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岡崎祥悟

ドキュメント内 Date of Submission January 16, (ページ 100-105)

第 4 章 課題解決のプロセスの詳細 9

4.3 担当課題解決過程の詳細

4.3.15 岡崎祥悟

4.73 後期プロジェクト全体のポスター

1 最終報告書制作前期の活動と後期の活動を通して自分がこのプロジェクトに貢献できたこと を出来る限り多数盛り込めるように努力した。

(※文責:平原拓海)

リーダーとなった市電グループでは、フィールドワークから得られた問題点を踏まえ、ブレ インストーミングを行い問題点を洗い出した。そこから、市電の利用者のうち若年層の割合 が少ないという点に着目した。そこで、若年層について調査し、なぜ少ないのかを調査し た。その結果、多くの若年層の人々の生活区域は、函館駅周辺の中心部から離れた富岡や美 原といった産業道路付近に移動していた。そこで、解決策として市電路線を産業道路まで延 伸させることを提案した。それにより、函館駅周辺の人々は北部への移動を容易にすること ができ、かつ、北部に住む若年層にも利用してもらうことができ、函館市全体の活性化につ ながると考えた。

6月 新しい公共交通について提案

 5月に市電グループとして活動し、発案した市電路線延伸についてを担当教員や市役所の 方々にプレゼンテーションし多くのアドバイスや意見を頂くことができた。その後、中間発 表に向けグループの編成を行い、市電・バスグループと新しい公共交通グループの2グルー プに絞った。私は、新しい公共交通グループに移動し、そこでは函館山の裏にモノレールを 通すという案があったが現状が分からなかったため新しい公共交通グループ全員で函館山の 裏を見るためにフィールドワークを行った。まず、函館山に行き頂上付近を調査し、次に立 待岬へいき函館山の裏を調査した。函館山の裏は絶壁となっており、さらに落石が多かっ た。その結果、函館山の裏をモノレールを通すための設備を組むことが困難であると判断し た。また、10年後の函館を考えたとき、このモノレールを通すという案が適しているか考え た場合、モノレールを通す場所が函館山の裏側であり市民や観光客にとって不便ではないか と判断した。そこで、公共交通は、市民の生活や観光客にとって使いやすいものである必要 があると考えた。

 その後、プロジェクト全体のコンセプトとして「メモリアル」というものを掲げた。これ により、2つのグループで共通性を持たせることを目的とした。そこで、新しい公共交通グ ループとしてメモリアルというコンセプトから懐かしいと思えるものを導入すると面白いの ではないか、と考え「馬車」の導入について提案することとした。そこで、メンバーともに 函館競馬場にいったり、インターネットを使い馬車について調査した。そこで馬車にすると 馬の管理場所が見つからず、また管理コストが莫大になることが判明し、馬車の案は断念す る事となった。次に函館市の西部地区を対象とした「HORSOPE」の提案をした。これ は、坂道を補助する役目、観光のひとつとなることを目的とした。

7月 中間発表に向けスライド、モックアップ、Tシャツの制作、中間報告書の制作

 中間発表に向け、2グループの進捗状況の報告をプロジェクト内で行った。「HORS OPE」の提案についての他メンバーや担当教員の方々から多くのアドバイス、指摘を頂く ことができた。そこで、新しい乗り物を作ることでどういった効果が得られるのか、そうし なければならない理由など有用性を問われた。そこで、中間発表ではどのような発表をした いのかを具体的に考え、聴衆者にとって乗車意欲を駆り立てるようにするためにはどうすべ きか考えた。その結果、聴衆にとってイメージをしやすくさせる必要があると考え、モック アップを作成した。そこでは、見た目をきれいに作るためにあらゆる材料を使い、仲間と試 行錯誤しながら制作することにより完成度の高いモックアップを作成することができた。ま た、中間発表で使うプロジェクトのチームTシャツをデザインし、直接業者のほうに出向き 作成を行った。

から出された質問にうまく対応することができなかった。また、発表用のスライドもぎりぎ りになってしまい、計画性がなかった。中間報告書では、自分の担当する部分は早めに完成 させ、自分のグループの報告書のまとめ役を担当した。報告書は期日には間に合ったが、メ ンバー間での情報共有が足りず、ぎりぎりになってしまった。メンバーとのコミュニケー ションの重要性を実感できた。

89 プロトタイプの制作

 中間発表を終えて、評価アンケートの聴衆者からの質問や意見を踏まえ前期の反省をし後 期の活動について全体で話し合った。そこで、後期からは何らかの制作物を作るためにプロ トタイピング方式をとることとした。プロトタイピング方式を用いることにより、聴衆者へ の説得力を向上させることができ、また現実味をもたせることができると考えた。夏休みに 入ってからは、個人に与えられた必ず一つプロトタイプの作成するという課題に取り組ん だ。私は、processingを用いて画像処理についてのプロトタイプを作成した。これは、観光 客向けのものであり、ユーザ自身が携帯端末などで撮影した画像をユーザー自身が加工して 楽しむことできるようにするプロトタイプである。

  9月に入ったら夏休みに自分がどんなプロトタイプを作りたいかを発表し合い、それ ぞれ似たものを作りたい人たちで集まりグループを組んだ。グループは大きく分けて2 に分けた。一つはプロトタイピングだけをするプロトタイピング班、もう一方はプロトタイ ピング班が作ったプロトタイプについて意味づけをし、函館への使い方や影響を考えるス トーリー班を設けた。私は、プロトタイピング班に所属し、画像とSNSを連携させたもの を作ろうとした。しかし、私の知識が足りず、メンバーに迷惑をかけてしまった。しかし、

その後参考書を読みプログラミングについて知識を増やし、2回目のプロトタイプでは中心 となって作業することができた。

10月 プロトタイプの制作、最終提案物を厳選

 9月に続きプロトタイプの制作を行った。このプロトタイピングは1回の製作期間は2 週間とし、1グループ34人での作業をすることとした。少人数で行うことにより情報共 有が円滑に行われ作業の効率を上げることができると考えたためである。制作したプロトタ イプはグループごとにプロジェクト内でプレゼンテーションを行い説明し、他メンバーや担 当教員から意見を頂いた。その意見から次のプロトタイプに活かそうと考えた。この2週間 で制作し、プレゼンテーションといったサイクルを3回行うことにより、プロジェクトで合 計9個のプロトタイプを制作することができた。実際に自分の手でプロトタイプを作ると目 標としていたプロトタイプとは程遠い物しか作ることができず、自分の実力のなさを痛感し た。しかし、一人で作ることが困難であるようなものでも、同じグループの仲間と協力して 分からないところは調べながら制作することにより自分たちが理想とするプロトタイプに近 いものをつくりあげることができた。自分の実力のなさを痛感した反面、仲間と協力するこ との大切さや目標物を作り上げる達成感を得ることができた。

そうして作り上げられた9つのプロトタイプの中から、最終提案物としていかせるものをス トーリー班の人を中心に厳選した。

11月 Starpのデザイン、Linksの提案

 厳選した中から、最終提案物として決定したものが「Starp」という乗り物である。この 乗り物を提案した背景には、函館の夜景が世界三大夜景からはずれてしまい函館の知名度が 下がってしまうと考えた。そこで、新しい公共交通が夜景の一部となり多くの人に乗ってみ たいと思える公共交通を作りたいと考えた。それらのことを踏まえて「HORS∠OPE」に ついて考え直してみた結果、HORS∠OPEは主に西部地区に多く存在する坂を上るとき に、高齢者の方に使ってもらい少しでも楽に移動してもらうことが一番の目的であったこと を再確認した。したがって、HORS∠OPEは私達が理想とする公共交通とは異なってい た。そこでそれらの考えを踏まえて提案したものが「Starp」である。これは、ユーザが乗 りたいと思ったときに呼べばすぐにその場へ駆けつけユーザの好きなタイミングで乗車で き、外見の華やかさから函館の夜景の一部となる、といった公共交通である。また、一度に 6人が乗車することができ、のったユーザー自身も仲間とともにStarpの特徴である大きな 窓から外の景色を楽しむことができるようになっている。このStarpについて担当教員や 担当教員以外の教員にゲストとして来て頂きプレゼンテーションを行ったが、リアリティが なく一般道を走行すると、車を運転する人にとっては邪魔だと思われてしまい一般市民の人 からの理解を得ることができないのではないか、という意見をいただいた。

そこで、頂いた意見を参考に、Starpに改良を加え新しく「Links」という公共交通の提案 をした。これは、郊外の市民と函館市内中心部をつなぐためのシステムとして提案した。ま た、リアリティを持たせ発表する上での軸をはっきりさせ聴衆者に納得してもらえるよう

にLinksを導入するに当たりかかるコスト、運行システム、モックアップの制作を行った。

モックアップの作成では、Linksの動きを聴衆者に分かりやすいように実際に動く機械を購 入しプログラミングをすることでLinksが実際に導入されたときの運営方法を説明できるよ うにした。私は、その機械を少しでもLinksの形に近づけるために厚紙や両面テープなどを 用いて模型を制作した。また、11月下旬には成果発表会の前段階として、学長や市役所の方 にもプレゼンテーションを行うことにより今までとは異なった視点の意見やアドバイスをい ただき、成果発表会に向けてLinksのあいまいになっていた部分や、モックアップとの関連 性についての問題点を発見することができた。

12 最終発表

 最終発表への準備として、私は主にモックアップの制作に取り掛かった。今松君と二人で いかにリアリティをもたせたものを作るかを様々な材料を用いて何度も作り直しながら制作 した。その結果、満足のいくモックアップの作成をすることができた。モックアップが出来 上がったら最終発表で使うスライドを見直した。しかし、スライドがなかなか完成せず発表 当日のぎりぎりになってしまった。担当教員にも頼ってしまい、自分たちの計画性の無さと 責任感の無さを痛感した。こうなってしまった原因は、プロジェクト全体での方向性の確 認、メンバー一人ひとりがどのような発表をしたいのか、プロジェクト全体としてどのよう な発表をすべきなのかを共有できなかったところにあると考える。

また、成果発表会では事前に発表者を決めていたが、急遽変更する必要が出てしまった。こ の問題に対して臨機応変に対応はできたが、最初から準備する段階でしっかりと確認すべき であったと反省している。しかし、成果発表会後に聴衆者に記入していただいた評価シート を確認したところ、「あればいいと思う」や「乗ってみたいと思った」などといった好印象 な意見が予想以上に多かったことがうれしく思った。幾度とないグループ編成を行ったり、

提案物が二転三転してしまったが、反対にその経験が自分たちの成果発表会での提案物の方

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