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増野崇史

ドキュメント内 Date of Submission January 16, (ページ 37-44)

第 4 章 課題解決のプロセスの詳細 9

4.3 担当課題解決過程の詳細

4.3.3 増野崇史

5 フィールドワーク、市電、バスグループでの提案

 5月序盤の活動としてゴールデンウィークの期間に函館の街に出向き、現状で運行中の 公共交通である市電とバスに乗った。今回テーマとして、公共交通と周囲施設や街との関係 について調査した。時期的に観光客から家族客、若者から高齢者まで様々な客層がいたた め、普段に比べ様々な客層について観察することができ、これによって多くの利用時に発生 する問題点を発見した。後日、フィールドワーク調査したことや発見したことなどを各自ま とめ上げ、プレゼンテーションを用いて発表と質疑応答を行うことでメンバー間の情報共有 を行った。発表の際に他のメンバーの発表方法を見て、私の発表技術が低いことを知ったの で、スライド作成方法について学習を行なった。

その後、私はバスグループとして活動を行なった。そこで我々は函館の中心部付近に商業施 設の役割を持つ大型バスターミナルの開発を提案した。

 このターミナル案では各地域を走るバスがこのターミナルを経由することによって、全地 域へのアクセスを可能とするという提案であった。この際の函館中心部とは五稜郭付近を想 定しており、その理由としては函館市の人口重心が年々北上してきている事であった。また 商業施設との併合という点に関しては、ターミナルと同じ位置に商業施設がある事を利用し て、商業施設からバス停までの距離が短く、徒歩での移動時間短縮が行なえる事に加え、後 に記述する付属案を利用する事での利便化が挙げられた。しかしこの段階では具体的な乗り 継ぎを使用した際の目的地までの所要時間の計算や料金設定、利用者数の見込み等を行なっ ておらず、実現した際のメリットを上手く伝える事ができなかった。そして、この案には10 年後という将来を見据えた新たな技術を用いた未来的な案でなく、現在、他の都市で実現し ているような提案でしかなく、函館の活性化として弱いという意見もあった。また、この案 の付属案として、このターミナルから利用客を自宅まで送り届ける特殊なデマンドバスを考 案した。こちらの案の方がターミナルの案よりも高評価を受けた。その理由として、高齢者 の視点での提案がされているという点が挙げられました。これらの案をメンバー間で発表を 行い、どのような問題点が存在するかについて話し合いを行なった。この活動の際にスケ ジュール管理を上手く行なっていなかったため、夜中まで作業が続いた日が多かった。その ため今後の活動では極力、空いている時間を利用しての活動の回数を増やす事とした。

 5月後半の活動内容として、我々のプロジェクトではグループを2つのグループに分けて

た。そこで我々はフィールドワークで得た情報を元に、既存の公共交通の新たなシステム案 等を考察した。

今回活動を行なう上で市電、バスグループ内で活動テーマを決める事とした。その案として メモリアルというテーマを用いる事とした。このテーマはメンバー全員で意見出し及びマイ ンドマップを行い決定した。このテーマとなった理由としては、メンバー全員に市電に関し て懐かしい、古き良き物といった様なイメージが共通して存在したためだと思われた。しか しこのイメージだけでは周囲を説得させるだけの理由には弱く、今後の提案の説得力不足に 繋がってしまったのではないかと考えた。

 また、グループテーマを設定した後で、新しい乗り物グループからプロジェクト全体の共 通テーマを設定しようとの意見が出た際に、その時点から新しいテーマになってしまうと、

市電、バスグループ内での、それまでの活動が無駄になってしまうのではと焦ってしまい、

全体テーマに多少強引にグループテーマであったメモリアルを推奨してしまったことで、プ ロジェクト全体の活動も少し、不鮮明な方向になってしまった。これより前期の活動が上手 く立ち行かなかったのは、少なからず私のせいだと感じた。

6 給食市電、メモバスの提案

 2つのグループ間で提案内容を発表しあった。以下に我々のグループの提案内容について 記述する。またグループ以外の活動についても記述する。

給食市電の提案… 「懐かしい」というキーワードから連想していくと給食というキーワー ドが多く挙げられたため、それを市電で提供することで、多くの人に喜ばれると考え、給食 市電を提案する事となった。客層としては特に観光客を中心と考え、新たな函館の観光資源 になることを目的として提案を行った。

 メモバスの提案… 市電に次いで他の公共交通について考察する事とした際、多くの利用 者がいるバスについても考察を行なった。テーマであるメモリアルとの関係性についてだけ でなく多くの客層にとって利便性が高いものについて考察を行なった。そこで我々はバス内 に有機ディスプレイ画面を設置することによる様々な情報共有システムを提案した。この案 についてはバスのみではなく様々な公共交通での実装が可能である事も提案の強みであった が、何故利用客にとって利便性向上になるのか等、根本的な理由が考察不足だったため、こ の提案も聞き手にとっては説明不足を感じさせる内容となってしまった。

その他の活動… 私はスライドデザインのグループに所属し作業を行なった。この際にデザ インしたスライドは最終的に採用されなかったものの、Illustratorを経験した事は良い経験 になった。また私は作成グループの代表を行なった。連絡を取ろうとしても上手く連絡が取 れなかったりしたため、ここでグループメンバーとの連絡の取り合いの難しさを知ることが できました。そのため、私個人の作業量が少し増え、提案グループでの作業の方に多少影響 が出てしまった。この際の私の提示したスライドデザインと発表に採用されたデザインは以 下の通りである。図4.22が採用デザインでもう1方(図4.23)が私のデザインである。

7月 モックアップの作成

私はモックアップ作成班に所属して、主に給食市電の模型作りを行なった。今回はそれに加 えメモバス車内のデザイン図、HORSOPEの模型の計3種類のモックアップ作成を行 い、模型作成には厚紙を用いて作成を行なった。そこで我々はモックアップ作成を主に3グ ループに分けて行なった。私ともう1人が中心となって市電給食の模型作成を行なった。今

4.22 スライド採用デザイン

4.23 スライド不採用デザイン

回の模型の縮尺は本物の25分の1とすることにした。そこで私は情報表現基礎で学んだ技 術を用いた。今回厚紙を用いて模型作成を行なったが、これについては厚紙を用いることで 作成した。ここで厚紙等の材料の購入を行い、そこで教員に購入する際の手順について説明 を受けた。そこで我々は石田文具から厚紙及び木工ボンドの購入を行なった。そこで模型作 成を行なってから活動について反省を行なったときに、他の素材について考察してから決め るべきであったと反省させられた。今回厚紙を使用したことにより、軽く発表の際に手に持 つことを可能とできたが、耐久性に脆く、発表までに壊れてしまうこともあった。その度に 補強を行なったため、ところどころ厚紙が剥がれることがあったため、厚紙を用いた事は失 敗であると考えられた。また、模型の内装に関しても我々が考察を行なった。特に椅子や机 の大きさ、配置について実在する物の大きさに基づいて作成することを意識して作成した。

机の大きさは中学校で使用されている物を参考に1辺を75cmとして計算をした。以下が 我々が作成した給食市電内の机の図4.25である。

この模型作成の際にレーザーカッターの使用方法を教員から教わった。今回の模型作成では 使用しなかったが、模型等の作成に関して、便利であると思えた。手作業では行なえないよ うな滑らかな曲線にすることや、ミリ単位での調整等が行なえるため、使用することで模型 の完成度が向上したかもしれなかった。レーザーカッターを模型作成で使用すべきであった と反省された。

 中間発表の際に、私は大きな声で発表を行なう様に意識した。オープンな場所での発表の ため声を張って発表することで伝わりやすい発表になると考えた。そのため声量という点で は良い発表を行なえた。しかし発表練習を充分に行なっていなかったため、内容を完璧に覚 えきれていなかった。そのため発表資料を手に持ちながらの発表となってしまい、発表後ア ンケートに資料を見すぎているという指摘があった。これに加え、質問に対しての受け答え

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