第 7 章 神術・陰陽術 73
7.2 神術・陰陽術スペルリスト
7.2.2 その他のスペル
■加護 (かご)
目標値:18 消費霊力:6 効果範囲:術者 持続時間:一瞬 神(あるいは自分の信仰の対象)の加護を受け、小さな奇跡と言えるような幸運に恵まれる。
• 使用後1日の間、([神術・陰陽術]Lv)回まで、 判定で振ったダイス1つの出目を自由に変更できる。1 回の判定で複数回使用しても良い。例えば、命中判定で1,2,5,6という出目が出た場合、2回分を使用す ることでこれを6,6,5,6に変更できる。
但し、1個以上のダイスの出目をこの方法で変えた場合、まだ回数が残っているならば、その数を1 回減らすこと。 全部で5回変更可能な場合、最初に2個のダイス目を変更したら、2+1=3回分が消費 され、2回分だけが残る。5回分を一度に使用することは可能で、この場合は5回分が全て消費されて 効果を終了する。
• 適用可能な判定は、自分が行う行為の判定や自分に関わる偶然についての判定、自分が与える・与えら れるダメージ判定に限られる。
• 一度発動を試みると、成否や効果の消費にかかわらず、1日が過ぎるまでは再度[加護]を使用するこ
千幻抄 〜幻想郷
TRPG〜ver1.20とはできない。
• このスペルを習得しているキャラクターは、毎朝の宗教的な儀式や習慣として[加護]を使用している、
と設定してよい。(もちろん、判定や霊力の消費は通常通り行っておくこと。霊力の消耗を抑えたい場 合は[加護]を使用しないことを選択してもよい)
• このスペルは持続している効果と見なさない。
• このスペルはスペルカードに設定できない。
■加持 (かじ)
目標値:16 消費霊力:4 効果範囲:30m 持続時間:一瞬 対象の生物やキャラクター1体のHPを回復する治癒術。
怪我や病気、毒、呪い、効果を持っている能力などに対しても有効。
• 回復するHP量は「[神術・陰陽術]Lv×5」となる。スペルカードが展開中であれば、本人のHPで はなく、展開中のスペルカードHPを治癒しても良い。
• HPが0から回復していて気絶している対象に対しては、HPを回復しない代わりに気絶から回復させる ことを選んでも良い。
• 霊力が0の対象に限り、霊力を1点回復して気絶から復帰させる。HPの回復と同時に効果がある。
• 拡大した場合でも、キャラクター1人あたり、本人のHPか展開中のスペルカードのHPかどちらかし か選べない。
• そのほかの怪我や病気、毒がある場合、それらに対しても効果がある。これらの障害に関しては16.2
「ダメージと霊力」の項にある通りGMの裁量によるので、[加持]による効果についてもGMが適宜決 めること。適当に目標値を設定し、[神術・陰陽術]Lvを考慮したうえで、完全に治癒したり、治癒ま でにかかる時間が短縮したり、段階的に回復(ペナルティーを設けていた場合、緩和するなど)したり、
といった効果を与えればよい。
目安として、
– ひきはじめの風邪:目標値16で治癒
– ねんざや大きな出血:目標値20で治癒、目標値18で治りが早くなる など。
• 対象に働いている能力による効果(精神系や肉体操作系スペルなど)がある場合、それぞれの能力と比 較して、達成値で勝っていればその効果を打ち消すことができる。どのような能力が働いているか事前 に知っている必要はないが、打ち消された能力や打ち消されずに残っている能力を知ることはできない。
これはHPの回復などの効果と同時に働く。
• 達成値が足りない場合は、[加持]の達成値の1.5倍(切り上げ)とそれぞれの能力の達成値を比べ、前 者の方が大きければ、差の分だけ後者の達成値を減らす。 この場合、効果範囲などは再計算しないが、
以後の抵抗目標値に関しては減少した値を使う。
• 術者が明示的に個々の効果を指定することで、「指定した効果について[加持]による打ち消しを行わ ない」ことを選んでもよい。当然、「対象にその能力が働いている」ことを術者が知らない効果は指定 できない。
■神懸 (かみがけ)
目標値:16/21 消費霊力:2/4/8 効果範囲:視界/接触 持続時間:一瞬/10分 断片的な印象を通して予知を行ったり、真実を知ったりする。
• [神懸]を習得しているキャラクターが何か重要な物品に触れたり、重要な場所へ行ったり、重要な人 物と出会ったりしたとき、GMは[神懸]の判定を行わせてよい。プレイヤーは判定を行うか拒否するか 選択できる。判定を行った場合、霊力を2点消費する。GMは達成値に応じて断片的なイメージ、言葉、
白昼夢などの形で情報を与えてよい。
これは将来起こりうる出来事であったり、現在の状況の真実についての暗示だったり、過去に起こっ
た出来事の示唆であったりする。この効果を得るには発動を行う必要はなく、イメージの長さにかかわ らず効果は一瞬と見なす。
• 強い感情や魔力が関わっている場合、GMは適当な目標値で精神抵抗を行わせても良い。失敗すると精 神的な影響(混乱、朦朧、あるいは感情に支配される、など)を受けたり、疲労や負傷を受ける場合が ある。GMは致命的でない範囲で決定すること。
• 術者が意図して発動させ、同じ効果を得ることができる。この場合、目標値は最低21で、消費は8と なる。また、結果を得るまでに10分の時間を要する。
• 別の使用方法として、戦闘での短期的な予知を可能にすることもできる。
効果時間の間、術者はDP回復に+1のボーナスを得る。この場合は目標値16、消費4となり、 他の スペルと同様に1回の攻撃行動で発動することができる。
• シナリオ次第では扱いが面倒になる可能性があるため、GMは習得を認めなくてもよい。
■使鬼 (しき)
目標値:18 消費霊力:5/8 効果範囲:接触 持続時間:6時間 簡単な仕事をこなす簡易式神を作る。
• 簡易式神を1体作り出す。式神は全ての判定値を最大で([神術・陰陽術]Lv×2)で持ち、飛行が可能。
判定値は最大までの範囲で術者が選択できる。但し、判定値によって大きさの下限が定まる(大きさに よって判定値の下限が決まっている)ことに注意。
原則的に、術者の口頭での命令に従うNPCとして扱う。判定は達成値を固定値で「判定値+10」とし て簡略化すると良い。
• 生成された時点では、術者は手で式神に触れている。
• 大きさの下限は判定値に依存する。目安として、(判定値×10)cmの大きさが下限になる。従って、「砂 粒ほどの大きさで判定値10の式神」等を作ることはできない。
• 簡易式神は人間の子供程度の知能を持つ。与えられた判定値で、以下のスキルを習得していると見なし て判定を行ってよい:〈運動〉〈飛行〉〈隠密〉〈感覚〉〈抵抗〉。
感情はなく、音声で簡単な受け答えをすることができる。
加えて、術者が習得しているスキルを1つ、同じレベルで与えることができる。簡易式神は、そのス キルを用いて行う単純作業(作業手順を術者が具体的に説明できる作業)を行うことができる。例えば、
レシピの通りに料理を作る、予め決めておいたとおりに大工仕事をする、文書を写す、など。
この場合の判定では簡易式神の持つ判定値と付与したスキルを使い、判定値は「元の判定値+(付与 したスキル)」となる。
状況に応じた判断が必要な行動を取らせる場合、GMがNPCとして操ること。新しい料理を作るな どの創意工夫をする能力はほとんど無いとする。
• 簡易式神は透明化できる。但し、透明化している間は、他の物体を動かすことができなくなる。
• 発動時に霊力を8点消費して作成した簡易式神は、術者と感覚を共有する。但し、術者が指示を出すと きは口頭で伝えなければならない。
• 式神の姿は、術者がよく知っている生物の姿をとらせることができる。どのような姿であっても、色や 細部の形、雰囲気が特殊で、姿を見れば自然な存在でないことがわかる。肌が見えないような服を着せ る、幻覚を併用する、など他の手段を用いて偽装することは可能。
• 戦闘は不可能で、攻撃も回避も行えない。必要な場合、HPは一律10として扱う。
• 同時に使役可能な簡易式神の数は、([神術・陰陽術]Lv÷2切り上げ)体まで。
■照妖 (しょうよう)
目標値:16 消費霊力:3 効果範囲:視界内 持続時間:30分
妖怪や魔法などの存在を見分ける。また、変身している妖怪や魔法、能力などの正体を暴く効果もある。
• 効果を発揮している能力や魔法のアイテムなどは、視覚的に光を放って見えるようになる。隠されてい
千幻抄 〜幻想郷
TRPG〜ver1.20ない限り、発見に判定は要らない。これは「魔力や妖力を光として知覚している」と言える状態で、実 際に物体が光を放つわけではなく、術者にしか見えない。現実には光ではないため、術者の感覚を阻害 する(例えば、本来淡い光を放っているものと区別がつかなくなる、等)ことはない。
• 術者の視力や暗闇に影響されないが、合計で「[神術・陰陽術]レベル×50(cm)」を越える他の物体(固 体)によって遮蔽されるため、厚い壁の奥に物理的に隠されている場合などは知覚判定を要する。
• 発見した魔力や能力に関して、通常よりも詳しい情報を得ることができる。妖怪であれば、種族がわか る。効果が発揮されている能力がある場合、達成値で勝っていれば、(その位置と範囲に加えて)効果 がわかる。
• [照妖]の対象に対して働いている幻覚系スペルや[チェンジ]の効果に対して、達成値で勝っていれ ば、スペルの効果を打ち消すことができる。
• 一部のスペルや[コンシール]の効果が働いている場合、発見にも達成値の比較が必要になる。これら は各スペルの説明にある効果を優先する。
• また、別の使い方として、透明化や変身を解除することもできる。この場合、対象を指定して、相手の 能力の達成値と対抗判定を行う。[照妖]が勝てば、それらの効果は無くなる。
• 幽体を実体に、あるいは幽体化可能な実体を幽体に変えることができる。相手は精神抵抗し、失敗する と[照妖]の持続時間の間は幽体か実体(術者の望む方)に固定され、[幽体化]を用いてもう片方に変 化することができなくなる。
固体の中に半分以上が埋まっているか、周囲に実体化する余地のない幽体には無効。固体から半分以 上出ている幽体の場合、最も大きな部分が出ている方向へ移動させられて実体化する。
•
• [変身]による影響を打ち消すことができる。相手は精神抵抗し、失敗すると[照妖]の持続時間の間 は[変身]前の姿か後の姿(術者の望む方)に固定され、[変身]を用いてもう片方に変化することがで きなくなる。
■遠見 (とおみ)
目標値:16 消費霊力:4 効果範囲:下記 持続時間:10分 物理的な障害を無視して遠くの様子を見ることができる。
• 術者の[神術・陰陽術]Lvに対して「結界系術の大きさ表」を参照し、「大きさ」の単位を0.1kmに読み 替える。これが[遠見]の範囲になる。
• 効果時間の間、範囲内の自由な場所を視点として周囲の光景を見ることができる。暗闇の影響を受け ない。
• 一度作り出した「視点」は、最大で([神術・陰陽術]Lv×5)m/sの速度で移動できる。
• [破魔結界][バリア]や、魔力を防ぐような[禁域結界]の内部を見通すには、これらのスペルの達 成値を上回る必要がある。
• 「視点」がある場所では「能力が働いている」と見なすが、通常の知覚判定では感知できない。[照妖]
[識閾結界][ディテクション]等の場合、達成値を比較し、これらのスペルの達成値が上回れば感知さ れる。[アナライズ]を使用された場合、[アナライズ]の達成値が上回れば、[遠見]を用いて視点を 飛ばしていることが露呈する。
■方角 (ほうがく)
目標値:18 消費霊力:4 効果範囲:下記 持続時間:一瞬/3日 予め指定しておいた物体の位置を特定する。
• まず、一度このスペルを使うことで、接触している対象の物体や存在を「指定」することができる。「指 定」の持続時間は3日間。
対象が意志を持っている場合、拒絶するのなら精神抵抗が行える。
• 発見のために発動した場合は、術者の[神術・陰陽術]Lvに対して「結界系術の大きさ表」を参照し、「大