4 海外の産地魚市場における ICT 活用の事例
4.7 ノルウェー浮魚販売組合(NORGES SILDESALGSLAG)
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(透明性)
公正公立な競争を確保する開かれた市場を提供
漁業者とバイヤーが専用のシステム(エクストラネットExtranet)にアクセス
し、関係情報が取得
(資源管理)
漁獲量が報告されたときの管理
当局への報告 陸揚げ時の現場管理
(組合を構成する漁業船団)
旋網船79隻 トロール船20隻 沿岸漁船500隻 上記の他、本組合市場を50隻の外国船が利用
(運営予算)
漁船1隻あたり漁獲金額の0.65%の手数料で運営
なお、ノルウェーの漁業管理は次の考えに基づいている。
持続可能な漁業管理(国連)
長期的・伝統的な海洋資源の利用
厳格な規則による責任と長期見通しをもった漁業 予防的な取組を基本として海洋資源の持続的利用
図4.7.2 入札前及び入札後の情報の収集・提供
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4.7.2 インターネット・オークション
市場取引は、バイヤーが一つの価格を入れるブライド・オークションという入札方式
(せりではなく入札)がとられている。オークションは24時間360日、1日の入札回数 は、食用向けが4回、油・フィッシュミール向けが3回である。
入札前や終了後の情報のやりとりを図2.7.2に示す。また、開札時刻と落札結果の情報 提供について、その事例を図2.7.3、図2.7.4に示す。
入船情報は、電話でのやり取りしシステムに入力している。バイヤーは事前に登録し、
パスワード、ユーザー名を入力して、専用のアプリケーションからインターネット通信に より、iPhone、iPadなどのモバイル機器を使って、どこにいても入札に参加することが可 能である。バイヤーは、ノルウェーに限らず、ヨーロッパ各国から参加している。
入札時点でバイヤーは商品を見ていない。信頼関係が既に構築されていること、大量に かつ数多くの入札があることから、商品の実物をいちいち見ている時間がないことが理由 であるが、落札した後に加工場で商品検査したとき、品質が落ちることがわかった場合に は漁業者と再度価格交渉を行う。
かつて電話やFAXでの情報のやりとりを行い、紙媒体で記載したり記録したりしていた が、作業的に大きな負担であったこと、誤りが発生していたことから、1990年代から情報 を電子化し始め、2000年ごろから現在のシステムになった。
入札後、バイヤーは4週間以内に組合の請求に基づき購入金を支払わなければならない。
漁業者は2週間以内に売却金を受け取ることができる。組合が決済の円滑化や保証を行っ ているということである。
バイヤーの加工場は一般にカントリーサイドに所在し、市場取引が終わると漁船はバイヤ ーが指示する加工場へ向かう。そこで加工場前面の岸壁に接岸し陸揚げを行う。
図4.7.3 インターネット・オークションの開札時刻
https://www.sildelaget.no/
117 4.7.3 情報の提供・公開
バイヤーや漁業者は、スマートフォン用の専用アプリやwebサイトにアクセスすること で次のような情報が得られる。
Extranet:iPhone、iPad、Android用のアプリケーションでリアルタイム情報を取得 a.漁獲情報(漁場情報・漁場図)
b.漁場番号や漁獲量に関する詳細な情報
c.魚種別、バイヤー別、価格別に分類・整理された入札結果 d.漁獲割当量と達成状況に関する情報
一般向けにはwebサイトからつぎのような情報が公開されている。
a.漁獲情報 b.漁獲割当量
c.漁獲割当量達成状況 d.取引情報
販売商品には、漁獲証明書Catch Certificate(トレーサビリティと衛生証明書の両方 の機能を持つ)と言って基本番号を付けてバイヤーへ引き渡しており、その情報はデータ ベース化されている。番号に詳細な情報が紐づけされている。MSC認証も取得してい る。
https://www.sildelaget.no/
図4.7.4 落札結果の情報
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図4.7.5は、浮魚販売組合の販売における取引高の推移をみると、厳しい資源管理の下
で単価の維持、増大が図られているのがわかる。
図4.7.5 浮魚販売組合の直接販売における取引高の推移
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