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杉村大貴

ドキュメント内 Date of Submission January 16, (ページ 44-49)

第 4 章 課題解決のプロセスの詳細 9

4.3 担当課題解決過程の詳細

4.3.4 杉村大貴

5 プロジェクト始動フィールドワーク、新しい公共交通の選出、モノレールの提案、馬車の提 案

プロジェクト始動…本プロジェクトに参加す,る教員、メンバーとの顔合わせを行った。本 プロジェクトでは具体的な成果物として何を作るのか、最終的に何を行うのかという目的 や、達成の目標となる指標についての決定を教員から学生の判断にゆだねられた。そのた め、各個人が果たすべき役割を明確に示す必要があった。

プロジェクト活動はこれまでの講義で得た知識や経験を活用する場であると考えられている ため、個人の役割として、それらの能力を使う事ができるものを引き受けた。主に、デザイ ンコースで学んだことを活用する場として、プロジェクトに参加する方針を立てた。

フィールドワーク…公共交通について取り上げる本プロジェクトでは大学内で考えたり情報 を調べたりするだけでは不十分な活動であると考えられた。そのため、実際に函館の街に出 向き、現状の公共交通の調査を行う事となった。フィールドワークの実行に当たっては、現 状の函館で運行中の公共交通である市電とバスに乗ることになった。また、公共交通と周 囲の施設及び建物との関連性や、公共交通の役割について確認するというテーマを持って フィールドワークを行った。フィールドワークを実行することにより、机上論だけではない リアルな函館の街の公共交通について調査をすることができた。

後日、フィールドワークにて調査したこと、発見したことなどを各自でスライドを作ること によりまとめた。その後、プレゼンテーションを用いた発表と質疑応答を15人分行うこと で、メンバー間で共有を行った。その中で、自身がフィールドワークで発見し、発表したこ とは次の3点である。1つ目は、バスカードでの支払う機械がバスによってちがったことで ある。これは、1回目と2回目で入れる場所がちがうためどこに入れていいかわからなかっ たことに由来する。2つ目は、車内のアナウンスがバス停の名称のみで、他の案内がなかっ たことである。これは、周辺にどんな店や施設があるかわからなかったことに由来する。3 つ目は、バス・市電1日乗車券で対応していない地域が多いことである。これは、例として 未来大や旭岡などには行けなかったことに由来する。

プレゼンテーションの場においては、自身が全く気付かなかったこと、多くの人が共通して 感じていた問題点がわかり、グループでの作業はこのようなメリットがあるのだと認識する ことができた。プレゼンテーションを行う際には、講義「情報デザイン2」で習得した、発 表の手法や技術、注意点などの知識を用いた。その際、提案をするときに気をつけるべきス ライドの制作方法と箇条書きの使い方の技術を習得した。

新しい公共交通の選出…5月に行ったフィールドワークで得た情報に加え、他の地域で導入 されている公共交通についてインターネットや本をもちいて調べた。その結果、現在函館に はなく、他の地域で稼働している公共交通をピックアップした。自身が調べたものは次の5 つの方法であった。1つ目は、パークアンドライドである。これは、公共事業として駅そば に大型駐車場を設置することで、利用者は、自宅から自動車で最寄りの駅やバス停付近の大 型駐車場まで移動し、自動車を駐車して、鉄道や地下鉄、バスなどの公共交通機関に乗り換 えて中心部の目的地に向かうシステムである。2つ目は、サイクルアンドライドである。こ れは、公共事業として駅そばに大型駐輪場を設置することで、利用者は、自宅から自転車で 最寄りの駅やバス停付近の大型駐輪場まで移動し、自転車を駐車して、鉄道や地下鉄、バス などの公共交通機関に乗り換えて中心部の目的地に向かうシステムである。3つ目は、トラ

ンジストモールである。これは、中心地の通りを一般車両の立ち入りを禁止にし、歩行者専 用区域とし、立ち入れる車両をバスや市電などの公共交通機関だけにするシステムである。

4つ目は、公共交通指向型開発(TODTransit-Oriented Development)によるコンパク トシティ化である。これは、車社会化が進んだ都市開発から公共交通を利用する都市開発へ と転換するため、中心部の駅周辺に商業施設や公共施設などを重点的に配置することと、郊 外の駅周辺に住宅街を計画的に設置すること。または、前述したパークアンドライドの利用 を促進することで、都市開発を行うことである。5つ目は、ジャンボタクシーである。運行 形態は地域内の病院・銀行・スーパーなどを循環するもので、利用者はタクシーというより は、小型の路線バスのイメージに近いものである。

新しい公共交通の選出を行う際には、講義「communication」で習得した、情報収集の手法 や技術、注意点などの知識を用いた。その際、より多くのアイデアや事実をピックアップす る技術を習得した。

モノレールの提案…5月に行ったフィールドワークで得た情報を元に、大学内で函館にふさ わしい新しい公共交通機関の乗り物をブレインストーミングや意見交換を行うことで考え た。その中で、無暗に新しい公共交通を導入すると、既存の公共交通機関と競合性の問題が 考えられた。そのため、新たなニーズを生みだすことで新しい公共交通を導入するという方 針を立てた。新たな公共交通を導入する場所の見当として、函館山の裏を選択した。この狙 いは函館山の裏を開拓し一種の街おこしを行うことにある。函館山の裏には既存の公共交通 がなく、新たなニーズを生みだせると考えた。この提案をまとめたものを、最初の外部発表 に用いた。外部発表には函館市役所の交通課に所属している方を大学に招き、プレゼンテー ションを行った。その結果、大学生らしい斬新なアイデアで市役所のでは思いつかないと好 評を得ることができた。しかし、実際に函館山の裏へフィールドワークを行った結果、断崖 絶壁を開拓することが厳しいと判断した。プロジェクトの現実性を考えてこのアイデアは保 留された。

導入地域の場所を示す製図を行う際には、講義「情報表現基礎2」で習得した、地図デザイ ンの手法や技術、注意点などの知識を用いた。その際、提案に必要なものとして、導入後に 予測される姿のイメージを制作する技術を習得した。

馬車の提案…モノレールの他に函館に導入できる公共交通機関にふさわしい乗り物を考え た。ウェブや本などの資料を調査した結果、函館の周辺には多くの牧場があったり、函館は 競馬場が特に有名であったりと、馬が函館になじみ深い存在となっていることに気がつい た。馬車を導入するに辺り、馬車を交通に利用している地域や、運行方法などを調べること となった。その中で、Webにある資料を検索し、まとめる役割を担った。まとめた結果を、

データベース化し、プロジェクトのブログにまとめた。プロジェクトのデータをまとめるこ とで、他のメンバーや外部の人にもどのような活動を行っているかを知ってもらうことも可 能であると考えた。しかし、プロジェクトのテーマである10年後の公共交通という観点か ら、馬車を導入するだけでは数年で達成できてしまう。未来大学の強みであるIT技術が絡 んでこないという問題点を考え、このアイデアは保留された。データ化には、講義「情報機 器概論」で習得したweb ページ制作の手法や技術、注意点などの知識を用いた。その際、

データの収集の処理を行う技術を習得した。

6 HORSOPEの提案

HORS∠OPE の提案…前述したモノレール、馬車の課題であった、函館という地域から

10 IT

公共交通を考えた。その結果、新しい公共交通としてHORSOPE の導入を提案した。

HORSOPEとは、一言で表現すると稼働地域が限られる無人タクシーと言える。HORS

∠OPEの特徴としてニーズや実現性が高い。実際に運行するまでの準備期間として10年 が適当である。IT技術との融合をメインとしているということが挙げられる。このHORS

∠OPEの詳細な仕様をまとめ、中間発表の発表に用いるためデータベース化した。データ ベース化するにあたり、車体のデザインやインターフェイスについて詳しく携わった。車体 のデザインは導入地域を西部地区にするということから、観光地としての景観のひとつにな ることを意識した。また、乗車している人も周りの景観を楽しめる構造とした。インター フェイスは、ユーザー中心であることを意識して、初めて利用する人でも簡単な操作で利用 できる設計とした。 

データベース化には、講義「情報マネージメント論」で習得した提案書の書き方の手法や技 術、注意点などの知識を用いた。その際、ローデータから伝えるためのデータを作る技術を 習得した。

7月 ポスターの制作

中間発表に用いるポスターを制作した。ポスターはプロジェクト全体でメインポスター1 枚、サブポスター2枚を作製した。その中で、メインポスターの表現を修正する。メインポ スターを英訳する。サブポスター1枚に携わる全行程を作成するという役割を引き受けて作 業を行った。ポスターの作成を行うに当たり、プロジェクト内での情報共有を多く行うこと を意識した。Webのファイル共有を用いて、作成した資料や成果物のデータや画像を管理 し、グループでの作業を潤滑に行なうことが重要となった。一方で、作業の遅れている小グ ループにより、ポスターの制作が遅れるというハプニングが発生することもしばしあった。

8 中間発表まとめ

中間発表のまとめ…中間発表における問題点や反省点をアンケート、メンバー間での会議か ら洗い出した。アンケートからは何も知らない状況からではこのプロジェクトの活動内容が よくわからなかった。メンバー間での会議からは、作業工程の遅れから発表準備を行うこと ができなかった。という具体的な意見が寄せられた。この反省をもとに後期の活動につなが る礎を築くことができた。反省には、講義「情報表現基礎?」で習得した、発表の意見を次 回に活かす手法や技術、注意点などの知識を用いた。その際、アンケートのデータを集計や 数値化する技術を取得した。

中間報告書作成…プロジェクトにおける中間までの成果を示すため、グループ報告書の一 部、個人報告書、フィードバックシート、誓約書を作成した。グループ報告書の一部では、6 月に作成したHORSOPEについての提案と導入後の予測についての詳細を記した。こ れは、私の作成した中間のポスターにおいて同様の内容の担当を受け持っていたことからで ある。その際に作成したものが次の文章である。

西部・元町地区内は主要となる交通手段がなく山麓であるため、観光客や市民の移動に大き な負担を与えている。故に、地域内における短距離移動の手段として、自動で運行する輸送 機器を HORSOPE と銘打ち導入することを提案する。

 HORS∠OPE 本体の仕様は 勾配があり、その地域を移動する際に負担が予想させる

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