4 海外の産地魚市場における ICT 活用の事例
4.8 ペラジア社(Pelagia AS)
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購入した商品について、浮魚販売組合から送られてくる漁獲情報・販売(購入)情報の
例を図4.8.2に示す。4.7.3で記述したように、基本番号で管理されている。会社として
は加工処理した商品の販売先までしか責任が持てないことから、各加工場で処理された 後、漁獲・購入情報に加工処理に伴う情報とその後の販売先に関する情報が追加され、基 本番号で会社に保管される。
加工場からの商品の積み出しは、EUなど近接国であれば運搬船で直接輸出する。遠方国 については、運搬船でロッテルダム港などへ集められ、その後中国、日本などへ輸出す る。このとき運搬船には、パレットの上に20kg箱を載せて運ぶか、あるはコンテナに入 れて運ぶ。トラックでかなり規模の大きい冷凍倉庫へ陸送・集荷し、それから海外へ輸出 する場合もある。この大型冷凍倉庫は、国際ターミナルのある港湾に所在してあるわけで はない。
図4.8.2 漁獲情報・加工場までの配送情報
専用webサイト
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4.8.2 ペラジア・リアヴォグ水産加工場(Pelagia Liavåg)
ペラジア社のリアヴォグに所在する加工場である。加工場前面には2隻の漁船が同時に 陸揚げできる岸壁があり、時間当たり70トンを陸揚げできる。主にサバとニシンを扱っ ており、冷凍のラウンドかフィレに加工する。冷凍能力9,000トンの倉庫を有し、年間 50,000トンを生産している。
水産物の陸揚げ・加工場内搬入から箱詰め・出荷までの流れの状況を図4.8.3に示す。
① 前日夜6時~7時の入札でサバ650トンを落札→真夜中1時に漁船が接岸→翌朝6時か ら陸揚げ開始→夕方6時に終了
② 浮魚の漁獲は傷をつけずにかつ効率的に船倉に入れるため、フィッシュポンプを使用 する。漁船の船倉温度は-2℃に保持。
③ 陸揚げはフィッシュポンプで-2℃に保持したタンクに入れ、その後ベルトコンベヤで 工場内へ搬入する。
④ 自動選別機で規格(大きさ)別に仕分けた後、ライン別に20kg詰めの箱に梱包する。
各ラインのコンベア端には小タンクを設置し-2℃に魚体を保持する。
⑤ 工場内は機械化・自動化、衛生管理、鮮度保持に努めている。
図4.8.3水産物の陸揚げ・加工場内搬入から20kgに箱詰め・出荷まで
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漁船から陸揚げした後、サンプリングを取り、内臓(餌及び消化具合)、エラ、肉質、
大きさ、重量(平均)を確認する。サイズや重量が大きい場合はよいが、小さい場合には 取引価格を再度交渉する。
漁獲から加工・出荷までの情報の管理(トレーサビリティ)の状況を図4.8.4に示す。
トレーサビリティ情報として、購入した商品について、浮魚販売組合から送られてくる漁 獲情報・販売(購入)情報に、製造日、製造ライン、ロットNo.などの情報を追加して保 管している。サンプルの商品の品質検査の結果も写真付きで保管し、買手の求めに応じて 発出できるようにしている。
サバは日本向けであり、近隣の港(Hareid)からコンテナ貨物船(フィーダー船か)で ロッテルダムやハンブルクへ運搬される。そこでいったん陸揚げされ、中国行きの貨物船 へ積み替えられる。中国では日本向けのコンテナ船に積み替えられる。Hareid港にはコン テナ貨物船が週2回来航する。
図4.8.4 漁獲から加工・出荷までの情報の管理(トレーサビリティ)
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