3. 大学活動の状況
3.2 組織活動
3.2.1.3 点検実施主体 [ 経済 ]
経済学部A棟
3.2.1.3.1 組織編制と主な責任教育課程
経済学部は,平成 25年5月1日現在で,教授 37名,准教授 16名,講師11名の教員総数64 名(その内,女性教員 11 名,外国人教員 7 名)で構成されている。関連する教育課程として,大学院 修士課程経済学研究科を担当し,大学院博士課程東アジア研究科においては,主に人文学部,教 育学部及び経済学部とで協働担当している。各々の教育課程への担当状況は,経済学部及び経済 学研究科においては専任教員64名,また,東アジア研究科においては,専任教員45名(その内,経 済学部本務教員20名)を配置している。
教員組織のほか,教務職員 1 名を配置し,各種教育研究活動を支援している。事務支援体制とし て,事務長1名,副事務長1名,総務企画係2名,予算管理係2名,学務係5名,大学院係2名,
東亜経済研究室係2名を配置し,経済学部と東アジア研究科の事務を担当している。
各教育課程については,後項「3.2.2教育課程ごとの自己点検評価」で詳細を記述する。
3.2.1.3.2 自己点検・改善体制及び組織の現状と課題
当該組織の自己点検・改善体制については,経済学部長が中心となり,各教員が本学で独自開発 した Web システム「教員活動の自己点検評価システム」を活用して,各々の個別活動について振り返 り評価を行っている。その結果を集約すると,それぞれの観点における当該組織の現状と課題は以下 のように分析できる。
観点 1 所属教員の活動状況から判断した,その活動環境及び活動活性に係る現状と課題につい ての分析結果
「組織活動の自己点検評価システム」を活用して,「教員活動の自己点検評価システム」から各教員 の活動状況のデータを集約し,経済学部及び経済学研究科における「教育」,「研究・創造」,「運営」,
「社会貢献」の4つの項目の活動環境等について,平成22(2010)年度から平成24(2012)年度まで のデータの分析を行った。各年度の入力完了人数(実績入力者数)は,平成 22 年度 39 人(47 人),
平成 23年度29人(36人),平成24年度24人(33人)と大幅に減少しており,評価の妥当性の観点
からは入力率を高める必要がある。少なからず,個々の教員の評価に対する負担感が入力の阻害要 因になっているのであれば,その要因についても改善を図っていく必要があると考えられる。
「B.教員の活動環境」の「教育活動環境」については,「平成22年度」と「平成23年度及び平成24 年度」で顕著な変化が見られる。平成 22 年度の「担当学生数」38.4 だったものが,26.1〜26.6 に減 少している。これに対して,週平均活動時間は,25.9 時間,26.4時間,27.6 時間と年々増加している。
このデータからは,担当学生数は減少しているものの,個々の教育活動に要する時間は増加し,教育 の負担が大きくなっていることが推定される。
「研究・創造活動」については,顕著な変化は見られない。「社会貢献活動」については,全体的な 数値は小さいが,「平成22年度」と「平成23年度及び平成24年度」では,3.8から6.0〜5.2に増加 しており,社会貢献活動のウエイトが大きくなっている。「運営活動環境」では,平成 24 年度の週単位 平均時間数が最小値 6.3 と減少しているものの,その要因については,本システムからは窺い知ること ができなかった。
各自が設定した重みの分布では,4つの項目とも50%以上を選択するケースは少なく,各人が4つ の項目のバランスに配慮した重み付けをしていることが窺え,「教授」と「准教授及び講師」の職種では,
重み付けに同様の傾向がある。組織平均活動指標の占める割合は,「教育」,「研究・創造」,「運営」,
「社会貢献」の順であり,その数値は,「教育」は 74.2%,「研究・創造」は 9.7%,「運営」9.2%であり,
教育の負担の大きさを示すデータとなっている。こうした状況が本来大学教員に求められている研究面 での社会貢献を弱めるものであってはならない。もしこうした状況が生じているとしたら,それは学生に 対する教育内容の弱まりにもつながるので,この点に今後注意していく必要がある。
「C.アンケート」についても,各年度の比較を行った。「B.教員の活動環境」で「担当学生数」が減っ ているのに対して,「週単位平均活動時間」が増加していることから,「項目 2.十分な学生教育を実施 するという観点から,現在の学生の資質はあなた自身にとって満足できる状況ですか。」という項目に 着目した。平成22年度は「概ね満足している(26.3%)」及び「どちらとも言えない(23.7%)」,平成24年 度は「概ね満足している(17.4%)」及び「どちらとも言えない(39.1%)」と変化しており,教員が学生の資 質に満足していない傾向がやや強まっている。学生の資質の向上には入学当初の資質とそれを受け た在学中の資質の引き上げが関連するが,上記のように教員の教育活動の重みが増えている現状と 考え合わせると,入学者の絞り込みによる入学時点での資質の上昇策も今後検討する余地があろう。
組織活動情報集約システムに対する意識を把握するために,「項目 6.」及び「項目 7.」の集計結果 に着目した。「項目 6.この自己点検システムはあなた自身の自己点検に役立ちましたか。」では,平成 22 年度は「1 役立った(0.0%),2 概ね役立った(13.2%),3 普通(44.7%),4 あまり役に立たなかった (26.3%),5役立たなかった(15.8%)」,平成24年度は「1役立った(4.3%),2 概ね役立った(21.7%),
3 普通(47.8%),4 あまり役に立たなかった(17.4%),5 役立たなかった(13.0%)」となっており,評価す る声が多くなっている。
「項目 7.この自己点検システムに要した時間を選んでください。」では,平成 22 年度は「1.複数日
(0.0%),2.半日から1日(5.2%),3.2時間から半日程度(47.3%),4.1時間から2時間程度(34.2%),
5.1 時間未満(13.0%)」,平成 24 年度は「1.複数日(4.3%),2.半日から 1 日(4.3%),3.2 時間から半 日程度(30.4%),4.1時間から2時間程度(39.1%),5.1時間未満(21.7%)」となっており,入力時間の 短縮が図られている一方,一部には複数日を要する人がいる結果となった。
研究や社会貢献活動において,「少し不満である」及び「不満である」と回答したものに対して,その 理由を聞いている。例年どおり「活動時間の不足」が 1 位で 46.2%であったが,「研究資金の不足」と の回答が,平成22年度(12.7%),平成23年度(26.1%),平成24年度(30.8%)に増加しており,研究 時間の確保に加えて研究資金が課題となっている。
「D. 組織活動活性状況」の「国内機関・会議の役員・運営委員としての活動件数」は78件,一人あ たり4.28件であり,他機関との社会連携活動は活性化していると推測される。
観点 2 所属教員からの意見聴取から判断した,組織内に存在する課題や問題点についての分析
結果
平成24年6月5日,文部科学省から「大学改革実行プラン〜社会の変革のエンジンとなる大学づ くり〜」が公表され,ミッションの再定義が求められた。経済学部においては,この要請に応え,経済学 部の前身となる山口商業高等学校の成り立ちから,新生経済学部の創設,そして,これまでの教育改 革の取組について,検証を行い,学部長を中心に 4役会議で「経済学部の教育改革」を策定し,各学 科から意見聴取を行った。
各学科から寄せられた教育改革に対する意見は多岐にわたり,入試改革,教育研究組織の再編,
就職状況の改善,グローバル化への対応,地域再生のシンクタンクとしての機能強化等,取り組むべ き課題が山積している。
意見の中には,「丁寧な学生指導を行うためには,経済学部は教員 1 名に対する学生数が非常に 多い。」,「他学部のように,経済学部でもゼミ単位で学生用の研究室が欲しい。」等,大学の施策に関 連する課題も出てきている。
3.2.1.3.3今後の改善方針あるいは改善状況のフォローアップ
国立大学を取り巻く環境の変化及びミッションの再定義等を踏まえて,経済学部でも平成 27 年度 以降に教育研究組織の再編を行い,その中で,教育課程を見直し,グローバル化に対応したカリキュ
ラムや学生の主体性の伸長を目指したプログラムの提供を検討している。現在の教育研究環境の中で,
教員は研究時間の確保を重要な課題として掲げている。教育課程の見直しの中で,学生のニーズに 応えることを第一義とするが,限られた教員スタッフの中で最適なカリキュラムとなるよう授業科目の精 選を図ることにより,教員の研究時間等の確保を目指している。
なお,研究資金については,これまでの,科学研究費補助金の申請を義務付け,申請しない者に対 して,基盤的な研究経費の傾斜配分を行うことを,平成 26 年度より廃止した。これは,研究者としての,
必要最小限の研究費を確保するとともに,より良い研究計画の立案とその成果の還元というサイクルの 構築による更なる外部資金の獲得を目指したものである。
3.2.1.4 点検実施主体[理学]
秋の理学部本館
3.2.1.4.1 組織編制と主な責任教育課程
教員組織(理学部)は,平成25年5月1日現在で,教授33名,准教授22名,講師5名,助教7 名,助手1名の教員総数68名(その内,女性教員 4名,外国人教員1名)で構成されている。
そのほか,学術研究員 8 名が各種組織活動を支援している。教育研究支援の事務体制として,事務 長1名,企画係 5名,学務係6名,総務室7名を配置している。その組織構成の特徴は総務室が人 文学部と理学部の2学部を担当していることである。
また,関連する教育課程として,学士課程[理学部],大学院博士前期課程・博士後期課程[医学系 研究科,理工学研究科]を専ら担当し,総合科学実験センターと時間学研究所の教員とで協働担当し ている。各々の教育課程への担当状況は,学士課程[理学部]においては専任教員 71 名,大学院博 士前期課程[医学系研究科]においては専任教員 10 名,大学院博士前期課程[理工学研究科]にお いては専任教員 61名,また,大学院博士後期課程[医学系研究科]においては,専任教員10名,大 学院博士後期課程[理工学研究科]においては,専任教員60名を配置している。
各教育課程については,後項3.2.2「教育課程ごとの自己点検評価」で詳細を記述する。