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医療者としての精神的な配慮

ドキュメント内 肝炎医療コーディネーターこれだけは! (ページ 50-54)

問題整理の優先順位付けを支援する

3. 問題解決アプローチ:現実的な問題の解決を助ける 4. 孤立を予防する:周囲の人々との関わりを促進する、ピア

サポートを提供する

5. セルフマネジメントの強化:今後、同じような問題が生じる 場合に備えて、自ら対応できるようにセルフマネジメントを 強化する

6. 専門的支援へ確実に引継ぐ:継続支援が必要かどうかをア セスメントし、必要な場合には確実に情報を引き継ぐ

 特に、精神心理的な支援が必要となる場面について、特に告知 をイメージしながら見ていきましょう。

「肝がんである」との診断を受けると、、、

 多くの場合は「ストレス反応」という以下に示すような典型的 な情動反応が生じます。

・状況判断ができず、まごつく

・落ち着きを失う

・気が動転する、興奮する

・パニックになる

・ひきこもる、無気力になる

・イライラする、怒る

ストレス反応の強さや経過を配慮した支援をしよう

 アップダウンの激しい情動変化を伴う反応は、1~2週間程度 続きます。患者さんは「このまま死ぬのではないか」などの不安

とともに、治療に望まなければならないのに、感情のコントロー ルができない自分に驚き、不安も重なり動揺します。

 注意をしたいのは、告知のあとに、続けて今後の検査や治療 の方向性を決定する必要がある点です。情動反応を呈している 場合には、多くの患者は、診断や検査結果を記憶し、丁寧に理解 することが難しくなります。そのため、病状や治療内容を理解し、

今後の治療方針を決定するために適切なインフォームド・コンセ ントの手続きを踏むためには、情動反応の強さや経過を見通し て、理解に負担のないスケジュールを組むようにします。

適切なインフォームド・コンセントの手続きを踏むために 具体的にできる工夫

・ 時間的にゆとりをとれるのならば、落ち着いた後に再度説明 をし、治療方針を相談する面接を設定する

・ 本人の緊張がとれ、安心できるよう本人が望むのならば信頼 する家族や第三者に同席を求める

・ 治療に関する重要なポイントをまとめ、落ち着いたときに振 り返ることができるように記録をして渡し、自宅で再度確認 するよう勧める

ストレス反応と睡眠

 ストレス反応に対応するうえで、睡眠の問題は重要です。不眠 は、単に倦怠感を招くだけではなく、気分や集中力、決断力に大 きく影響します。睡眠がとれているかどうか、睡眠の習慣やリズ ムなどで困っていることがないか尋ねます。通常、不安について 医療者や患者さん同士で話しあったり、サポートしてもらうこと で、睡眠が改善されていくことは多いです。しかしこれらの支援

があっても不安・不眠が続く場合や普段の生活の支障が著しい 場合には、薬物療法を含めた支援を検討します。その場合には、

まず睡眠の状況を含め担当医に伝えます。生活への支障が大き い場合には、通院中の病院に精神科があれば、治療に合わせた 対応を相談することができます。総合病院に精神科がない場合 には、地域の医師会との連携に積極的なメンタルクリニックなど も相談先になるでしょう。

小川 朝生

行動経済学1: なぜ肝炎と分かっても検査を受

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