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第 3 章 調査概要

3.1 調査協力者

40

41 あった(表3-1)。

表3-1 調査協力者(プレゼンター)

発表者 1 2 3 4 5 6

レベル 上級 上級 上級 上級 上級 上級

性別 男性 女性 女性 男性 女性 女性

3.1.2 評価者

日本語母語話者の日本語教師40名(そのうち男性9名、女性31名)、韓国人日本語学習 者40名(そのうち男性11名、女性29名)、計80名による評価の観点を調査した。まず、

日本人日本語教師は20代が4人でそのうち男性が2名、女性が2名であり、30代は17名 でそのうち男性が6名、女性が11名であった。小川(2003)によると、観察者という立場 は、むしろ会話者より認知負荷が少なく、冷静な立場で客観的に情報を処理することがで きるとされる。このことから、多くの日本語母語話者に見てもらい、たくさんのデータを 得るために、本研究では第三者の観察による評価という方法を採用した。評価の信頼性を 判定するために再評価が行なわれた研究として崔(2009)やブラウン(1999)がある。再 評価は、最初に評価をしてもらった 1 番目の学習者のビデオを、一定の間隔を置いた後、

もう一度提示し1回目の評価と2回目の評価との差を検討する方法であった。上記の研究 のように、当事者ではなく観察者でも客観的に情報を処理することができる(小川,2003)

の研究や、当事者と観察者との間での信頼性が認められた崔(2009)やブラウン(1999)

の研究から、本研究で観察者として行なう調査は問題ないとみなした。

次に40代は8名で女性のみ8名であり60代も女性のみ5名であった(表3-2)

表3-2 日本人日本語教師の年代別

年代 全年代

性別 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女

人数 2 2 6 11 0 8 1 5 0 5

計 4 17 8 40

20代 30代 40代 50代 60代

6 5

続いて、日本人日本語教師を教師歴別でみると、1 年から 5 年の経験を持っている人は 15名でそのうち男性が5名、女性が10名であり、6年から10年の経験を持っている人は 10名で男性が3名、女性が7名であった。次に11年から15名の経験を持っている人は女 性のみ3名であり、16年から20年の経験を持っている人も女性のみ5名であった。21年 から25年までの経験を持っている人は3名で女性のみであり、26年から30年の経験を持 っている人は4名で男性が1名、女性が3名であった(表3-3)。

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表3-3 日本人日本語教師の教師歴別 教師暦

性別 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女

人数 5 10 3 7 0 3 0 5 0 3 1 3

16-20年 21-25年 1-5年 6-10年 11-15年

15 10 3 5 3 4

26-30年

次に、韓国人日本語学習者を年代別でみると、10代は6名で男性が2名、女性が4名で あり、20代は男性が6名、女性が24名であった。また30代は3名で男性が1名、女性が 2名であり、40代は女性のみ1名であった(表3-4)。

表3-4 韓国人日本語学習者の年代別

年代 全年代

性別 男 女 男 女 男 女 男 女

人数 2 4 6 24 1 2 0 1

計 6 30 3 1 40

10代 20代 30代 40代

続いて、韓国人日本語学習者の日本語学習歴をみると、5ヶ月以上から1年未満の学習歴 を持っている人は4人で男性が1名、女性が3名であり、1年以上2年未満の学習歴を持 っている人は7名で男性が2名、女性が5名であった。また2年以上3年未満である人は 女性のみ6人であり、3年以上4年未満の人は11名で男性が5名、女性が6名であった。

最後に4年以上5年未満の人は12名で男性が1名、女性が11名であった(表3-5)。

表3-5 韓国人日本語学習者の日本語学習歴

学習暦 全学習暦

性別 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女

人数 1 3 2 5 0 6 5 6 1 11

計 40

4年以上

~5年未満

4 7 6 11 12

5ヶ月以上

~1年未満

1年以上

~2年未満

2年以上

~3年未満

3年以上

~4年未満

以上が調査協力者の概要である。

評価者に関する研究であるが、Levis(2008)は、発音の評価は音韻論を専攻した人が評 価をすべきであると主張した。発音を評価するには発音の全体的な印象だけでなく、それ 以上に関する情報を与えないといけないことや音韻カテゴリー(phonological categories)

を認知し、ミスしたところにネーミングをする能力があることを言っている。しかし、こ の主張から経験のある教師であっても音韻論に関する知識がないと評価が難しいことがい

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える。また、同じ間違いをしたとしてもその内容や言語以外の要素であるパラ言語、非言 語的要素が複合的に作用し、評価を揺るがす可能性もある。Isaacs & Thomson(2013)は 発音の評価において評価者の経験と評価の関係を探った。その結果、評価者間の有意差は ないという。

一般には学習者の話す能力を測る遂行評価は、評価を下す評価者の主観に偏りがあると いわれており、評価の信頼性に欠ける可能性もある。これに関してイヒャン(2013)は、

教師暦が5年以上と5年以下の教師に分け、理解明瞭性、正確性(個別の音素、抑揚)、流 暢性(発話測度、ポーズ)の3つの観点の 5点評価を行なった。その結果、評価者の採点 傾向を研究することで、評価者間の一致性では差があり得るが、評価者内の一貫性がある ということを確認した。よって本研究でも評価者内の一貫性があると考え研究を進める。