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韓国人日本語学習者による評価の観点

第 6 章 対人印象に関する評価の観点

6.5 韓国人日本語学習者による評価の観点

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行なった。この因子分析の結果を、AMOSを用い、確認的因子分析で検証した。

図 11 からわかるように、分析の結果、こちらの共分散構造分析の結果は十分でないが、

基本的には大きな問題はないと考えることとした。なお、以上全ての項目においてパスが

0.1%の水準で有意となった。また、全ての因子間に0.1%の水準で有意差がみられた。得ら

れたモデル図を図6-2に示す。以下の図6-2で、片方向矢印(→)は原因と結果の因果関係 を表し、双方向矢印(↔)は双方向の相関関係を表している。また、丸で囲んでいるもの(◯)

は観点を表し、四角で囲んでいるもの(□)は実際に測定された変数である。

X2=1189.387, df=168, p<.001, GFI=.781, AGFI=.726, CFI=.865 RMSEA=.113, AIC=1273.387 図6-2 「対人印象」の確認的因子分析(日本語教師)

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(3.40)、「礼儀の良さ」(3.38)、「明るさ」(3.31)、「好感度」(3.06)、「元気さ」(3.03)、「話 しやすさ」(3.04)、「協調性」(3.33)、「落ち着き」(3.36)、「外見の魅力」(2.92)であった。

図6-3 「対人印象」の平均値(韓国人学習者)

図6-3からもわかるように、20項目のうち、平均がもっとも高かった項目は、「まじめさ」

(3.40)であり、もっとも低かった項目は、「外見の魅力」(2.92)であった。また、全体の 平均値から高かった項目は、「まじめさ」(3.40)、「礼儀の良さ」(3.38)、「誠実さ」(3.38)、

「落ち着き」(3.36)、「協調性」(3.33)、「責任感」(3.33)、「明るさ」(3.31)、「率直さ」(3.30)、

「自信」(3.30)、「しっかり」(3.21)の10項目であり、平均値が低かった項目は「信頼性」

(3.18)、「積極的」(3.16)、「好み」(3.13)、「魅力」(3.11)、「知的」(3.09)、「親しみやす さ」(3.06)、「好感度」(2.06)、「話しやすさ」(3.04)、「元気さ」(3.03)、「外見の魅力」(2.92)

の10項目であった。

表6-4 「対人印象」の平均値(韓国人学習者)

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平均値 標準偏差

まじめさ 3.40 0.52

礼儀の良さ 3.38 0.55

誠実さ 3.38 0.49

落ち着き 3.36 0.45

協調性 3.33 0.58

責任感 3.33 0.49

明るさ 3.31 0.49

率直さ 3.30 0.48

自信 3.30 0.51

しっかり 3.21 0.50

信頼性 3.18 0.49

積極的 3.16 0.52

好み 3.13 0.51

魅力 3.11 0.54

知的 3.09 0.49

親しみやすさ 3.06 0.45

好感度 3.06 0.57

話しやすさ 3.04 0.57

元気さ 3.03 0.50

外見の魅力 2.92 0.58

平均 3.20 0.51

韓国人学習者

6.5.2 因子分析

「対人印象」に関する質問紙2の項目を、IBM SPSS Statistics 22を用いて、重みなし最 小二乗法、プロマックス回転による因子分析を行なった。分析の結果、固有値は9.863、2.757、

1.266、と減衰し、第3因子までの累積説明率は69.4%であった。ここでは固有値の減衰状

況から総合的に判断し、3因子解を採用することとした。

第1因子は、「話しやすさ」「魅力」「親しみやすさ」と、親しめるかどうかに関わる項目 の因子負荷量が大きいので【個人的親しみやすさ】因子と解釈した。第2因子は、「まじめ さ」「落ち着き」「誠実さ」と、社会的に望まれている要素に関する項目の因子負荷量が大 きいので【社会的望ましさ】因子と解釈した。第3因子は、「積極的」「自信」「責任感」と、

活動性があるか否かに関する因子負荷量が大きいので【活動性】因子と解釈した(表6-5)。

表6-5 からわかるように、第1因子【個人的親しみやすさ】と第2因子【社会的望まし

さ】(.462)の間に、また、第1因子【個人的親しみやすさ】と第3因子【活動性】(.693)

の間に中程度の相関が見られた。さらに、第2因子【社会的望ましさ】と第 3因子【活動 性】(.414)の間にも中程度の相関が見られた。3 つの因子の全てにおいて中程度の相関が 見られたが、そのなかでも第1因子【個人的親しみやすさ】と第 3因子【活動性】のほう が相関が高かったことは、崔(2009)の結果と同様である。しかし、3 つの因子は独立的

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にみるのではなく、複合的に考えなければいけないと考えられる。

表6-5 「対人印象」の因子分析(韓国人学習者)

Ⅰ Ⅱ Ⅲ 共通性

【個人的親しみやすさ】

話しやすそうな人だ。 . 9 2 6 -.008 -.113 .720 魅力のある人だ。 . 8 1 1 .084 -.007 .719 親しみやすい人だ。 . 7 8 7 -.028 .070 .680 好感の持てる人だ。 . 7 8 2 .136 .024 .758 外見が魅力的である。 . 7 4 7 .084 -.093 .529 好きになれそうな人だ。 . 6 8 8 .186 .029 .660

明るい人だ。 . 6 2 7 -.227 .418 .771

元気そうな人だ。 . 5 6 0 -.287 .527 .809 協調性がありそうな人だ。 . 4 6 1 .353 -.036 .455

【社会的望ましさ】

まじめな人だ。 .079 . 7 8 9 -.018 .673

落ち着いていそうな人だ。 -.102 . 7 6 4 -.403 .487

誠実な人だ。 -.118 . 7 4 8 .243 .661

礼儀正しそうな人だ。 .183 . 7 0 8 -.140 .556 しっかりした人だ。 .119 . 6 3 8 .218 .691

知的な人だ。 .026 . 6 3 3 .078 .466

信頼できそうな人だ。 .215 . 5 7 2 .206 .688

【活動性】

積極的な人だ。 .033 -.014 . 8 8 1 .807

自信のある人だ。 .008 .039 . 8 1 6 .702

責任感が強そうな人だ。 -.225 .554 . 5 9 1 .679

率直な人だ。 .132 .186 . 3 8 9 .357

因子間相関 Ⅰ Ⅱ Ⅲ

Ⅰ ― .462 .693

Ⅱ ― .414

Ⅲ ―

以上、「言語・パラ言語および非言語的特徴」に関する評価項目であるアンケート1の結 果を、因子分析を用いて分析を行なった。この因子分析の結果を、AMOS を用い、確認的 因子分析で検証する。

以下の図6-4からわかるように、分析の結果、十分でないが、基本的には大きな問題はな いと考えることとした。なお、以上全ての項目においてパスが0.1%の水準で有意となった。

また、第1因子【個人的親しみやすさ】と第2因子【社会的望ましさ】、第3因子【活動性】

因子間にも0.1%の水準で有意となった。得られたモデル図を図6-4に示す。以下の図6-2で、

片方向矢印(→)は原因と結果の因果関係を表し、双方向矢印(↔)は双方向の相関関係を 表している。また、丸で囲んでいるもの(◯)は観点を表し、四角で囲んでいるもの(□)

は実際に測定された変数である。

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X2=1365.680, df=167, p<.001, GFI=.709, AGFI=.634, CFI=.842 RMSEA=.122, AIC=1451.680 図6-4 「対人印象」の確認的因子分析(韓国人学習者)