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103 2)クルーズ船の寄港時期

ドキュメント内 目次 (ページ 109-114)

 4

月後半~10月頭が寄港のシーズン。基本的には冬場は避けられる。

以前、クルーズ船社から

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月に寄港したいという連絡はあった。もしかしたら雪が降ります と伝えると、ちょっとやめますと言われる。客室にあるベランダ等も南国仕様でできている ため、雪が積もると破損する恐れがあり避けられる。

3)

クルーズ船から見た小樽港の立地特性

位置的に太平洋を横断してきて最初に寄りたい位置にあるため、昔から太平洋横断の客船が 入っている。

小樽が北海道の中で一番強いのが新千歳空港とのアクセス。快速電車が

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分~30 分間隔で 走っており、空港から約

70

分で到着する。高速道路もあり、バスであれば電車よりさらに早 く着くという利点がある。元々、成田・羽田と新千歳は世界一便数が多いといわれており、

これを使って国内初のフライ&クルーズも実現した(飛んでクルーズ北海道)。

飛んでクルーズ北海道は

2019

年で

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年目となる。北海道の後に飛んでクルーズ九州と派生 し、そこに目を着けてプリンセスクルーズが同じように北海道に来るようになった。

前後の港を見ると、殆どがペトロパブロフスクなどロシアや太平洋を渡ってきている。これ らの船が空港に近い小樽港でターンアラウンドを行っている。

函館は競合相手と思われがちだが、実は全く違う。太平洋を渡ってくる船が小樽の主流なの で、航路的に別ルート。どちらかというと釧路のほうが競合。釧路もポートセールスしてい るので、釧路に入ると小樽まで来てくれない恐れがある。ただ、釧路は空港が遠いのでター ンアラウンドはできないと思う。

4)

通常時の岸壁利用態勢

貨物ふ頭として利用している。第

3

ふ頭には倉庫もあり貨物を優先して利用。現在の

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回程 度の寄港であれば調整に問題はない。

港の色んなインフラ業者(綱取り、タグボート等)は物流だけでは仕事が少ない。これらを 維持していくためにも客船がないとだめで、共存が必要。

5)

貨物岸壁との共用に伴う景観面・安全面の配慮

現状としては特に問題は生じていない。

3

ふ頭については

16-17

番バースを工事しており、水深を

10mまで掘り下げ、 13

万トン級 まで寄港できるようにする予定。

現在ある倉庫群については、今ある上屋を改装し、ターミナルに転用することも計画してい る。船社に聞くと、ターミナルは導線作られて使いづらくなるので、自由な空間にパーテー ションで区切るような施設にする予定。初期の段階では上屋を補修して中を自由に使える感 じを考えている。ただし、倉庫自体は現在も使っているため、移転を考えなければならない。

ただし、冬場はクルーズ船が寄港しないので、専用岸壁ではなく、一般の共用岸壁として整

わが国におけるクルーズ船の寄港に適する港の選定と誘致方策に関する研究 第6章 地域におけるクルーズ船の評価や誘致に対する意識の差異

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備することになる。現状では

2021

年ごろに整備を開始する予定。

岸壁からの景観ではないが、小樽駅からの景色を良くするため、10年ほど前に港から駅の間 にあった歩道橋を撤去、街路樹などもセットバックし、駅から船が見えるようにした。

6)

誘致活動状況、船社からの要望

元々は貨物船のポートセールスから始まった。商船三井などを誘致するため東京へ行った際 に、合わせて日本のクルーズ船に対するポートセールスも行っていた。

外航客船については平成

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年(2013年)4月から。全国的にクルーズ船の寄港回数が増えて きたことや、プリンセスクルーズの定点クルーズが

2014

年に始まることがきっかけ。元々貨 物も含めてポートセールスをやっていた小樽貿易振興協議会から独立し、クルーズ推進協議 会を設立、クルーズ船に特化したポートセールスを展開し始めた。

ポートセールスは海外にもいくが、係員レベルで。市長が行けば意味があるかもしれないが、

部長クラスが行ったとしても商談になってしまい、対応ができなくなる。

フロリダで開催されるシートレードという世界最大の見本市にずっと参加している。日本の 各港がまだあまり参加していない時期から伏木富山港や舞鶴港と一緒に参加してきた。しか し、今は日本中の港が来ているため、日本のブースでぐちゃぐちゃしており、小樽だけを船 社にアピールすることが難しくなってきた。そのため、今年からは参加せず、ダイレクトに 船社へ

PR

しに行くことにした。

訪れる船社は、小樽への寄港が多い船社にしている。なぜ小樽を選んでいるのか、継続して 写真-6-4-17 小樽駅からの風景

(小樽市提供)

写真-6-4-18 3ふ頭寄港時の風景 (小樽市提供)

図-6-4-3 現在の第3ふ頭配置図(小樽市提供) 図-6-4-4 3ふ頭の整備計画図46)

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くれるのか等、船社が何を考えているかを把握することも目的。今後一番のお客さんになっ てもらえる船社の要望に合わせて港の整備をしていきたい。

船社からの要望で最も多いのは港湾使用料が安くならないかというということ。

港からのエクスカーション(オプショナルツアー)などを手配する旅行代理店の場合は、お もてなしに関することや、シャトルバスについて聞かれる。船社から直接おもてなし面につ いて聞かれることはない。

冬になりクルーズのシーズンが終わると、小樽市や周辺地域の観光協会、ホテル業界、酒造 の人などを連れて東京でプロモーションを行う。

7)

誘致に向けた関連団体との協議や連携

秋田港、伏木富山港、舞鶴港、境港と連携している。メインで行っているのは船社のキーパ ーソンを呼ぶ招聘事業。様々な港でキーパーソンの招聘は行われているが、必ず「1港のため に行かないよ、行くなら何港も見せてよ」と言われる。もちろん呼ぶにもビジネスクラスを 使うので、飛行機代だけで

100

万超えになるため、

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つの港で協力・分割して呼んでいる。環 日本海のように近い港同士だと喧嘩になるが、ちょうど利害関係がない距離感で協力してい る。いわゆるワンナイトで移動できる距離で連携すると提案しやすい。

きっかけは、2011年に国交省が日本海側の外航クルーズの拠点港に小樽港と伏木富山港と舞 鶴港の

3

港を選定し、その時に拠点港の指定をしたのだから何かやりなさいと指導があり、

2012

年から設置された。

北海道クルーズ振興協議会もあるが、あまり強固ではない。先の

5

港連携は各港負担金を収 めているので強固な感じになった。北海道クルーズ振興協議会は負担金があるわけではなく、

運輸局の予算で行っているが、予算も限られている。また、北海道内の近い港同士となると、

取り合いも出てくる。実際に行っていることは、クルーズに関する会議が中心で、大きな事 業ではない。一緒に海外へポートセールスに行くような取り組みもあるが、結局費用は自分 たちで持ってと言われるので、利用しづらい。

8)

入港料等の減免措置

やっていない。フェリー等で就航何十周年記念といったお祝で一回だけ、ということであれ ば過去にある。初入港記念の減免もなし。

特定のところだけ減免すると他社との信頼関係もあるため、やるなら全部する必要がある。

ただ、本州のように港湾管理者が県ではなく、小樽市が管理しており、少ない人口の財政規 模で港を管理するため使用料の減免はできない。

9)

岸壁でのおもてなし状況

小樽港クルーズ推進協議会(実態は市)が事務局を担当している小樽クルーズ船歓迎クラブ が見送りなどを実施。登録メンバーは

600

名ほどだが、実際に集まるのは

20~30

名。

お見送りする気持ちで参加しているか、船が見たくて参加しているか、というところでは、

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船を見たくて来る人の方が多いため、寄港回数が増えるほど人は少なくなってしまう。

見送りは旗振り、手振り。そのほか出港時に太鼓やダンスを行う。メインは「うしお太鼓」。 うしお祭の保存会が中高生メイン毎回必ず出港時にやってくれる。2019年も

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回来る予定 だが、恐らく全て実施してもらえる。

勝納ふ頭では、ダイヤモンドプリンセスが夜

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時出港だった際に岸壁で屋台を出した。小樽 市内は夜になるとほとんど店が閉まってしまうため、岸壁に帰ってきてからビールを飲めた り、海鮮を食べられたりするお店を設けたら好評だった。当初は街中の営業をその日だけ遅 らせられないか考えたが、岸壁でお店を出すほうが現実的だった。観光協会に出店は任せ、

余市など周辺からも来てもらった。すごく売れたのがホタテの浜焼き(1個

300

円)。特に外 国人に人気で、多い人は

10

皿くらい食べていた。

10)クルーズ船客が訪れる観光地や行動パターン

ツアーバスの行き先は

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割くらいが小樽市内。

昔は高速道路で小樽から旭川や旭山動物園、白老のアイヌ民族関連施設までも行っていた。

ただ、最近は高速バスの事故が全国で多発して規制が厳しくなり、距離の規制などが出てき たので行かなくなった。札幌か遠くて積丹に行き、最後は小樽に寄ってお土産を買う時間を 与える旅行会社が多く

7~8

割のツアーは必ず小樽に絡んでくる。

小樽の観光客はクルーズ以外も併せて年間

800

万人も来るため、2000人クラスの船が寄港し ても一般客と混ざってあまり目立たず、賑わっているかわからない。普段より西洋人が多い かなと感じるくらい。

11)岸壁からの移動手段

民間バス会社が勝納ふ頭のフェリーターミナルから市内までの臨時便を出している(市内ま で

220

円)。通常時もバスは出ているが、1時間に

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本なので、それを

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分間隔にしてもら う。ただし、バス会社が採算を取れるのが条件で、市からはお金を出していない。船によっ てはほとんどのお客さんがオプショナルツアーに参加するので、その場合は走らせない。

12)寄港によって得られた効果

食材の積込ができる。飛んでクルーズ北海道は小樽から5~6回発着する。クルーズ自体が 北海道の食材を食べさせるというコンセプトであるため、小樽港で食材を積むそのため経済 効果も大きい。船舶専用の食糧卸会社が担うが、昔は貨物船でも船にいっぱい食材積み込む から潤っていたが、今は船員たちが自分でカップラーメンを買って積んで食べる時代になっ たので、船舶用の食材の会社の仕事がなくなっている。道内でも企業数が減っており、小樽 でも一社しかないが、室蘭とかにも仕事に行っており、客船がなくなると、こういう会社も 成り立たない。そのため、客船はすごく大切。

積み込む食材も小樽近郊の食材で、野菜、魚などを積んでくれるため、一次産業まで潤う。

ここで加工品を積むのとは大きく異なり、個々の経済効果に繋がっている。ただし、外国船

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