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関連機関の見解

ドキュメント内 報告書(和文) (ページ 97-105)

第3章 プロジェクトの内容および技術的側面の検討

3) 関連機関の見解

バックアップの料金は、国の料金規制を順守する範囲内で、基本的には PLN とバックアップ受給者との間の交渉により決まる。

PPU から PLN への売電料金は、B to B の交渉により決まる。

PPU から需要家(工場)への電力の販売は、WU を取得した上で可能になる。

その販売料金は、B to B の交渉プラス、地方政府の承認が必要となる。

WU の取得は、以前は非常に難しかったが、現在は以前より容易になっている。

PLN:Marketing Division

PPU から ASC への電力の販売は、WU を取得すれば可能。

その場合、ご担当者個人としては、PPU(SPC)から PLN に一旦全量を売電し てから、PLN が ASC(需要家)に売電する方式を希望。但しこれは個人的な 見解であり、最終的には PLN との交渉により決まる。

PPU となるために必要な WU の取得は、MEMR、PLN、地方政府(Cilegon 市)

と事前に根回しをしておけば、最短2カ月で可能。

非常時・定期点検時のバックアップは可能であり、常時連系の場合と非常時 連系の場合で料金システムは異なる。

新規電源を PLN の系統に連系する前に、PLN による KKO(グリッド・インパ クト・アセスメント)受ける必要がある。これには最低 1 カ月を要する。

SPC 等の第3者が PPU として需要家に配電及び電力小売を行うには、IUPTL

(新電力に基づく公共向けの電気事業許可:Ijin Usaha Penunjang Tenaga Listrik)と、WU(事業区域)の両方を取得する必要がある。

Cilegon 市:鉱山エ ネ ル ギ ー 部 商 工 業 組合局

電力の需要家・引取手として1社、及び PLN を対象とする PPU(それに必要 な WU、IUPTL)は充分可能。

Cilegon 市としては、逆潮流という形で PLN の電力系統に貢献する PPU がな お好ましいが、どのような形であれ発電設備の導入を歓迎。

PPU に必要な WU は、書類(FS レポート等)が整っていれば、3~4 日でチレ ゴン市としてのレコメンデーションを出せる。

WU 取得の流れは以下の通り: ①チレゴン市からレコメンデーション、②エ ネルギー鉱物資源省・電力総局に申請書類及びチレゴン市からレコメンデー ション文書を提出、③PLN の了解

PPU(SPC)から需要家への小売料金は、①SPC(PPU)と需要家の相対交渉、

②SPC(PPU)とチレゴン市との相談・合意により決まる。PLN から一般需要 家への小売料金よりもし仮にかなり安い価格であったとしても、市としては 何ら問題ない。

b) エネルギー鉱物資源省(MEMR):電力総局

ヒアリングは、基本的に以下の2ケースに即して、主にその法規制面からの可能性についてお伺いし た。

①PLN への逆潮流ありケース(IPP、PPU、自家発・余剰電力あり)

②PLN への逆潮流なしケース(PPU、自家発・余剰電力なし)

【要約】

IPP は PLN への全量売電しか認められていない。かつては IPP から工業団地等の需要家への直接売 電も認められたこともあるが、今は認められていない。

電源の所有者が SPC であり、SPC から需要家(工場)に売電する場合は、電力の売買が発生するた め、PPU(Private Power Utility)となる。

PPU は、新電力法第9条のa(公共向け電力供給事業)の1種であり PLN のような公共向け電力供 給事業における民間の新規参入者である。

SPC 等の第3者が PPU として需要家(ASC)に配電・電力小売を行うためには、新電力法第 10 条に 基づき、WU(Wilayah(区域) Usaha(事業)=事業区域)を得る必要がある。

・自家発(新電力法第9条のbに該当)は、新電力法に基づき許可が必要で、直接の許可担当機関は Cilegon 市となる。

・自家発は、そうでない電源(PPU、IPP)に比べて、許可手続きは比較的容易である。

・電源の所有者が SPC であり、SPC から需要家(工場)に売電する場合は、電力の売買が発生するため、

自家発ではなく PPU(Private Power Utility)となり、手続きも複雑となる。

・PPU は、新電力法第9条のa(公共向け電力供給事業)の1種であり PLN のような公共向け電力供給 事業における民間の新規参入者である。

・SPC 等の第3者が PPU として需要家(ASC)に配電及び電力小売を行うには、新電力法第 10 条(3)~(5)

に基づき、WU(Wilayah(区域) Usaha(事業)=事業区域=Business Area)を得る必要がある。WU の取得のためには、PLN の了解と政府の許可が必要であり、手続きはかなり大変である。これまでイ ンドネシアで WU を取得したケースは 20 件ほどある。

・WU 取得に関する詳細規定は、MEMR 省令第 28 号(2012 年)で定められている。

・SPC が所有する発電設備等を需要家(アニエール工場)にリースして、そこで発電を行うことは、電 力の売買が生じないため、電力規制・制度上は何ら問題なく、充分に可能である。

・IPP は PLN への全量売電しか認められていない。かつては IPP から工業団地等の需要家への直接売電 も認められたこともあるが、今は認められていない。

・電源から電力の一部を PLN に売電する場合、上記の通り IPP は不可能であり、PPU は WU 取得が必要だ が、自家発から PLN への余剰電力の売電は、新電力法第 23 条(3)に基づき可能である。

・自家発余剰電力買い取りの詳細規定は、MEMR 省令第4号(2012 年)で定められており、売電価格は 標準で 656 ルピア/kWh である。これを上回る場合は、政府(MEMR)の許可が必要となる。

c) PLN:Power System Planning 担当者

【要約】

PPU(発電主体と需要家が異なる)の場合も、非常時(定期点検時、電源故障時)の PLN からのバ ックアップは可能。

バックアップの料金は、国の料金規制を順守する範囲内で、基本的には PLN とバックアップ受給者 との間の交渉により決まる。

PPU から PLN への売電料金は、B to B の交渉により決まる。

PPU から需要家(工場)への電力の販売は、WU を取得した上で可能になる。その販売料金は、B to B の交渉プラス、地方政府の承認が必要となる。

WU の取得は、以前は非常に難しかったが、現在は以前より容易になっている。

・発電所の建設は、着手(定義不明)から運開までに、一般的には 48 カ月かかる。

・自家発ケース(発電主体と需要家が同一)、PPU ケース(発電主体と需要家が異なる)とも、非常時(定 期点検時、電源故障時)の PLN からのバックアップは可能である。しかしそのコスト(定常的な固定 費+バックアップ時の追加費用)は高い。

・バックアップの料金は、国の料金規制を順守する範囲内で、基本的には PLN とバックアップ受給者と の間の交渉により決まる。

・余剰電力を PLN に販売する場合、自家発からの余剰電力は、新電力法に基づき可能であり、その価格 は MEMR 省令第4号に基づき、標準価格(7~8セント/kWh)が決められており、それを上回る場合 は MEMR の承認が必要である。

・PPU から PLN への余剰電力の販売は可能である。その料金については、B to B の交渉により決まる。

但し、これまで PPU から PLN に余剰電力を販売した事例はない。

・PPU から需要家(工場)への電力の販売は、WU を取得した上で可能になる。その販売料金は、B to B の交渉プラス、地方政府(具体的にどこかは未確認)の承認が必要となる。

・PLN にとって、IPP はウェルカムである。一方、自家発、PPU は、どうぞ作って下さい(お任せします)

というスタンスである。

・電源の所有者が SPC 等の第3者である場合、そこから需要家(工場)に電力を販売する場合は WU が 必要。一方、電源の所有者が SPC 等の第3者であり、その発電設備等を需要家(工場)にリースして そこで発電を行う場合は、通常の自家発と同じ扱いであり、リース方式も充分可能である。

・WU の取得は、以前は非常に難しかったが、今は以前よりは容易になっている。MEMR と PLN が同意す れば、基本的には OK である。

・ただし、これまで PLN 管内で WU を取得した事例は3件である。工業団地の事例が多いとのことであ る。

(注:同様の質問に対して、MEMR は昨日 20 件と回答されていたが、この 20 件には、未電化地域(PLN 管轄外)での WU 取得や、PLN の子会社による WU 取得も含まれているのでは、と推定される。

・なお、かつてチカランの工業団地等で特例として認められた、IPP から需要家への直接供給(日本で いう特定供給)は、現在は認められていない。

・MEMR で検討しているパワーホイーリング(日本でいう PPS=小売託送、及び電力託送)は、PLN の送 電系統の余裕が現在非常に小さいため、現実的には短期的には難しいように思う。

・IPP の定義は、詳しくはどこかに書いてあると思うが、①100%売電、②長期間の契約、③PLN による 入札、である。

・PLN の長期供給計画では、とりわけ 2017 年まで、電源供給の状況が極めて厳しい。

d) PLN:Marketing Division

【要約】

PPU から ASC への電力の販売は、WU を取得すれば可能。

その場合、ご担当者個人としては、PPU(SPC)から PLN に一旦全量を売電してから、PLN が ASC(需 要家)に売電する方式を希望。但しこれは個人的な見解であり、最終的には PLN との交渉により決 まる。

PPU となるために必要な WU の取得は、MEMR、PLN、地方政府(Cilegon 市)と事前に根回しをして おけば、最短2カ月で可能。

非常時・定期点検時のバックアップは可能であり、常時連系の場合と非常時連系の場合で料金シス テムは異なる。

新規電源を PLN の系統に連系する前に、PLN による KKO(グリッド・インパクト・アセスメント)

受ける必要がある。これには最低 1 カ月を要する。

SPC 等の第3者が PPU として需要家に配電及び電力小売を行うには、IUPTL(新電力に基づく公共向 けの電気事業許可:Ijin Usaha Penunjang Tenaga Listrik)と、WU(事業区域)の両方を取得す る必要がある。

①PPU、WU を含む事業モデルについて

・PPU から ASC への電力の販売は、WU を取得すれば可能だが、PLN(あるいはご担当者)としては、PPU から ASC への直接小売よりも、できれば以下の方式を希望する。

(但しこれは、ご担当者の個人的な見解である。最終的には、PLN との更なる交渉により決まると考 えられる。)

A. PPU(SPC)から PLN に一旦全量を売電

・価格は原価方式(A+B+C+D)に基づき、互いの B to B の交渉により決まる。

・A=設備投資コスト、B=O&M 固定コスト、C=燃料コスト、D=O&M 可変コスト

・ちなみに、自家発余剰電力の PLN への販売料金は、標準 656 ルピア/kWh で、これは上記のうち B+C+D に相当する。(これを上回る場合は、MEMR の承認が必要)

・弊社注: PPU(SPC)から PLN への売電価格は、これに A が加わるため、656 ルピア/kWh より、

A 相当分は高くなると思われる。

・なお、PPU から PLN への売電について、MEMR がそれを規定する法令(おそらく MEMR 省令)の策 定を準備している。その詳しい状況については、MEMR の Eric 氏が詳しいはず。同法令での売電 契約の標準期間は、おそらく1年単位となるかもしれないが、より長期となる可能性もある。

・PPU(SPC)から PLN への売電契約が可能となるためには、「PLN がその電力を必要としていること」

も必要である。

B. PLN から ASC に売電

・料金は、標準で 1,191 円ルピア/kWh(通常の需要家への販売単価と同じ)。 ・但し、この標準料金を B to B の交渉により下げてもらえる可能性はある。

ドキュメント内 報告書(和文) (ページ 97-105)