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4. 品目別 BtoC の現状と展望

4.1. PC 及び関連製品

4.1.1. PC 及び関連製品〜市場規模

「PC 及び関連製品」では、事業主体別にメーカー(外資系企業、日本系企業)による直 販、大手量販店、中小商店(ソフトウェア専業を含む)等で構成されており、当品目にお けるネットでの販売金額を算入している。

2001年の市場規模1,470億円に対し、2002年のPC及び関連製品市場は1,970億円、

電子商取引化率は15.47%と推計される。内訳としては、メーカー直販(ソフトウェア含 む)による販売額が約1,100億円、家電量販店やPC専門の量販店による販売額が約500 億円、モール等に出店する中小小売店等による販売額が約370億円と推計された。

表 4-1「PC及び関連製品」BtoC電子商取引市場規模

前回調査 今回調査  品目  2001 年 2002 年(予測) 2002 年 合計 EC 化率

PC 及 び 関 連製品 

メーカー直販  大手量販店  中小商店 

1,470 億円 2,600 億円

1,100 億円 500 億円 370 億円

1,970 億円 15.47%

4.1.2. PC 及び関連製品〜 2002 年の動向・背景

PC及び関連製品分野のEC化率は、15.47%と、BtoCにおける全品目のなかで最もEC 化率が高い。このようにEC化率が高い背景には、ある程度パソコンの知識を得られれば、

パソコンの性能(スペックや仕様)を見ればある程度の購入判断が可能となるためである。

さらに、ネット上では各社の商品を一覧化してその性能と価格を比較することも容易であ る。このように、機能と価格が重視される当品目では、他の品目に比べネットとの親和性 が高いといえる。

メーカー直販系のサイトでは、BTO(Built to Order:注文生産)を主体とした販売で あるため、これまではある程度知識のある上級者層の利用が多かった。しかしながら、

PCの買い換えが主な購買理由となってきていることにあわせて、メーカー直販系のサイ トでの BTO 利用は一般消費者の間にも広まってきているようである。また、PCの普及 率が高まり、コモディティー化が進んできていることを背景に、BTOのメニューにはPC の性能や機能をカスタマイズするだけでなく、デザインやカラーなどのカスタマイズも行

われるようになるなど新たなサービス競争が行われつつある。

ネット販売に取り組む中小商店の多くは、PC および周辺機器の価格競争が激しくなっ ていることから苦しい年であった。しかし、中には低価格をアピールしながら売上を順調 に伸ばす商店もある。このような商店では、ネット上での扱い商品を充実させるだけでな く、頻繁な価格情報の更新や、メール等を通じての新商品情報やお買い得情報を提供する などして、積極的に顧客囲い込みをしている。

大手量販では、2001 年に引き続きネット販売に積極的に取り組んでいる。なかでも大 手量販店に共通していえる取り組みは、ポイントカードをリアルな店舗でもネットでも共 通化して使える仕組みをつくり、店舗や商品情報をネットで提供し店舗への来店を促すな ど、リアルとネットの販売促進の融合をしている点である。また、中古のPCや関連製品 に力を入れている「ソフマップ」では、ネット通販サイト「ソフマップ・ドットコム」で

「平日セリウリ市場」を開設し、PC やPDA など中古デジタル商品を出品し、買い手が つくまで少しずつ値段を下げる、といったネットのリアルタイム性を有効活用した販促方 法もみられ、顧客のネット閲覧率や購買を促進している。

モバイルコマース

2002年のモバイルによる電子商取引市場規模は、当該品目BtoC市場の3%の50億円 程度と推計される。

PCの購入の際には、価格だけでなく、商品の細かなスペックやデザインなど、比較的 大量の情報をもとに、購入を検討することが想定される。そのため、限られた情報提供量 にとどまるモバイルコマースには不向きな品目となる。また、PC自体の普及率が高まる 中、既にPCを保有するユーザーが買い替えを検討するという局面が大半を占めるという ことなどから、モバイルのBtoC市場全体に占める比率は低位に留まっている。

4.1.3. PC 及び関連製品〜将来予測

今後PCの普及が進み買い換え需要が主体となってくるとともに、消費者のPCに関す る知識も浸透してくると考えられる。この結果、PCへのニーズは、各個人使い方や趣味 にあったPCへと質的に変化すると思われる。こうしたニーズに応える形でカスタマイズ

可能なBTO利用はより一般的な買い方になると思われる。また、メーカー直販の実店舗 でのBTOや家電量販店の中でも BTOを行うコーナーを設けるなどのリアルワールドに おいてもBTOを売りとしたECを行う機会が広まってくることも予想される。

また、インターネットのブロードバンド化/常時接続が普及することで、ソフトウェア の自動アップロードや、リモートメンテナンス、さらに、サプライ用品の利用状況に応じ た自動発注等のインターネットの特性を活かしたサービスが広がるものと思われる。単な るハードウェアとしての販売から、コンテンツやアプリケーションを含めた形でのビジネ スモデルが登場してくると考えられ、さらなる市場の拡大が考えられる。

モバイルコマース

「PCお及び関連製品」の2007年のモバイルによる電子商取引市場規模は、当該BtoC 市場の3%の150億円程度まで拡大すると推計する。年平均成長率は25%程度で、モバ イルコマース市場全体の成長率42%を下回る。

携帯電話の液晶の高精細化、通信速度の向上などにより、携帯電話の表現能力は大き く向上することが予想されるものの、同様に、PCのスペック向上、固定系のブロードバ ンド化も進展するため、BtoC市場全体に占める比率は、2002年と同程度に留まる。

表 4-2「PC及び関連製品」BtoC電子商取引市場規模・電子商取引化率調査比較

 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 EC 市場規模(億円) 1,970 2,600 3,400 4,300 4,500 4,900

今回調査 

EC 化率 15.47% 20.6% 23.3% 25.6% 27.0% 29.3%

EC 市場規模(億円) 1,480 2,600 3,650 4,550 5,220  5,670  前回調査 

EC 化率 12.2% 20.4% 26.8% 31.2% 33.5% 34.0% 

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000

2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年

前回調査 今回調査

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

40%

2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年

前回調査 今回調査

図 4-1「PC及び関連製品」

BtoC電子商取引市場規模調査比較(単 位:億円)

図 4-2「PC及び関連製品」

BtoC電子商取引化率調査比較