財務・調達担当者は、シェルター・マネージャーの監督・支援のもとで、シェ ルターのあらゆる支出の記録が適正に維持されること、利用可能なシェルター 予算の限度内で必要な物品を購入することに責任を負う。
財務・調達担当者が担うべき責任として考えられるものを、参考までにリスト 化しておく。
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あらゆる支出を詳細かつ正確に記録する。
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シェルターの資源が慎重にかつ効率的に活用されるようにする。
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シェルターのあらゆる支出および請求書への支払が遅滞なく行なわれるよう 手配する。
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すぐに消費する生鮮食品・缶詰・乾燥食品を切らさないようにする。適切な
衣料、履物、衛生用品、旅行カバン、その他の必要な物品の予備を用意して
おく。
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シェルター管理部と協議のうえ、必要な消耗品を購入する(またはその購入 を委託・監督する)。
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すべての支出の詳細を記した財務報告書を週ごとにシェルター・マネー ジャーに提出する。
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必要に応じ、スタッフ会議に出席する。または、必要に応じ、会議中にシェ ルター内に留まって監督役を務める。
4.3.6 その他のスタッフ
シェルターの資源、ニーズおよび主たる支援提供場所(シェルター内かシェル ター外か)によっては、必要に応じ、保健従事者、指導官、活動コーディネー ター、通訳者等をスタッフとして擁することも考えられる。
4.3.7 ボランティアの活用
滞在者に提供する支援や活動の数・種類の増大にともない、ボランティアを活 用してその実施を手伝ってもらうシェルターもある。一般的原則として、シェ ルターで提供される支援や活動を補完するためにボランティアの支援を活用す ることはできるものの、通常は正規スタッフに割り当てられるべき必須業務の 実施にはボランティアを活用しないのが通例である。シェルターによっては、
以下のような面で支援を受けるためにボランティアを効果的に活用してきた。
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言語のスキル
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コンピューター関係のスキル
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ドラマ・セラピー、ダンス・セラピー
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美術工芸
ボランティアを活用するかどうかは、必然的に、安全確保上の考慮、資源や監
督能力の有無、滞在者のニーズ、ボランティアによるサービスの付加価値に
よって決まる。ボランティアが活動を行なっている間は必ず正規スタッフが立
ち会うようにすることが、常に望ましい。安全規則の遵守と支援活動の質の維
持を確保できるようにするため、ボランティアは全員、以下の手続に従うべき
である。
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初期の人物吟味と個人的背景の確認を受けること。
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シェルターの規則に署名すること。
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秘密保持誓約書に署名すること。
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導入的な人身取引対策研修を受けること。
子どもを相手にするボランティアは、人身取引の被害を受けた子どもの特別な ニーズおよび権利に関する特別研修・啓発セッションを受講することが求めら れる。
4.4 シェルター・スタッフの管理と研修
シェルター・マネージャーは、シェルターのスタッフ管理にかかわる以下の側 面を整備・監督することについて第一義的責任を負うことが求められる。
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スタッフの研修
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スタッフの行動規範
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スタッフのスケジュール
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スタッフの監督
4.4.1 研修およびスタッフ能力開発のためのプログラム
各スタッフに対し、採用から1〜2週間のうちに、シェルターおよび人身取引 対策に関する一般的オリエンテーションが行なわれるべきである。その調整は シェルター・マネージャーが行なう。一般的オリエンテーションを補完するも のとして、スタッフの経験に応じて必要とされる範囲内で、具体的業務に関す るオリエンテーションおよび適切な研修を行なうことも求められる。
研修のテーマとして取り上げたほうがよいと思われるものは以下のとおりである。
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人身取引という現象
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法の一般的原則および人身取引被害者の権利(パレルモ議定書にも触れると ともに、人身取引に関連する国内法令も概観する)
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トラウマを負った被害者の癒しおよび回復を目的とした支援策の一般的指針
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人身取引被害者の回復を促進し、そのリハビリを支援するための治療的措置
または支援
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トラウマを負った被害者とコミュニケーションをとるための具体的スキル
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支援提供における、職務間の補完的アプローチとチームワーク
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危機対応の原則
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カウンセリングの基本原則
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人身取引被害者にとくに適用されるべきカウンセリングの原則
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当該地域で利用可能な支援サービス・専門的サービスに関する情報
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安全研修
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応急処置の訓練
シェルター・マネージャーは、シェルター・スタッフのニーズと人身取引対策 分野における進展に応じ、フォローアップのための研修や専門的研修を実施す るべきである。
4.4.2 シェルター行動規範・標準活動手続
シェルターごとに、シェルター・スタッフを対象とした「行動規範・標準活動 手続」を策定し実施するべきである。行動規範は、人身取引対策に関する支援 提供団体の方針に従って策定することが求められる。そこに盛りこんだほうが よいと思われる重要な原則については、このハンドブックですでに詳しく述べ た。行動規範では、とくに、シェルター・スタッフはシェルターの安全規則・
秘密保持規則を厳格に遵守しなければならない旨、定めてもよい(本章末尾に それぞれ資料 1・2 として掲載した「スタッフ行動規範の指針」と「スタッフ 秘密保持誓約書」見本を参照)。
4.4.3 スタッフの勤務時間割
シェルター・マネージャーは、スタッフが 24 時間・週 7 日の体制で途切れる
ことなくシェルターでの対応を行なえるように勤務時間割を決定・管理するこ
とが求められる。スタッフがシェルターに途切れることなく常駐しているよう
にするため、あらかじめ代替スタッフを指名し、病気や緊急事態で欠勤するス
タッフに代わってシフトに入れるようにしておくべきである。
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スタッフのスケジュールを効率的な形で組めるようにするためには、スタッフ と滞在者の適切な人数比を考慮しなければならない。これは、勤務可能なス タッフの人数、シェルターの定員、いずれかの時点におけるシェルター滞在者 数、提供される支援の内容、滞在者のニーズ、そして可能なかぎり最高水準の ケアを提供するシェルター・スタッフの力量しだいである。スタッフ/滞在者 比は定期的に再検討し、引き続き効果的活動が行なえているかどうか確認する ことが求められる。
4.4.4 監督 毎週のスタッフ会議
スタッフ会議を毎週開催することは、スタッフの活動と滞在者の状態変化が適 正にモニター・監督されるようにする上で有益である。毎週のスタッフ会議を 定期的に開催することにより、次のような問題について議論する機会を持つこ とができる。
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ケース対応の調整
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全般的なケース進展状況
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滞在者の入所/退所
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ケースについて生じた問題を解決するための手段
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倫理にかかわる諸問題
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支援提供および人身取引対策に従事している他の団体との関係
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滞在者やスタッフ間のもめごとや苦情
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シェルターの方針・諸手続の評価
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滞在者アンケートの検討
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シェルターにかかわるその他の一般的問題・考慮事項(必要に応じ)
ドキュメント内
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