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ペファ・オンライン・オークション・システム(Pefa Online Trading Platform)

4 海外の産地魚市場における ICT 活用の事例

4.6 ペファ・オンライン・オークション・システム(Pefa Online Trading Platform)

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4.6 ペファ・オンライン・オークション・システム(Pefa Online Trading

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や自己の取引に関する情報にアクセスし、デジタルデータとして取得できる。これらを基 に、過去の陸揚げを分析することでどこに陸揚げするかといった計画をたてることができ る。

4.6.2 デンマーク・フィッシュ・オークション社(Danish Fish Auction AS(DFA))

DFAは、デンマーク、ユトランド半島西海岸の 3つの港-テューボルン(Thyborøn)、ヴ ィデ・サンデ(Hvide Sande)と トースミンデ(Thorsminde)-にあり、インターネットを 利用した国内で最も近代的なオークションであり、北海やバルト海からの品質の高い水産 物を提供する。

最新技術の設備と最新の建物を有し、水揚げ、選別、貯蔵や流通の各段階において、先進 的な選別や自動アイシング機を導入し、経験や専門技術を有するスタッフを配置させると ともに、一貫したコールドチェーンを確保することで、品質の高い水産物を供給している。

MSC認証を取得しており、船から消費者までのトレーサビリティを確保している。漁船に よって水産物が十分に供給されていることやデンマークや海外からのバイヤーが多いこと

図4.6.2 Pefaのwebサイト

https://www.pefa.com/

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http://www.dfa.as/index.asp?sprogid=2

図4.6.3 デンマークのテューボルン(Thyborøn)における市場取引の流れ

111 から、良い販売価格を形成できる。

4.6.2 事例:テューボルンの魚市場

テューボルン港は2001年まで国の管理下にあったが,市へ売却され現在は市(市議 会)の管理下におかれ,貨物や漁船、プレジャーボートが棲み分けして利用している。周 辺は、水産業を中心とした人口約2,000人の漁村である。テューボルンの魚市場は1924 年に創設された。2001年にペファ・オンライン・オークション・システムが導入された。

漁船からバイヤーに引き渡されるまでチルド状態を保つことは、鮮魚の高い品質確保に おいて不可欠であることから、一貫したコールドチェーンを確保している。

市場取引の流れを図4.6.3、図4.6.4に示す。

(船上処理・箱詰めもの)

船上で、内臓を除去し、氷を入れてチルド状態で箱詰めされる。箱は、計量され、漁獲日、

漁場などの情報が記載されたラベルが貼られる。これにより、トレーサビリティが確保され、

漁船からスーパーマーケット、魚屋、レストランまでの生産履歴をトレースできることにな る。漁船からバイヤーに引き渡されるまで魚には触れることはない。

http://www.dfa.as/index.asp?sprogid=2 図4.6.4 電子せりの状況(Thyborøn)

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(プラスチック製魚箱入りのもの)

陸揚げ後すぐに販売のため低温のオークション・ルームに置かれる。選別や量を正確に行 うために自動選別機を使用している。ただし、ある魚種については自動選別機ではなく人手 で選別、計量とラベル貼付けを行っている。

魚箱は洗浄されており、使用前にはチルドの低温にされる。選別された後、水産物は氷の 入った魚箱に入れられる。EU基準にはより正確に品質を評価すべくA+/E、E/A+などの記号 で等級を設けており、中でもEが最も高い品質を示す。この等級は、実物を下見できないイ ンターネット・オークションに参加するバイヤーにとって、購入の判断の目安となっている。

品質管理士(クウォリティ・コントローラ)は、商品をロットごとに厳しく品質をチェック し、等級別に分類する。

陸揚げされた水産物は朝7時のオークションにかけられる。バイヤー(事前登録)は、DFA の web サイトから商品目録と各商品の品質を見ることができる。地元のバイヤーは魚市場 に出向き、直接自分の目で商品を下見し品質を確認できる。その後バイヤーはオークショ ン・ルームでオークションに参加する。せり表示スクリーンのクロックは、高値から始まり、

バイヤーが単価を入力するまで値を下げていく。バイヤーはそのロットからどれだけ買い たいか数量を決める。

販売(せり)が終わるとすぐに、商品は保冷車に積み込まれ、直接ヨーロッパ各地のマー ケットに届けられるか、国内の物流センターへいったん運ばれ、そこで積み替えて最終目的 地へ輸送される。輸送にあたっては、求めに応じて氷や水を入れている。DFAは陸揚げ、選 別、配送に使用される魚箱の管理(提供・回収・洗浄等)を行っている。

DFAは、バイヤーがオークション・システムを利用するうえでのサポートや、販売(せり)

後の配送、バイヤーへの請求、漁業者への支払いなどを行う。効率的な配送や漁船から消費 者までの一貫したコールドチェーンは、水産物の高い品質を確保するうえで必要不可欠で ある。漁業者にとってもバイヤーにとっても重要なことだが、インターネット・オークショ ンを導入したことで、国内に限らずヨーロッパ全土から幅広くバイヤーの参加を実現し、こ れにより販売価格の安定化が図られている。

4.6.4 2004年のテューボルンの魚市場

2004年のテューボルンの魚市場の状況を図4.6.5に示す。

視察当時、港全体が食品施設,工業用施設,倉庫修理場施設のエリアから構成され、その 食品施設には大きな魚市場・加工場を建設中であった。EU 指導の下、漁船の削減を行って いたことから、品質向上や流通改革により価格の安定や工場に努めていた。魚市場はEUか らの補助を受けて、大容量の冷蔵保管施設の整備を行うとともに、衛生面、品質管理を重視 し、市場の低温管理や衛生管理に努め、ヒラメの等級選別機、魚箱洗浄機を設置するなど、

店頭に出るまで魚に手で触れないシステムの構築に取り組んでいた。

せりは7時に開始され、販路拡大のため、インターネット(2001年開始)を取り入れて ヨーロッパ各地(12か国)に鮮魚として出荷していた。魚市場に直接来るバイヤーは15

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人程度と少ないが、ネットバイヤーはヨーロッパ全土に広がり、約500名にもなってい た。せりシステムはペファ・オークションシステムである。

本システムでは、船名、魚種、規格等級(6段階)、漁獲方法、場所、時期、漁の期間 等が情報化され、何がどのくらいの値段で売れたのか、次の船がいつ水揚げされるのかも 知ることができる。取扱量は多い日で約150トン、年間2億クローネであった。冷凍、鮮 魚などの区分は箱の色で識別できるようにしていた。

全国漁港協会発行雑誌漁港「海外漁港調査団報告」(2004年調査)

図4.6.5 2004年のテューボルンの魚市場

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