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産業関連機械・精密機械

3. 品目別 BtoB の現状と展望

3.5. 産業関連機械・精密機械

に直接ユーザー企業と電子商取引を行うビジネスモデルを成功させている。このようにア ジアの鉄鋼メーカーが先進的にIT化を行うことによりアジア市場で競争力を高めてきて いる。

表 3-8「鉄・非鉄・原材料」BtoB電子商取引市場規模・電子商取引化率調査比較

 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 EC 市場規模(億円)   11,200 28,400 44,200 64,700 86,000 110,000

今回調査 

EC 化率  3.01% 7.6% 11.6% 16.6% 21.5% 27.2% 

EC 市場規模(億円) 8,750  15,700 25,500 40,000 59,000 82,400    前回調査 

EC 化率 2.3% 4.2% 6.8% 10.5% 15.1% 20.6%  

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000

2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年

前回調査 今回調査

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年

前回調査 今回調査

図 3-7「鉄・非鉄・原材料」BtoB電子商 取引市場規模調査比較(単位:億円)

図 3-8「鉄・非鉄・原材料」BtoB電子商 取引市場規模調査比較

「産業関連機械・精密機械」におけるEC導入率は約37%、EC利用率は約15%と推 計され、EC化率は5.58%となる。

EC利用率は今回のインタビューやアンケートにより推計しているが、企業規模、取扱 品目により異なる。大手電力会社の EC 利用率は高く、昨年から大幅に増加しており、

40~70%となっている。さらに大手建設機械メーカーでは 60%に達するなど、突出して

EC利用率が高い企業があり、これにより、昨年の市場規模を約1兆円以上上回る市場規 模が得られた結果となっている。一方で大手機械メーカーでも従来型EDI を利用してい る事業者も存在し、中小の機械メーカーでは、EC利用率が数%程度の事業者も多い。し

たがってTCP/IPによるEC利用率の分布は、他の品目と同様にバラツキが見られるため、

市場全体を考慮すると当品目におけるEC利用率は15%と推計される。

前回調査での2001年の市場規模は約1兆円であったが、2002年の市場規模は、これと 比較すると約3倍、前回調査の2002年予測の数値と比較しても約2倍の市場規模に拡大 しており、急速にインターネット技術を利用した電子商取引の普及が進んでいる。

当品目では、従来型EDIとTCP/IPベースのEDIを併用した形で電子商取引が行われ ている企業も数多くあり、大手企業を中心に、全体的にTCP/IPベースのEDI への移行 が進んでいる状況である。

表 3-9「産業関連機械・精密機械」BtoB電子商取引市場規模

前回調査 今回調査  品目  2001 年 2002 年(予測) 2002 年 EC 化率

産業関連機械・精密機械(一般機械器具、

産業用電気機器、自動車以外の輸送用機械) 9,650 億円 15,100 億円 30,080 億円 5.58%

3.5.2. 産業関連機械・精密機械〜 2002 年の動向・背景

「産業関連機械・精密機械」は、数多くの品目が存在し、関連する業界、企業規模も様々 である。しかし、各業界の大手企業がイニシアティブをとることによって、TCP/IPベー スEDIを利用した電子商取引が急速に進んでいる。

当品目の中でも産業用電気機器は、最も電子商取引の拡大が進んでいる品目で、大手総 合電機メーカー、電力会社を中心とした大手企業の電子調達の導入が著しい。特に電力業 界では、電力小売の自由化等の外部環境変化に伴い、インターネットを利用した資機材、

発電・送電設備の電子調達における市場規模が大幅に拡大している。電力会社では、90 年代前半から一部の主要取引先と専用線を使った従来型 EDI を構築し取引を行ってきた。

しかし、従来型EDI ベースでの取引先拡大と調達コストや事務処理コストの削減、調達 業務効率化を推し進めようという姿勢が強まり、そのツールとしてTCP/IPベースのEDI やeマーケットプレイスを積極的に活用していこうとする企業もみられる。同時に、新規 取引先開拓には各社ホームページからの情報提供を利用し、調達業務効率化にはインター ネットEDIを利用し、調達価格の低減にはeマーケットプレイスを利用するといった、

目的に応じて電子商取引ツールを活用している。この結果、電力会社の電子調達には

TCP/IPベースの電子商取引が進み、電力大手各社がイニシアティブをとることによって

で従来型 EDIの時代からBtoB 電子商取引市場規模は大幅に拡大している。また、この ような電力会社の動きに伴い、サプライヤー各社も大小問わず積極的にTCP/IPベースの 電子商取引を導入している。

一般機械器具では、大手建設機械・農業機械メーカーの電子調達において電子商取引が 行われている。そこでは大手メーカーを中心とした1:N 型の従来型 EDI を行ってきて いたが、ここ数年でTCP/IPベースへの移行が進んできている。中でも、建設機械メーカ ーでは、従来から部品メーカーと長期にわたって固定的な取引をしてきたが、海外メーカ ーも含めた競争が激しくなってきたため、SCM など全社的な情報システムの構築による 業務の効率化や集中購買による調達コスト削減を余儀なくされてきている。このような SCM等のIT化の流れに伴い、大手メーカー主導による、TCP/IPを使った電子調達シス テムを各社とも導入しつつある。

精密機械でも、大手カメラメーカーを中心に国内拠点・海外法人に対してSCMの導入 が進んでいることから、需要予測、受発注業務の効率化が急速に進められている。特に、

デジタルカメラ市場は各メーカー間で厳しい競争が行われているため、部品の調達コスト の低減やリードタイムの短縮等の要求が厳しくなっている。このような要求に対応するた めにSCMの導入が進められ、受発注業務もTCP/IPを利用した形態が増えている。

3.5.3. 産業関連機械・精密機械〜将来予測

「産業関連機械・精密機械」のBtoB電子商取引市場規模は、2007年に8兆9,800億

円に拡大し、電子商取引化率では15.3%と予測される。当品目では、多種多様なプレイヤ ーが存在し、企業規模も様々であるが、大手企業のトップダウンで電子商取引の導入が進 んでいるため、主要サプライヤーとの取引を中心に市場拡大が進むと考えられる。しかし、

この品目は中小規模のサプライヤーも多いため、この部分への導入が普及スピードを左右 すると考えられる。

電力会社の調達は従来型 EDI を利用して主要なサプライヤーと固定的な取引が行われ ていたが、昨今、この部分のTCP/IP化が急速に進んでいる。特に電力会社の設備・資機 材の調達は取引規模も大きく、各社がTCP/IPを利用した電子調達を進めている段階にあ るため、市場拡大がさらに加速するものと考えられる。また、電力各社は、当品目に限ら ず、工事請負契約、委託業務の契約についてもインターネットを利用しており、電子商取 引を積極的に導入しようとする姿勢が顕著にみられる。

一般機械器具では、建設機械、農業機械などの各大手メーカーと部品メーカーとの間の 電子商取引が順次拡大していくものと考えられる。各大手メーカーでは、既に自社の主要 な取引先との間の取引において、TCP/IPベースのEDI化に取り組みつつあるため、今後 はそれ以外の中小取引先を取り込んでいくものと想定される。中小企業の取引は、まだ電 話、FAX による受発注が多く、電子商取引の普及は遅れていた。しかし、大手メーカー が競争環境の激化から取引先の選択と集中を図っているため、中小のサプライヤー各社も 大手メーカーの受発注システムへの対応を急いでいる。そこで課題となっている点は、大 手メーカーによって部品データのフォーマットが異なっているために、部品メーカー各社 は取引を行う大手メーカーごとのフォーマットに対応しなければならないことである。今 後、大手メーカー、部品メーカーを含めた業界全体でのデータフォーマットの標準化と中 小企業の取り込みがどの程度進んでいくかが市場拡大の大きなポイントとなるだろう。

表 3-10「産業関連機械・精密機械」BtoB電子商取引市場規模・電子商取引化率調査比較

 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 EC 市場規模(億円)    30,080 36,900 46,100 57,900 72,800 89,800

今回調査 

EC 化率  5.58% 6.8% 8.4% 10.2% 12.5% 15.3%

EC 市場規模(億円) 9,650 15,100 23,500 35,200 49,700  69,900    前回調査 

EC 化率  1.8% 2.8% 4.3% 6.4% 8.8% 12.0%   

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000 100,000

2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年

前回調査 今回調査

0%

2%

4%

6%

8%

10%

12%

14%

16%

18%

2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年

前回調査 今回調査

図 3-9「産業関連機械・精密機械」BtoB 電子商取引市場規模調査比較

(単位:億円)

図 3-10「産業関連機械・精密機械」BtoB 電子商取引化率調査比較