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148 10)岸壁からの移動手段

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シャトルバスなどは特に実施はしていないが、2.5万トンクラスの船であれば、バスは

4~5

台で足りるので、市内の観光バスだけでオプショナルツアーも対応は可能。

11)寄港によって得られた効果

クルーズ船のような大きな船が入ると、珍しいため、地元の子供がわざわざ見に来てくれる。

12)寄港によって生じた課題

現状では、経済効果としては、入港料による収入はあるが、市内での滞在に至っていないこ とから地域の経済への波及はない。

根室(花咲)港に入港しても、知床にツアーで行ってしまい、根室に滞在してもらえない現 状にある。ポートセールス時の観光素材として、「自然」を売りにしても、北海道内のどこで も同じような景色で、世界自然遺産に登録されている知床には勝負で勝てない。

 2018

年にもクルーズ船の寄港は、根室港に乗客を降ろして、船は先回りして釧路港で待機さ せて、乗客は陸域で移動して、先回りしている船に乗るという形で、根室に滞在してもらえ ないという課題がある。

13)今後の目標

具体的な寄港回数の目標はないが、年に

1、 2

回の寄港があれば御の字ではないかと考えてい る。小さい船ならではの港ということを売りにして、例えばにっぽん丸の乗客ならではのお もてなしや、乗客だけしか味わえない特別なものを求めていると船社側から聞いたので、小 さい船でしか入港できない根室港というのは売りになる。

根室の観光は以前からの課題ではあるが、滞在型ではなく通過型で、朝、根室に来ても、夕 方には釧路や阿寒の方に宿泊してしまう。かつては、団体旅行でカニだけ食べて帰るという ツアーが主流であったが、現在では観光の形態が変わってきており、何の目的もなく来られ てゆっくりして帰るという方もいる。クルーズ船客は富裕層のシニアが多く、そういった方 たちは北海道の有名観光地には行ったことがあり興味がないため、秘境ツアーや、豪華なも のではなくちょっとしたものが逆に人気になると船社側の人も言っており、そういったとこ ろに目線を合わせて、今後の提案をしていきたい。

14)その他

 2018

年のぱしふぃっくびいなすは、読売旅行社のチャータークルーズで、北方

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島周遊と知 床を巡るクルーズである。北方

4

島の周遊と銘打っているので、旅行会社の方から、北方領 土返還の原点である根室市の職員が船に乗って、船内で講演会をやってほしいと打診があっ た。そこで、市役所の港湾課と北方領土対策室が協議して、返還の啓発活動の一環として、

船内で講演会をやることになった。自治体の職員が船に乗り込んで観光案内といったことは 多々あるようだが、講演会は初めての試みである。

わが国におけるクルーズ船の寄港に適する港の選定と誘致方策に関する研究 第6章 地域におけるクルーズ船の評価や誘致に対する意識の差異

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(11)羅臼町

①調査概要

②クルーズ船の停泊場所

港湾名 羅臼漁港(第

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種漁港)

調査対象者 網走市建設港湾部港湾課港湾管理係 和田亮氏、畠中皓平氏

調査日時

2018

7

4

10:00-11:30

調査場所 羅臼町役場庁舎

錨泊地 通船発着場

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③岸壁概要

クルーズ専用岸壁 なし 旅客ターミナル なし クルーズ船

着岸地点

沖合に停泊し、通船にて漁港から上陸

岸壁長さ/水深 沖合錨泊 港までの

アクセス 通船着岸地点から市街地まで徒歩

1

分 クルーズ船

初寄港年

日本船:2013年「にっぽん丸」

外国船:実績なし

④ヒアリング調査結果

1)

クルーズ船の寄港状況

羅臼漁港にクルーズ船が初めて寄港したのは

2013

年で、そこから毎年定期的な寄港がある。

また、にっぽん丸以外の寄港はなく、にっぽん丸についても、毎年、夏場に実施される小樽 港発着で、北海道の離島などを巡る「飛んでクルーズ北海道」によるクルーズのみである点 が大きな特徴である(図-6-4-10)。

漁港区内には、にっぽん丸のような大型船を直接つけられる岸壁はないため、クルーズ船は 沖合に停泊させて、乗客は通船で上陸させている。クルーズ船が停泊する位置としては、沖 合から

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㎞程離れた場所で、漁協との協議の上で、停泊場所を決定した。また、通船は

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隻 用意されており、約

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分おきに往来している。

通船が着岸する場所は、普段は、漁船の船外機を搬入する車路や、観光船乗り場となってい 写真-6-4-70 通船着岸時の様子

写真-6-4-69 羅臼漁港2 写真-6-4-68 羅臼漁港

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る。出迎えの際には、自治体職員などがこの場所にいるが、自治体としてタラップなどは用 意しておらず、商船三井の方で準備している。

クルーズ船の錨泊や、通船の航行の可否に関する海象条件に関しては、船社と漁協が判断す るものとしている。漁ができなくなるくらいに海が荒れていない限りは問題ない。以前にキ ャンセルになったときも、かなり荒れていたとのこと。ただし、目の前に国後島があるため、

外洋のように荒れる日は少なく、穏やかな時は湖のようになる。

2)

クルーズ船の寄港時期

羅臼漁港でクルーズ船を受け入れている時期は、夏場の

8

月~9 月中旬頃であるが、仮にほ かの時期で、クルーズ船を受け入れることのできる時期としては、漁の繁忙期でなければ可 能であるとのことであった。漁の繁忙期としては、

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月中旬以降の秋ごろは、最漁期であると し、その時期であると、漁協との調整も難しくなるとしていた。また、冬場には流氷が漁港 内まで入ってくる。

3)

クルーズ船から見た羅臼漁港の立地特性

知床世界遺産があるというのが最大の寄港理由と思っている。また陸上交通でも不便な場所 なので、船で来ることはメリットがある。

4)

岸壁利用の調整

漁業の町であるため、漁業活動の妨げにならないようにしており、漁が終わり人がいない時 間帯にクルーズ船を受け入れている。

5)

誘致活動状況、船社の要望、入港時の対応

町として船社に対して積極的な誘致を行おうとは考えていない。にっぽん丸に関しては、羅 臼町の観光大使をお願いしているので、そのような関係からも、他のクルーズ船を誘致する といったことは考えていない。漁港の係留設備についても漁船用なので、フェリー程度の大 きさにも対応しておらず、クルーズ船はまったく着けられる状態ではない。ただし、他のク 0

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2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019(予定)

日本船 図-6-4-10 羅臼漁港における過去のクルーズ船寄港回数

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ルーズ船社の方から寄港の依頼があれば、可能かどうか改めて協議していきたい。

6)

誘致に向けた関連団体との協議や連携

誘致活動はしていないが、おもてなしについては役場、商工会、観光協会、漁協で協力して いる。

クルーズ船の停泊場所と通船の発着場所が観光船の発着場所になっており、寄港毎に漁協と 協議を実施。また、通船の発着場所についても船1隻分のスペース程度であるため、漁業者 も協力的。

他の自治体や、北海道クルーズ振興協議会との受け入れ体制の連携は行っておらず、受け入 れ体制に関しては、商船三井にほかの町の状況を聞いて参考にしている。

7)

入港料等の減免措置

通船に対して、本来は漁港使用料がかかるが、羅臼町としてにっぽん丸には来ていただいて いるという立場なので、免除している。

8)

岸壁でのおもてなし状況

受け入れ時の検討を、羅臼町役場、商工会、観光協会、漁協の

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者で行っており、人員を集 めておもてなしをしている。一般の方は、来られる方で来てくださいといった形なので、あ まり来ない。

おもてなしの内容としては、「ようこそ」といった看板掲示や、観光案内ができるテントの設 置(北方領土返還署名活動を行うテント、特産品販売のブーステントの

2

つ)、通船の発着待 ち用のベンチの設置。

9)

クルーズ船客が訪れる観光地や行動パターン

羅臼の地元の飲食店で協力して、公民館を会場として「知床ダイニング」をやっている。地 元産品を使って、船客に楽しんでもらう目的がある。以前に、時化で船が羅臼に寄港できな かった時には、前港の網走港に知床ダイニングで使う予定だった食材を持っていき、船内で 食べてもらった。

基本的にはクルーズ船客もその他の交通手段で来る観光客と行動パターンは変わらず、ビジ ターセンター、国後展望塔、道の駅、ホエールウォッチングへの参加といったもので、町の 観光施設のキャパシティとしても、現在寄港している船の大きさであれば十分可能であると していた。また、日本船であるため、客層も日本人の高齢者が多い。

10)岸壁からの移動手段

町で周遊バスを2台とハイエースを

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台用意している。周遊ルートは、道の駅やビジターセ ンター、国後展望塔など。

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