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読書等を通して,掲げられている人物の行動や性格に感激,共感して(いわ
ゆる偉人など)特定の人でなく,自分の理想像としてえがく
などである。これらの対象をとりあげて,それを感想文としてまとめる力はとし}うと,ま
だ,あまりない。経験したことを,それに即して具体酌に印象強く書くことが
多かった生活交に慣れてきたせいか,このように」ひとつの対象をとりあげ,その文旦象について叙述するためのいくつかの材料をととのえ,それを主題に定 着させてt構想を立てながら書くということはなかなかむずかしいようである。
(6年) (5年目
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尊敬する人を列挙する程度(実験学校でe# ,一人で幾人か,あるいは,親,
先生,友人というようにあげたものもいて,最も低い)にしか感想を述べられ
ないもの,どこに中心があるのか,焦点をしぼらないで,だらだら書いている
もの,感想文としてまとめるには,つっこみ・論点が足りないもの,観念的に
136述べられていて,力が弱く,読者をひきつけないもの,などの叙述上の不備が 見られた。また叙述量も概して少なく,中には五行(20字詰,ここでの行数は 一行の宇詰が端数でも一行と数えてあるから,実際は,もう少し少なくなる)
で,片づけているものもあって,総体約に叙述力の不足が,叙述量にも現われ ていると見られた。なお,記録文の場合にも見られたが,敬体から常体に移る
過渡期的症状としての混用体がまだ,相嘉見受けられる。その他の給食および卒業時の二つの感想文(意見を書いた丈)でも,結果はあ
まり変らない。ただ給食では,臼常の具体的経験であるために,感想や意見が
もっと出やすいと予想したが,いろいろな不満や意見が散発的にあげられて,(中には給食のよさを認めている子もある)そういう材料をまとめながら感想
丈として,意見として農開させる能力は,まだ低い。むしろ,この段階では,兇たこと,感じたこと,経験したことに対して,いろv・うと批判の藻をもつよ
うになることが自立つ。給食室や給食の設備や運営,給食の内容,パソの量と 質,副食物の味や品質や量,運ぶ態度や服装なぜ,広い範囲に注意・関心が向 けられていることがわかる。中には,栄養や,費用の点にも言及している。も っとも上にあげた事項は6年生の学級全員(実験校)の感想や意見をまとめた
結果で,ひとりで,こうした整理はなかなかでぎない。しかし,中学年では,おそらくこれほど感想や意見の内容が豊窟に出ないと思われる。現に,同時に 実施した実験校5年生では,内容の種類も乏しく,低い。給食時の室内のやか
ましさ,友人のいけない態魔などをとりあげたのが多かった。したがって,感 想や意見を書くカとして,6年のころには,ようやく批判的な眼や思考力をも
って華魁や問題をとりあげようとする態度が培われ始める,しかし,まだ叙述 力,蓑現力として展開結鹸されるには時間があるといった段階のように思われ
る。
6年最後の卒業にあたっての感想文は,卒業期を控えて,身心ともに落ち着
かない時期であったためか,これも,期待を裏切って,質・:量ともに低調であった。ことに,実験校などは,特殊の中学に進学するという状況のために,平 生,作文力の高い児童にも,投げやりの表現がみられ,全般的に6年初期のこ
ろと比べて,大した進境は認められなかった。
137
感想文の具体例 私の尊敬する人
K先生 K(先生)はあたまがはげていておもしろい はよく1おはなしおしてくれる。
S先生
もいいせんせいた(だ)。