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情報処理・提供サービスとソフトウェア関連サービス

3. 品目別 BtoB の現状と展望

3.14. 情報処理・提供サービスとソフトウェア関連サービス

0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600

2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 前回調査

今回調査

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2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 前回調査

今回調査

図 3-25「通信・放送サービス」BtoB電子 商取引市場規模調査比較(単位:億円)

図 3-26「通信・放送サービス」BtoB電子商 取引化率調査比較

る。一方、大手ソフトウェアベンダーや大手ソフトウェア卸企業で約1〜10%とEC利用 率の分布は、企業の大小に関わらずバラツキが見られる。これらを考慮し本品目における

EC利用率は46.6%となった。

情報処理・提供サービスとソフトウェア関連サービスにおける2002年のeマーケット プレイスでの取引は今回の調査では確認されていない。一部、ソフトウェア・パッケージ やソフトウェア・ライセンスを電子的に仲介し販売している企業が存在するが、これらは 元々ソフトウェア卸として従来からある企業形態であり、ソフトウェア卸企業が電子商取 引化したに過ぎない。情報処理・提供サービスとソフトウェア関連サービスでは、大手ソ フトウェア卸企業や商社出資企業がソフトウェアのダウンロード販売も含めた電子商取 引を始めており、従来の商流の単なる電子化として扱われている。

情報処理・提供サービスとソフトウェア関連サービスの2002年BtoB電子商取引市場 規模は、前年の 3,840 億円と比較すると約 242.2%の大幅増加となり、前回調査の2002

年予測値5,900億円と比較しても約157.6%の増加となる。特に情報処理・提供サービス

が前年の約180 億円から今年約3,700 億円となり、約3,500億円増の急激な伸びを見せ ている。

情報処理・提供サービスとソフトウェア関連サービス全体の市場規模は、昨年より約 1.3%減少しているものの、大手コンピューターメーカーや大手ソフトウェア卸企業を中 心に、インターネット技術を利用した調達/販売のインフラが整備され、従来型EDI か らの移行が進んでいる。大手コンピューターメーカー数社では、全面的にインターネット 技術に移行するケースも見受けられる。

表 3-27「情報処理・提供サービスとソフトウェア関連サービス」

BtoB電子商取引市場規模

前回調査 今回調査  品目  2001 年 2002 年(予測) 2002 年 合計 EC 化率  情報処理・提供サービス 180 億円 3,700 億円

ソフトウェア関連サービス 3,660 億円 5,900 億円

5,600 億円 合計  3,840 億円 5,900 億円 9,300 億円

9,300 億円 9.90%

3.14.2. 情報処理・ソフトウェア〜 2002 年の動向・背景

情報処理・提供サービスのBtoB電子商取引では、大手コンピューターメーカーを中心 としたパートナー企業に対するシステム運用や保守サービス作業の発注処理が市場規模 の大半を占める。パートナー企業に対する発注処理は、グループ企業内であれば、イント ラネット上に容易に構築でき、従来、紙ベースで行われていた発注作業と比較すると時間 やコストを飛躍的に低減することが可能なことからも積極的に導入する企業が多い。しか しながら、全面的にTCP/IP技術へ移行している企業の多くは、大手企業が中心としたグ ループ企業であり、情報処理・提供サービス全体で見た場合の導入率はまだ高くはない。

ソフトウェア関連サービスでは、ソフトウェア調達/販売および受託開発ソフトウェア の受発注が市場規模の大半を占める。ソフトウェア調達/販売におけるBtoB電子商取引 は、大手メーカー、大手卸、大手小売を中心に従来から存在し、取引の約 30%を電子的 に取引しているが、独自プロトコルや独自電文フォーマットを採用した EDI であり、接 続コストが高い。そのため、中小企業との取引の多くは、電話/FAX が主流となってい る。しかし中小企業との取引でも、納入までのリードタイム短縮、正確な納期回答、在庫 照会などを実現するために、大手メーカーや大手卸が Web-EDI を中小企業に提供し、

BtoB電子商取引を始めるようになってきた。

ソフトウェア販売においては、その販売形態に変化が見られるようになってきた。ソフ トウェアを販売する場合、CD-ROMにソフトウェアを焼き付け、箱に梱包して流通させ る、従来からあるソフトウェア・パッケージの形態と、ソフトウェアをオンラインでダウ ンロード販売する形態、そして同一ソフトウェアの2本目以降のライセンスのみを販売す る形態の3つに大別される。依然としてソフトウェア・パッケージの販売規模が圧倒的に 大きいが、BtoB を中心にソフトウェア・ライセンス販売が、BtoC を中心にソフトウェ ア・ダウンロード販売が増加傾向にある。

ソフトウェア・パッケージ販売の場合、CD-ROM やパッケージする箱そのものに価値 がほとんどないため、メーカーでは、大量生産、大量在庫される傾向が高く、需要に合わ せたタイトな生産管理やBtoB電子商取引があまり必要とされていない。しかしソフトウ ェア卸では、小売からの注文やメーカーへの注文をスムーズに流す必要があり、特にライ フサイクルの短いソフトウェアでは納期回答が重視されている。いくつかのソフトウェア

卸では、独自のWeb-EDIシステムを用意し、小売からの商品紹介や受注および納期回答、

メーカーへの発注および納期回答依頼を電子的に行い人件費の削減や作業の効率化を実 現している。

ソフトウェア・ライセンス販売の場合、ライセンス数に合わせたソフトウェア・ライセ ンス・キーの配布など在庫や物流を必要とせず、オンラインのみで販売を完結するこが可 能なため、電子商取引に向いており、ソフトウェアを大量に購入する企業を中心に、ソフ トウェア・ライセンス販売の売上が増加している。現在、ソフトウェア販売全体の約30%

を占め、今後とも増加傾向にある。

ダウンロード販売の場合、通信速度や帯域の問題から大容量ソフトウェアをダウンロー ドすることは現時点では難しいが、Try and Buy(無料のお試し期間を設け販売する方法)

といった販売形態を取ることで、今まで購入に至らなかったユーザー層の購買意欲を向上 させるなどの工夫をソフトウェア・パッケージ販売と比べ行いやすく、また、ブロードバ ンド化が進むにつれ、大容量ソフトウェアのダウンロード販売も可能となり、品揃えが充 実すると共に売上単価も上がり、売上規模が拡大する可能性がある。

3.14.3. 情報処理・ソフトウェア〜将来予測

情報処理・提供サービスとソフトウェア関連サービスの BtoB 電子商取引市場規模は、

2007年に約2兆3,100億円に拡大し、BtoB電子商取引化率では約22.2%となる見込みで

ある。

情報処理・提供サービスでは、大手コンピューターメーカーを中心としたシステム管理

/運用/保守サービス受発注のBtoB電子商取引化が進んでおり、企業によっては利用率

がほぼ100%に至っている。そのため、今後、大幅にBtoB電子商取引市場規模が拡大す

る可能性は低いと思われる。

今回の調査では、情報処理・提供サービスに含まれていないが、今後成長が見込まれる ビジネスに、ASP、AMO(アプリケーション・マネジメント・アウトソーシング)、BPO

(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、ユーティリティ・コンピューティングなど

が挙げられる。ASP事業は、現在数十億円と市場規模は小さいが、経済不況によるIT投 資の抑制、IT投資の集中化といった市場環境の変化により、売上が増加傾向にあり、2006 年には、数百億円規模にまで増加すると予測されている。

ソフトウェア関連サービスでは、ソフトウェア・パッケージ販売におけるBtoB電子商 取引が大きな割合を占めるが、大手メーカー、大手卸、大手小売ともに独自プロトコルの BtoB電子商取引システムの利用が多く、インターネットによるBtoB電子商取引化は、

当面、BtoB電子商取引システムを持たない中小企業を中心に拡大すると思われ、ソフト ウェア・パッケージ販売のBtoB電子商取引市場規模が大幅に拡大する見込みは少ない。

しかし、ソフトウェア・ライセンス販売やソフトウェア・ダウンロード販売については、

ソフトウェア関連サービスのBtoB電子商取引市場規模拡大に影響を与える可能性が高い。

関連する企業には、大手ソフトウェア卸や商社出資企業がある。これらの企業では、従来 のソフトウェア・パッケージ販売に、ソフトウェア・ライセンス販売、ソフトウェア・ダ ウンロード販売を追加し、オンラインならではの付加価値を提供することで、購入者の利 便性を向上させ、ソフトウェア売上拡大に結びつけようとしている。

今後、ソフトウェア関連サービスのBtoB電子商取引市場規模の中でソフトウェア・ラ イセンス販売やソフトウェア・ダウンロード販売の占める割合は増加すると思われるが、

すべてのソフトウェアがソフトウェア・ライセンス販売やソフトウェア・ダウンロード販 売に移行することは考えづらく、3つの販売形態が今後とも並行すると思われる。

表 3-28「情報処理・提供サービスとソフトウェア関連サービス」

BtoB電子商取引市場規模・電子商取引化率調査比較

  2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 EC 市場規模(億円)    9,300  10,600 12,800 15,600 19,000 23,100 今回調査 

EC 化率    9.90% 11.3% 13.4% 15.9% 18.8% 22.2% 

EC 市場規模(億円) 3,840 5,900 9,300 12,800 17,200 22,900    前回調査 

EC 化率  4.0% 6.3% 9.9% 13.3% 17.5% 22.6%