1 漁場環境情報提供の事例
1.3 愛媛県愛南町(愛媛県愛南町沿岸)
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① 水域情報可視化システム(図1.3.1)
水域情報の統合と可視化を行うものであり、赤潮発生時に事前登録の利用者へメール通 知する。赤潮情報は地図情報との連携が可能である。メーリングリスト登録者数は 200 名を超えており、町内のほとんどの養殖生産者が参加している。
(情報の内容)
水温・DO・塩分濃度・赤潮情報(現地採水、観測ブイ、持込情報)
② 魚健康カルテシステム(図1.3.2)
持ち込まれた検体を迅速に検査し、専用web上で診断結果報告書を作成、電子メールで 送信する。
(情報の内容)
利用者毎のカルテ情報、診断結果報告書、水温別病気の発生の統計情報
③ 水産業普及システム
人材育成と魚食普及の情報を提供する。
水域情報調査地点(図1.3.3)では、漁協支所の職員が7時ごろに、町役場支所の職員 は8時半ごろに、定められた地点で水温・DOを測定し、その結果を専用のwebサイトから 入力する。概ね7時から9時の時間帯にwebサイトで公開される。水質情報調査地点(図
1.3.3)では、年4回、町役場職員が水温・DO・塩分・COD等を計測する。
図1.3.2 魚健康電子カルテシステム
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魚病の検体は、年平均1万尾であり、職員2人体制で対応しているが、多いときは1万 8千尾にもなり、その場合は4人体制を取っている。検体については、専用のwebサイト にアクセスし、検体情報を入力する。検体自体は、西海支所へ持ち込まれる。
1.3.3 情報の提供方法
Webサイト「愛南町水域情報ポータル」で公開(図1.3.4、図1.3.5)しており、パソコ ンやスマートフォンでアクセスできるが、情報漁業者には携帯電話(i-モード)の利用者 が多いことから、携帯電話からの利用にも対応できるようにしている。
水域情報可視化システムへのアクセスは、年間5,6千件であり、日平均15件程度であ る。養殖生産者はおよそ40経営体あるが、経営体の中にはFAXで情報提供を希望する者 がいることを考えると、養殖生産者の利用者は毎日閲覧しているものと推量される。
魚病の検体の検査結果は、事前に登録している利用者へメールで知らせ、携帯電話(i-モード)に対してはすぐ見られるようにしており、またパソコンやスマートフォンの利用 者には、リンクを貼り、そこにログインすることで見ることができるようにしている。
PDFでダウンロードすることもできる。
図1.3.3 水域情報の調査地点
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愛南町の養殖生産者は、手書きに養殖日誌をつけている者がいるが、webサイトからの 情報を蓄積し、養殖生産に活用している生産者もいる。
赤潮発生という緊急時への対応としては、赤潮を早期に探知できる、緊急時には漁業や 養殖業関係者へ速やかに通知することができる、広範囲にかつ長期間取得しているデータ を分析することで赤潮等の発生予測にも役立てられることから、愛南町沿岸では、周辺地 域と比較して、赤潮による被害が少ないなどの効果が表れている。
http://www.ainan-gyoshoku.jp/ainanict/Portal/index.aspx
図1.3.4 愛南町水域情報ポータルサイト(1)
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http://www.ainan-gyoshoku.jp/ainanict/WaterAreaInfo/WaterQualityInfo.aspx
図1.3.5 愛南町水域情報ポータルサイト(2)
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