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安全確保のための基準と手続−秘密保持ならびに事務手続上・書類管 理上のリスク

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個人および人身取引にかかわる秘密データは、それが電子データであるか書類であるか にかかわらず、その取扱いと破棄には例外なく慎重を期すべきである。第1章 1.2 に掲 げた推奨事項を参照。

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さらに念頭に置いておくべきなのは、シェルターでは滞在者とスタッフが日々 の活動の過程で交流を続けているため、非常にあわただしい場所になる可能性 があるということである。このような交流が行なわれ、それによって馴れ合い が生じることにより、秘密にされるべき記録の管理・安全確保や、その他の安 全確保にかかわる基本的な手続がおろそかになる可能性もある。

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シェルターの安全を確保するための基本的条件として、滞在者とスタッフの個人情報 が含まれた秘密の記録・書類はすべて安全に保管しておくことが必要不可欠である。

シェルター・マネージャーは、あらゆる秘密の書類・記録について、その安全確保に 直接的責任を負うべきである。

シェルター・マネージャーは、安全確保のための規則および指示をすべての者が厳格 に遵守するようにすることに対し、直接的責任を負うべきである。

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安全確保のためのこれらの措置は、主に次のことを目的とするものである。

偶然にであれ意図的にであれ、許可を得ていない者が、被害者やスタッフに かかわる秘密の個人データまたは人身取引にかかわるその他の秘密データに アクセスしたり、これらのデータを開示されたりしないようにすること。

シェルター滞在者にかかわるあらゆる書類・記録が、シェルターにおけるプ ログラムの運営・監査に必要な最低限度の範囲を超えて作成・保管されない ようにすること。

第三者への情報の伝達を最小限度に留めるため、 「知る必要性の有無」の原 則が常に厳格に遵守されるようにすること。

4.3 シェルターの運営とスタッフ

4.3.1 シェルター・スタッフの構成

各シェルターで働くスタッフの人数、業務内容および資格は、それぞれのシェ ルター・団体が有する全般的ニーズと資源によって変わってくる。シェル ター・スタッフのもっとも適切な構成を決定するために、支援提供団体および 関連提携団体は次の点について検討するべきである。

シェルターが提供するサービスの範囲

ほとんどのサービスをシェルター内で提供するか、それとも提携しているほ かの支援提供団体に委託するか

支援・受入れ対象となる滞在者の平均人数またはその見込み

シェルターでの平均滞在期間

シェルターごとに、最低限、以下の職務を担当する中核的スタッフを1名ない し複数採用することが求められる。

シェルターの管理運営

直接のカウンセリングと心理的支援

滞在者の監督および一般的ケア

財務管理および物資調達

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4.3.2 シェルターの管理運営

シェルターごとに、中核的スタッフを1名選んでシェルター・マネージャーと し、シェルターの管理運営に関する全般的責任者とするべきである。シェル ター・マネージャーは、シェルター・スタッフの監督や滞在者へのサービス提 供を含め、シェルターの日常的活動について全般的責任を負う。また、シェル ターの原則・目的が尊重されるようにするとともに、シェルター滞在者とス タッフの安全、健康および福祉を確保する。

シェルター・マネージャーが担うべき責任として考えられるものを、参考まで にリスト化しておく。

シェルターの日常的活動を監督する。シェルター滞在者のニーズを満たすた めの計画を策定・実施・調整・評価する。

効率的な事務体制を確立してモニターするとともに、シェルターのスタッ フ・滞在者に対して、また支援提供のあり方について、指示・指導を行なう。

滞在者のケアおよびアセスメント、支援、外部サービスへの委託、シェル ター滞在者に対する一般的支援等にかかわるシェルターの原則、目標および 方針を、スタッフが確実に守るようにする。一般的支援には個人的問題の解 決のための支援も含まれるが、これには、必要な場合の医療支援、カウンセ リングおよび法的支援、さらにはその他の関連のサービス(食事、物質的 ニーズへの対応、諸活動を含む)などがある。

滞在者の受入れおよび退所について決定を行なう。

安全確保のためのシステム、検査および手続を維持する。

プログラムおよび利用者に関する正確な記録の作成・保管と秘密保持を確保 する。必要なすべての書類が遺漏なく記載されているようにする。

シェルター・スタッフや支援提供団体の発掘、採用、オリエンテーション、

訓練および支援に参加する。

シェルター・スタッフの業務を監督・評価する。毎週のスタッフ会議に参加 して議長を務め、ケース支援計画を検討し、スタッフからの苦情に対応して 解決策を模索し、適当かつ必要な場合には懲戒措置をとる。

途切れのない支援提供が行なえるようにするためにスタッフのスケジュール を調整する。シェルター・スタッフの休暇、病欠、その他の理由による欠勤 に対応する。

スタッフの業務成績をモニターする。

訪問者の記録を作成・保管する。

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必要に応じて月例報告書を提出する。

現行予算のもとでの支出を監督するとともに、予算勧告を行なう。

シェルターの建物・設備が清潔に保たれ、支障なく機能するよう、維持管理 を監督する。

人身取引対策にかかわる活動、進展、調整および協力をめぐり、人身取引対 策に従事する他の公的機関関係者と連携する。

必要に応じて他の関連の職務を遂行する。

4.3.3 直接のカウンセリングと心理的支援

シェルターごとに、直接のカウンセリングや心理的支援を担当するスタッフを 1名ないし複数置くべきである。シェルター滞在者に対するこのような支援は、

一般的には、シェルター・マネージャーの監督および支援のもと、ソーシャル

ワーカー、カウンセラーまたは心理療法士が行なう。

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