第 9 章 属性使い 115
9.2 属性使いスペルリスト
9.2.1 基本能力
基本能力は、ある属性の[属性使い]を習得した時点で全て使用可能となる。
■覚醒
目標値:表参照* 消費霊力:表参照* 効果範囲:接触/表参照 持続時間:6時間 属性ルールの「生成」で定義された存在を行動可能にする。
• 対象の無生物を動けるようにし、自律行動可能にする。
対象の動作は、大きさを著しく変えない範囲で設定してよい。
• 大きな物体の一部にかけるなど、特に形を指定しなかった場合、人型のシルエットをとる。人形の素体 のような物で、「頭、胴、手足(指)」がわかる程度であり、手足を用いて物理的な動作を行うことがで きる。具体的な形を指定したければ、[生成]や[流動]、あるいはその他の手段で形を用意すること。
例外として、木や花、茂み、映像、影などはそのままの形で[覚醒]させられる。
• 目標値や消費霊力は「属性使いの大きさ表」を参照する。但し、消費霊力は最低で4とする。
永続的でない自分の[生成]物にかける場合は消費霊力は半分となる。
• [覚醒]された対象は自律行動が可能で、全ての判定値を最大「[属性使い]Lv×2」で持つ。但し、後 述の通り、判定値は[覚醒]する物体の大きさに制限される。
力仕事などの判定では、(m単位での大きさ)がボーナスになる。一方で、〈隠密〉など体の大きさが 不利になる状況では、(m単位での大きさ)がペナルティになる。
判定は達成値を固定値で「判定値+10」として簡略化するとよい。HPが必要な場合、10+(m単位での 大きさ)とする。
• 対象が行える判定は、〈運動〉〈隠密〉〈感覚〉〈抵抗〉。例外として、風の場合は〈飛行〉、水の場合は
〈水泳〉を持つ。
加えて、術者が習得しているスキルを1つ与えてもよい。この場合、[覚醒]した対象は、そのスキ ルを用いて行う単純作業(作業手順を術者が具体的に説明できる作業)を行うことができる。例えば、
レシピの通りに料理を作る、予め決めておいたとおりに大工仕事をする、文書を写す、などが可能。状 況に応じた判断が必要な行動や、新しい料理を考えるといった行動はできない。付与したスキルを用い た判定の場合、判定値は「元の判定値+(付与したスキル)」となる。
• 風や炎、光、闇、映像は物を持つことができないし、水は流れで物を運ぶことはできても持つことはで きない。これらに関しては、「何が動いているか」をもとにGMが判断する。
• 人間の子供程度の知能を持ち、術者の命令に従うNPCとして扱う。本来感覚器官を備えていない物体
千幻抄 〜幻想郷
TRPG〜ver1.20でも、人間と同様の五感を備えているとする。
感情はなく、発声は不可能で通常の会話はできない。術者とのみテレパシーによる会話が可能。普通 に声が届く範囲を目安とする。
• [覚醒]した存在は戦闘を行えない。回避はできず、弾幕攻撃を自動回避することもない。
• [覚醒]した存在は、術者の指示(事前に条件を指定して指示しておいてもよい)で、術者の習得して いる追加能力のうち同じ属性のものを1回だけ使用できる。能力の対象は、発動する時点で[覚醒]し た存在が認識していればよい。
判定には術者の判定値・DPを用いる。さらに、発動のタイミングで術者は霊力を消費する。[覚醒]
に使用した霊力の分だけ消費霊力を軽減してよい。
戦闘時には、術者の能力の発動と見なして「能力の発動はターンあたり1回」のルールに従うが、術 者は他の戦闘行動と同時に指示を出しても構わない。
追加能力の発動後、残りの効果時間にかかわらず、[覚醒]の効果も終了する。
• 大きさの下限は、大きさの修正を行う前の判定値に依存する。目安として、(判定値×10)cmの大きさ が下限になる。従って、「砂粒ほどの大きさで判定値10の覚醒物」等を作ることはできない。小さな物 体を[覚醒]する場合、この制限に従って[覚醒]した対象の判定値を低くすること。
• 効果が終了したとき、対象はそのままの形で残る。物理的な強度は本来のものに戻るため、崩れてしま うこともある。最初に[覚醒]を使用したときの消費霊力を再度消費することで、判定無しに効果時間 を6時間延長してもよい。
• 固体である場合、大きく形を変えることはできない。固体でないものは、元の姿と不定形の姿(通常そ の物体が存在しているときの姿)をとることができる。
• [覚醒]した存在は、[流動][偏向]に対しては[覚醒]の達成値を越えない限り影響を受けない。固 体の場合、元の形を変えられると行動を阻害される。身体部位が無くなった場合を想定してGMが判断 すること。
■広域効果
目標値:表参照 消費霊力:表参照 効果範囲:表参照* 持続時間:1時間 広範囲に属性に応じた影響を及ぼす。
• 術者を中心に「広域」で定義された現象を発生させることができる。極端な効果は及ぼせず、具体的な 効果は、数値的には規定しない。GMが適宜判断すること。
• 範囲は直径が[属性使い]大きさ表の20倍の円状の領域になる。高さが必要な場合、幻想郷の範囲内で は無限に伸びているとしてよい。(天候を操作するものもあるので、大体「雲の高さまで」としておく)。
• 消費霊力を再度消費することで、判定無しにさらに1時間延長してもよい。
• 属性の強弱関係にある[広域効果]が重なった場合、達成値を比べる。強い属性の達成値が勝てば、弱 い属性の[広域効果]を打ち消して強い属性の[広域効果]が働く。
■消滅
目標値:表参照 消費霊力:表参照 効果範囲:30m/表参照 持続時間:一瞬/永続 対応する属性が「優位属性」の関係にある(対応する属性に対して「弱い」)属性の、「生成」によって定義 されたものを、消去する。
• 「属性使いの大きさ表」で決まる範囲内について、対応する存在を消去できる。
• 範囲の縁まで、術者から30m以内であればよい。
• 対象物が自然の存在であった場合、発動に成功すれば消滅する。
• 対象物が、何らかの持続している能力によって生成されている場合、[消滅]の達成値が生成している 能力の達成値を越えなければ消去できない。
• 誰かの持ち物に対してかける場合は、持ち主が精神抵抗を行える(手に持って自由に動かせる、あるい は身につけているもの。触れている程度では持ち物と見なさない)。
• 消滅させられる部分の形は、球状か直方体状のどちらかで、いずれの場合も正確な形ではなく若干ので こぼこがある。
• 弱い[消滅]を連続して使用し、工具の代わりに使うことも出来る。この場合、目標値16で判定し、霊 力3点消費する。これで1時間の作業を行うことが出来る。普通に工具を使うよりも速く、精度も良い。
〈彫刻〉などの達成値に「+[属性使い]Lv」の修正を得られる。
• 属性使いの追加能力や、属性使いと組み合わせた妖術が効果を発揮している場合、その属性に対して「優 位属性」の関係にある属性の[消滅]を使用することで、これらの能力の効果を解除できる。
対象の効果の達成値と比較し、勝っていれば能力の効果は消滅する。
また、達成値が足りない場合は、[消滅]の達成値の1.5倍(切り上げ)と対象の効果の達成値を比 べ、前者の方が大きければ、差の分だけ後者の達成値を減らす。この場合、効果範囲などは再計算しな いが、以後の抵抗目標値に関しては減少した値を使う。
■生成
目標値:表参照 消費霊力:表参照 効果範囲:30m/表参照 持続時間:1時間 属性ルールの「生成」で定義されたものを作り出す。
• 各属性の「生成」に定義されたものを作り出す。6章「属性」に記載されている「属性表」を参照する こと。
範囲の縁まで、術者から30m以内であればよい。
• 空気中や水中であれば、元々あった物質と入れ替わるように出現するが、固体のある部分に重ねて生成 することはできない。範囲内に固体を含んだ場合、その部分だけ切り取られた形で生成される。
• 術者の意志で、作られた物体はそのまま物理法則に従って運動するとしてもよいし、重さのあるもので あってもその位置に固定されるとしてもよい。但し、(自重に加えて)自重より大きな力がかかると固定 が外れて落下し、以後は物理法則に従って運動する。物体でないもの(光や闇)はその位置に留まる。
• 生成物の形は、術者が特に指定しなければ球状か直方体状、あるいは自然に一般的に存在する形そのま まで、いずれの場合も正確な形ではなく若干のでこぼこがある。
全体が効果範囲内に収まっている限り、複数の部分に分割されていても良い。
これら以外の形を指定する場合、発動の前に10秒(1ターン)をかけて形をイメージする必要があ る。このとき、{感覚}+〈イメージ〉を用いて、GMが決定した目標値に対して判定を行う必要がある。
失敗すると、望んだ形にならない。明らかに不完全な物ができあがる。物体であれば{感覚}+〈彫刻〉
など、他のスキルを許可してもよい。
作成に特殊な技術が必要な道具(刃物や鍵など)を作る場合、さらに10秒(1ターン)を使って{知 性}+〈鍛冶〉など、適切なスキルでの判定を行う必要がある。これらの目標値はGMが判断すること。
目安として、
– わかりやすい幾何学的な形(凹みのない立体や細かい形を指定しない器、箱、階段など)で目標値 16、表面を滑らかにする、直線にするなど、精度を求めれば目標値18以上。
– 外から見ただけでは構造のわからない立体で目標値20以上。
– きちんとした構造を持つ道具を作る場合、手押しの荷車程度で目標値22。複雑なカラクリを持つ ならそれ目標値25以上。
– 生成した物体に芸術性を求められる場合、〈彫刻〉などのスキルを使用して出来映えを決める。
• 生成物を調べた場合、{知性}+〈属性知識〉の判定で、生成物が[属性使い]の能力による物であるか どうか鑑定することができる。この場合の目標値は通常で18。生成時に具体的な形を指定し、スキルを 用いて判定を行っている場合、その達成値が目標値になる。
• 生成物は1時間で消滅する。
生成するときの消費霊力の半分(切り上げ)を消費することで、判定無しにさらに1時間延長してもよ い。これは生成した存在から離れていても行える。
生成物によって与えられた影響は消滅しない。また、炎が延焼してできた炎や、雷によって発生した 炎など、二次的にできたものは自然の存在として扱い、消滅しない。生成物は持続時間の間自然に消滅