問題整理の優先順位付けを支援する
3. 問題解決アプローチ:現実的な問題の解決を助ける 4. 孤立を予防する:周囲の人々との関わりを促進する、ピア
サポートを提供する
5. セルフマネジメントの強化:今後、同じような問題が生じる 場合に備えて、自ら対応できるようにセルフマネジメントを 強化する
6. 専門的支援へ確実に引継ぐ:継続支援が必要かどうかをア セスメントし、必要な場合には確実に情報を引き継ぐ
特に、精神心理的な支援が必要となる場面について、特に告知 をイメージしながら見ていきましょう。
「肝がんである」との診断を受けると、、、
多くの場合は「ストレス反応」という以下に示すような典型的 な情動反応が生じます。
・状況判断ができず、まごつく
・落ち着きを失う
・気が動転する、興奮する
・パニックになる
・ひきこもる、無気力になる
・イライラする、怒る
ストレス反応の強さや経過を配慮した支援をしよう
アップダウンの激しい情動変化を伴う反応は、1~2週間程度 続きます。患者さんは「このまま死ぬのではないか」などの不安
とともに、治療に望まなければならないのに、感情のコントロー ルができない自分に驚き、不安も重なり動揺します。
注意をしたいのは、告知のあとに、続けて今後の検査や治療 の方向性を決定する必要がある点です。情動反応を呈している 場合には、多くの患者は、診断や検査結果を記憶し、丁寧に理解 することが難しくなります。そのため、病状や治療内容を理解し、
今後の治療方針を決定するために適切なインフォームド・コンセ ントの手続きを踏むためには、情動反応の強さや経過を見通し て、理解に負担のないスケジュールを組むようにします。
適切なインフォームド・コンセントの手続きを踏むために 具体的にできる工夫
・ 時間的にゆとりをとれるのならば、落ち着いた後に再度説明 をし、治療方針を相談する面接を設定する
・ 本人の緊張がとれ、安心できるよう本人が望むのならば信頼 する家族や第三者に同席を求める
・ 治療に関する重要なポイントをまとめ、落ち着いたときに振 り返ることができるように記録をして渡し、自宅で再度確認 するよう勧める
ストレス反応と睡眠
ストレス反応に対応するうえで、睡眠の問題は重要です。不眠 は、単に倦怠感を招くだけではなく、気分や集中力、決断力に大 きく影響します。睡眠がとれているかどうか、睡眠の習慣やリズ ムなどで困っていることがないか尋ねます。通常、不安について 医療者や患者さん同士で話しあったり、サポートしてもらうこと で、睡眠が改善されていくことは多いです。しかしこれらの支援
があっても不安・不眠が続く場合や普段の生活の支障が著しい 場合には、薬物療法を含めた支援を検討します。その場合には、
まず睡眠の状況を含め担当医に伝えます。生活への支障が大き い場合には、通院中の病院に精神科があれば、治療に合わせた 対応を相談することができます。総合病院に精神科がない場合 には、地域の医師会との連携に積極的なメンタルクリニックなど も相談先になるでしょう。
小川 朝生