表現が要求される。したがって,経験や学習の義眼に大きく左右されるはずで ある。そこで,実際に書かせ,鑑賞半捌させると同時に,付帯調査として,児 童に,手紙を書いた経験や学習の有無やその度合を調べたのが,次の結果であ
る。
はやはり,手紙を書く必要があって,その必要感から,必要の場で,習った方
が,効果的であるということを裏書きしていると思われる。家庭での場合は,あらかじめ手紙の書き方を教えるというのではなくて,書く本人が必要の場に 立って,あるいは,必要に迫られて教わるということの方が多いからではなか
ろうか。
上の調査の度合を学校順に整理してみると(5年生)
校庭他 の 学家そ
事 学 君 力 のイ手は先習
ミ の と紅紙き生め
験1MN実NH実実 検 験 験験 2R実NMMMN 校験
3実験校
M M
実験
N N H
校 験 4NHHH実HM
で,対象が同一条件で,通儒の直接経験がある場合,学校で基本的に学習した 場合が,よく書けている。しかし,H校のように,学校での学習状況は一位で あるが,家庭での教育的関心が比較的薄いと思われる所は,まだ能力として脅 についてこないようである。なお経験の時期は,1年ほどの間なら,さほど,
時期的に遠近の差はないようである。
2. 記録文を書く能力
いろいろな厨的に応じた作文を書く力は,高学年になると,必要な能力とし て要請されるようになる。このうち,記録文を書く能力は,すでに,申学年の 後期(4年3学期)に,前の碍に学習したことを翌目書かせるという学習記録 という形(集塵テストでいっせいに行なえる条件をみたすために)をとって調
べてみて,1.何を学習したか,学習事項を書くことはかなりできる(70%)
2. どの時間に何をしたか,時間の観念をもって書く力は低い。
3.記録に当たり,記述すべきことを,必要性に応じて取捨選択するカが足
りない。124
4.記録文を書く立場で,要領よく,効果的にまとめる力が足りない。
:5.生活文的な発想法,記述法のものがみられる。
という結果が見られた。
記録丈を書く能力が,その後どのように伸びているかを見るために,6年の 1学期,同様に学習記録文の形態で書かせてみた。もつkも今回は,前のテス
トで,前日の学習状況が学校(それぞれの学級)によって,まちまちであり,学習項羅や内容で,記述上の条件が必ずしも共通でない(まとめにくいと訴え た児童もいた)事情等があったので,書く条件を共通,一定にするために,次
めような方法をとった。i問題の構成
擁年3学期に実施したテストを資料にし,今度は,ある人の記録文と時点表 を参考にして,実際の場を想像させながら書かせるという,やや作為的な立場
をとった。.(1)問 題
がっきゅういいん ぼろく
山田くんは,学級委員になったので,毎日,学狡で勉強したことを記録にとってお やく
いてあとになってからいろいろと役にたてようと思いました。そうして,六月二十 五温のところをつぎのように書いてみました。先生に読んでもらったらrどの時聞 に,どういう勉強をしたのか,あとになってはっきりわかるように書いてない。よ けいなことが書いてある。文がごたごたしていて読みにくい。」と轡われました。
みなさんだったら,どのように書きますか。六月ご十:五田の}!雪間表がありますか ら.それをよく見て,みなさんが,その臼に.掌校で,隠闘表のような勉強をした つもりで書いてみてください。
六月二十五臼(水)はれ 1 ふくざわゆss よ 1 きょうは,一時問めは結語で. 「蕎沢諭吉の少年時代」のところを読みまし 1
けんきゅうじょ お ぞ
た。それから研究駈のテストをして.こ時聞めの終わりまでテストをして,い 1 はじ
ちばん初めは□の中に字を入れて,ぼくはふたつだけ書けませんでした。 i
こえ よ よ セ
ニかいめのは声をださないで読んできのうよりどのくらい多く読めたかと,
先生が隠ったので,ぼくは二まい半まで書いたとき,やめと喋ったとき,ぼく ; あっ 1
難欝欝灘難点雲巖論灘灘∴
お ト
研究所のテストが終わるとtリソリーソとベルがなりました。すこしする1 さん 1・ ・」 i と,またベルがなりましだ。先生がせきについてと雷いました。算数をしまし 1
お の しゃかい おおみず
た。小野さんは,あてられてもできませんでした。それから社会は,大水が出
にし いえ なが し はなし はや
て,橋や象が流されて,人が死んだ話をききました。おなかがすいたので,早
すゆうしょく
く給食になればよいなあと慧いました。
六月二十五日(水)
ド}…}……「「雛藷薯あ歩弓・喪罹論∴一 一一 …叫
脚週_著趣纏二二⑳二二配
、1 }二響藩幽撫,.
}第二∵嚇 膿膿M膿驚嫡嫡
…._}_一_㌧える啓ト∵_轍 .._
陣r労資_..一.罫滞けたの..醐籠鯛1習聡_ttt−t一._.__
げげさ すいがい
i第四騨 繧幽晦捲1窪旛二
(2)実施上の注意 この問題のねらいをよく説腐してから書かせる。
評価の観点
1) 学習したことが,正確にとりあげられて(書かれて)いるか。
2)記録文を書くという立場に立って書かれているか。
3)学習したことの記録文という穏的を考えて,必要なことと,不必要な
ことをえりわけて書けるか。4) どの時間に何をしたかというように,時間の観念を入れて書かれてい るか。
5) わかりやすく簡潔にまとめてあるか。なお,学習記録文としてふさわ
しい:文体という観点から,常体,敬体どちらを多く使っているかを見る のも一方法である。結果の考察
結果を整理してみると,実験学校.(◎年)ではド 1 26
実験学校 6年
ロ このうち臼付が書いてないもの,男6人女10人もいた。
4年の時と比べると,どの鶴間に何をしたかという時間を記録する力,要領よ くまとめようとする力,何を学習したかの学習墓項を書くことなどについて は,かなりの発達がみられたが,内容を記述する上で,必要なことと,不必要 なことを選り分けて書く力は,依然として低い。もっとも,前看は,時間表を
添えたので,時間の観念も必然的につけ加わるであろうし,後者については,4年の低い段階に見られた丈例を示し,それに即して,推こうの形をとりなが
ら新しく記録文を完成させようとした出題の意図を,手引で,記録文の機能,ねらいとして賭示したにもかかわらず,よく理解できなかった点もあるようで
ある。なぜかというと,平生作初力の高い児童でも,中潮こは,当然除くべき箇所を挿入しながら書いていた例もあったからである。しかしそういう煮を考 慮したとしても,まだ,学習記録文として大事な,当日の日付が書いてないも のが16人もいたということは,記録文を書く凶的の上に立って.正しく記録文 を書く力があまり習得されていないことを物語っていよう。交体では,一応記 録文の文体としてsこの時期になれば,常体の方が望ましいのではないかと思 われるが,まだM近くのものしか,常体の交がとれないで,多くが敬体文,中
には,その過渡的段階を物語る混用文が見られる。
全体の評価(絶対評価)からいうと,4年の時より,2の段階の老がやや減
り,4の段階の者がやや増したにすぎない。参考までにみた,実験学校5年生では,総体的に,ずっと低く,実験学校で
は,学年差が認められた。実験学校 5年
i考◎∵認1凝∵ll:i∴∴1∴l
P このうち,臼付が書いてないもの,男7人女2入いる。
しかし,記録文を書く能力は,中学年(4年)でテストした時もそうであっ
たが,非常に,学校差がある。今回のテストでは,それがどうなっているか,協力学校にあたってみると,その傾向や,現象は依然として著しく,記録文テ
(6年)%o ・ m 一T ww ・ m nv wwr−rm 」
実験(・9人)73・・5…836・76・38・・6M・・512・216・316・336・718・ :1。・li G(52人)・98・・1、96・226・925・096・296・244・236・59・657・717・313・5…1・9…
D(・8人)1・。…1G。,31・・18・71。。、1。・、58・327・127・15・・ゑ・256・衆。}
繍ll:綴:lll霧;:911:羅lll:1:ll羅;:li
¥ ,(:iAi i 9;1? 921;9;1ig2・.Z・ ;81ii8:.,iii{16,#gl;iZ132?lg・:4,1ggg;,2181,
K:(5Q人):98,σ 96.058.070.092.・0 1GO 34.032.014.012.048.024.02.O
ストの結果のまかったM校・K:校などは,やはり,1年間をおいた6年になっ
ても,よい。また,実験学校で,比較酌評点5(絶対評価)に当たるものの数
と,下位群に当たる層とが多い型であるのに対し,協力学校では3を中心にし
て上位に傾きが多い学校が多いことも,中学年の時と大差がない。このことは
中学年の場合,学校での学習経験の消極性と積極性ということで解釈できたよ
うに思われたが,その後の,教室活動等から推して,今晦のテスト結果でも同
128(5年)
C(・5人)i95・6,91・177・877・895・6 97・822,・.・6・7・28・9・8・917・84・4 A(53入)398.1…90.628.347.298.1、98.124.530.211.339.624.517.05.7 ;0(54人)、90.7:85.237.057.487.096.3 29.333.314.827.825.916.714.8 H(55人)、90.9192.769.1.61.8855100 29.134.510,930.929.125.53.6 T(45人) 84.4:84.453.364.486.797.826.757.86.722.226.735.68.9、
K(49人) 87.8 79.669.4 81.691.8100 ;18.436.7 018.440.829.610.2
じことがいえそうである。学級全体の水準が高いことと,学習経験の積極性と は,深い関係があるといえよう。なお,協力学校での5年と6年の学年差をみ ると,実験学校におけるほどの学年差はみられない。これはあるいは,今回で
は記録する材料が大半与えられたからであって,この穫度の初歩的な学=習記録を書く力は,高学年になれば,学習経験さえ与えられれば,共通につくもので
あろう。総じて記録文を書く能力のうちで,園的に沿って,どういう材科を,どのようにとりあげて書くかといった力に,むしろ高学年での発達段階があり
そうで,まだ問題が残っていよう。ただ,今まで,手紙文と記録文とについて見て来たことから,中学年では,
手紙文は,記録文に比べてどちらかというと生活経験が主になって,都会的な 地域性が多く作用したようであったが,高学年では,学習も進められ,表現上 の敬語意識の一部を除いては,地域の差はない。むしろ,学習経験がきいてく る。このことは,二つの力が,発達上,能力としてつき始めているζとの証で
はあるまいか◎記録文に見られる具体弼
よくない例を示し,時計表を示されているから,ほとんごできてしまうか,