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3. 品目別 BtoB の現状と展望

3.2. 繊維・日用品

かを客観的に示す基準にはなっていない。業界を挙げての取り組みがここでも必要となる。

表 3-2「食品」BtoB電子商取引市場規模・電子商取引化率調査比較

  2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 EC 市場規模(億円)    2,200 3,500 4,300 4,900 5,300 5,700  今回調査 

EC 化率    0.49% 0.6% 0.7% 0.8% 0.8% 0.9% 

EC 市場規模(億円) 8,170  11,700 19,200 32,000 51,900 81,800    前回調査 

EC 化率  1.3% 1.9% 3.2% 5.2% 8.2% 12.6%   

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000

2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 前回調査

今回調査

0%

2%

4%

6%

8%

10%

12%

14%

2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 前回調査

今回調査

図 3-1「食品」BtoB電子商取引市場規模 調査比較(単位:億円)

図 3-2「食品」BtoB電子商取引化率 調査比較

今回行った独自のアンケートおよびインタビューによると、某大手繊維メーカーの販売

部分で約40%程度、某アパレルメーカーの調達におけるEC利用率は約10%であり、流

通段階によって、EC利用率にばらつきが見られる。また、本品目では流通過程で中小企 業の占める割合が多く、そこでの電子商取引の取り組みが依然として進んでいないことか ら市場全体の電子商取引化率としては4.2%と推計している。

ただし、日用品や一般消費財では、業界横断的なEDI の一部が TCP/IPベースで行わ れていることが確認され、昨年からの市場規模を押し上げる一要因となっている。

今回の調査では品目別に調査を行っているため、繊維メーカーが調達する原料や化粧品 メーカーが調達する原料について電子商取引が行われているものの、本品目には算入せず

「化学」などに算入している。

表 3-3「繊維・日用品」BtoB電子商取引市場規模

前回調査 今回調査  品目  2001 年 2002 年(予測)  2002 年 EC 化率  繊維・日用品 8,250 億円 15,300 億円 15,380 億円 4.18%

3.2.2. 繊維・日用品〜2002 年の動向・背景

繊維・アパレル業界では流通段階で、繊維業界・テキスタイル業界・専門加工業界・ア パレル業界とに分けることができ、それぞれ流通段階ごとで電子商取引への取り組みに温 度差がある。繊維メーカーには大規模な企業が多く、繊維メーカーとテキスタイル間では 繊維業界の大手企業を中心に電子商取引が盛んに行われている。しかし、従来型EDI を 利用した取引が多くを占めており、TCP/IPを利用した電子商取引はまだ取引規模は小さ く、現在は従来型EDIからTCP/IPベースのEDIへの移行段階である。

テキスタイルとアパレル、糸加工業者、染色業者などの間では電子商取引はあまり進ん でいない。その理由として、一つは糸加工や染色業者などには中小・零細企業が多くそも そも企業内のIT化が遅れていること。また、業界で系列のつながりが強いために現在導 入されているEDIも系列ごとに異なったシステムを開発し導入しており、TCP/IPへの移 行が遅れているからである。

また、アパレルとリテール間での電子商取引について、現在大手アパレル業者と主要な 百 貨 店 等 が 集 ま り 、 昨 年 か ら CPFR(Collaborative Planning Forecasting and

Replenishment)に関する動きが始まった段階である。

アパレル業界では取り扱う商品の性質上、風合いや手触り、色などはコンピュータ画面 では情報を伝達しにくいため、電子商取引での取引では扱いにくく、実際に商品を確認し ながらの取引が必要であるという問題がある。

また、繊維やアパレル商品は品種が多いという特徴があるため商品の規格化が困難であ ることに加え、カスタマイズ製品やファッション性の高い製品は商品コードなどを規格化 することが難しい。そのため、現状では汎用性の高い定番商品が電子商取引市場で扱われ ているという段階である。

化粧品・トイレタリー用品では各メーカーが従来型 EDI を構築しており、販売取引の かなりの割合を電子的に取引していることが確認されている。しかし、あくまで従来型の EDIであり、今回調査の定義であるTCP/IPを用いた取引でないため電子商取引に含まれ ず、今回の電子商取引市場としては算入されていない。そのため、従来型 EDI も含めた 電子商取引額としては今回推計の市場規模よりも大きな取引額があると考えられる。

また、大手化粧品・トイレタリー業界では、調達に関して一部のメーカーにおいて以前 より従来型EDIで盛んに取引されており、それらの一部がTCP/IPベースのEDIに置き 換わっていることが確認されている。

3.2.3. 繊維・日用品〜将来予測

今後、繊維・アパレル業界で電子商取引の普及のための条件としては、商品コードの標 準化、中小企業へのITインフラの普及が鍵としてあげられる。現在のアパレル商品には 業界毎に異なる体系でコードが付けられていたり、店舗毎に異なっていたりと様々なコー ドが割り振られており、商品コードが標準化されていない。欧米では GCI(Global

Commerce Initiative)において業界横断のコードを2005 年までに統一し業界標準化す

る予定である。日本においても業界で標準化する動きがあり、それらが今後の普及の鍵と なる。

また、繊維業界、日用品業界ともに中小企業が多く存在しており、インフラ整備が遅れ ていることが特徴としてあげられる、中小企業では大企業に比べ社内のIT化で後れをと っており、社内インフラの整備や、IT リテラシが進んではいない。中小企業の社内イン

フラの整備が今後の電子商取引普及の前提条件となる。

日用品や一般消費財の業界横断的なEDIであるプラネットが2001年よりTCP/IPベー スのEDIを行っている。現状では大企業が従来型EDIで取引を行い、機器導入コストを 負担できない中小企業をカバーするためにTCP/IPベースのEDIを使用しているという 段階である。今後、大手企業がTCP/IPベースのEDIに移行するメリットを見いだし、

TCP/IPベースに移行するかが電子商取引市場拡大の鍵となる。

表 3-4「繊維・日用品」BtoB電子商取引市場規模・電子商取引化率調査比較

 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 EC 市場規模(億円)   15,380 21,100 33,200 47,300 63,800 85,100

今回調査 

EC 化率  4.18% 5.7% 8.8% 12.2% 16.1% 21.3% 

EC 市場規模(億円) 8,250 15,300 27,100 46,100 73,400 105,100    前回調査 

EC 化率  2.1%  3.9%  7.4%  11.2% 16.3% 23.5%   

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000

2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年

前回調査 今回調査

0%

5%

10%

15%

20%

25%

2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年

前回調査 今回調査

図 3-3「繊維・日用品」BtoB電子商取引 市場規模調査比較(単位:億円)

図 3-4「繊維・日用品」BtoB電子商取引 市場規模調査比較