定を行い,教育効果を高めている。更に,問題解決能力を培い,ディスカッションやプレゼンテー ション能力を養うために,特別研究10単位を4年次の必修科目として設定し,卒業論文の提出・審査 によって,学士課程教育の修了を判定している。
〈資料3-2-2-4-2-4理学部数理科学科カリキュラム・フローチャート(他学科については,別添参照)〉
3.2.2.4.2.5 学位授与方針(グラデュエーション・ポリシー)
理学部では,学生の到達目標を以下のようにグラデュエーション・ポリシーとして定め,Web ページ で公開している。
(1) 幅広い教養と自然科学分野の専門知識を身につける。
(2) 物事に対し論理的な考察ができ,柔軟な発想ができる能力を身につける。
(3) 基礎科学の分野に限らず,応用的な分野でも社会に貢献できる能力を身につける。
3.2.2.4.2.6 教育の国際化
国際的な教育環境を構築するため,理学部では平成22年度に外国人教員を助教として採用した。
平成 25年度は物理・情報科学科,情報科学コースの講義 2 科目(3 年次,計2 単位)を担当してい る。また,ハノイ理工科大学(ベトナム)及びサンパウロ州立大学(ブラジル)と学部間交流協定を結んで いる。
外国人学生の受入れのため,私費外国人留学生に対する入試要項を定めて実施している。留学生 にはチューターを配置し,修学上のことから生活面に渡るまでサポートを行っている。平成 25 年度は,
研究生が2名(中国)在籍している。
一方,国内学生の海外派遣のため,理学部に提供された情報を遅滞なく掲示等によって学生に伝 達し,希望者等があった場合は学務係で対応し,学部からの推薦等を行っている。また,平成25年度 から学生の海外の大学等における研修を支援する制度を開始し,派遣を行っている。
3.2.2.4.3 教育課程の充実のための特色ある取組
理学部の教育課程の充実を図るため,以下のような特色ある取組を行っている。
・OJT 教育の一環として,平成 20年度より「サイエンス実習Ⅰ」及び「サイエンス実習Ⅱ」を設けている。
これは,学生が社会に向け,科学についての理解を広めかつ深めるための活動を,企画提案・計画 作成・準備・実施のすべてにおいて主体的に行うことに対して単位を認定するものである。理学部主 催の科学啓発行事「サイエンスワールド」への出展や,博物館における実習などがこれに該当する。
「サイエンス実習Ⅰ,Ⅱ」の単位認定の実績は,平成24年度は52名であった。
・学生の希望に添った様々な分野の企業や官公庁でインターンシップを主に夏季休業期間中に実施 し,参加学生からのレポートや企業からの評価書に基づいて,「学外実習Ⅰ」及び「学外実習Ⅱ」とし て単位認定している。単位取得者数と受入企業等の数は,平成 25 年度は 17 名(41社,官公庁を 含む。)であった。